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【市況】17日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高と反発、国策銘柄に買い

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

17日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比21.98ポイント(0.68%)高の3268.43ポイントと反発した。上海A株指数も上昇し、23.02ポイント(0.68%)高の3422.93ポイントで取引を終えている。

政策期待が強まる流れ。中国聯合網絡通信集団(聯通集団)が予定する「混合所有制改革」の詳細が明らかとなるなか、国有企業改革の動きが加速するとの思惑が広がった。商品市況高もプラス。上海商品取引所では17日、アルミや銅、鉄筋などの先物が軒並み上昇している。

中央企業(中央政府に直属する国有企業)傘下の銘柄群では、中国核工業建設(601611/SH)がストップ高、中国船舶工業(600150/SH)が5.9%高と上げが目立った。素材株では、中国アルミ(601600/SH)が2.3%高、江西銅業(600362/SH)が1.1%高、宝山鋼鉄(600019/SH)が1.5%高としっかり。

河北省の「雄安新区」設立に絡み同地や北京、天津などに事業拠点を置く銘柄群も高い。インフラ・公共設備運営の北京首創(600008/SH)が3.6%、送配電機器の保定天威保変電気(600550/SH)が2.7%、建築材料の北京金隅(601992/SH)が1.3%ずつ上昇した。ゼネコンの中国交通建設(601800/SH)も5.8%高と急伸している。雄安新区内の治水インフラ整備費として、1000億人民元の予算が投入されると伝わった。

そのほかの業種別では、海運や空運の運輸株、自動車株、エネルギー関連株、不動産株、消費関連株、ITハイテク株などが物色されている。

外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が2.13ポイント(0.64%)高の336.88ポイント、深センB株指数が1.21ポイント(0.10%)高の1170.48ポイントで終了した。

【亜州IR】

《CS》

 提供:フィスコ

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