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【市況】中小型株中心も引けにかけて慎重姿勢/オープニングコメント

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 18日の日本株市場は不安定な展開になろう。17日の米国市場は大幅に下落。トランプ大統領が2つの大統領助言組織を解散させたことで、重要政策の実現が難航するとの見方が広がったほか、シスコ・システムズの冴えない決算。さらに、スペイン・バルセロナで発生したテロ事件を受けて、投資家心理が悪化した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円安の19480円となり、これにサヤ寄せする格好から週初に付けた安値水準を窺う展開になろう。

 その後はこう着感の強い相場展開になろうが、米国防総省は米軍と韓国軍が定例の合同軍事演習を21日から実施するため準備を進めていることを明らかにしている。北朝鮮の反発が警戒されるなか、オーバーウィークのポジションは取りづらく、様子見姿勢が強まりやすい。

 物色は個人主体の中小型株にシフトする格好となり、昨日同様、東証マザーズ、JASDAQ、東証2部辺りが中心になりそうだ。しかし、来週はお盆休み明けで国内機関投資家も動きが出てくるとみられ、主力銘柄に物色がシフトしてくる可能性がある。また、北朝鮮情勢など地政学リスクへの警戒から、中小型株についても大引けにかけてはポジション調整の動きが強まる可能性がありそうだ。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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