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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):東邦鉛、日ケミコン、西武HD

東邦鉛 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東邦亜鉛 <5707>  524円  +54 円 (+11.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 東邦亜鉛<5707>が連日の急騰。亜鉛価格が約10年ぶりの高値に上昇していることが好感された。亜鉛価格(3カ月物)はロンドン金属取引所(LME)で16日、一時1トン=3030ドル前後に上昇し07年10月以来の高値となった。世界的な需要の拡大や供給のタイト化などが材料視された。

■日本ケミコン <6997>  415円  +31 円 (+8.1%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で日本ケミコン <6997> の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を440円→450円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、アルミ電解コンデンサーの事業環境が好転していることを評価。第1四半期業績は産機・エアコン・車載向けアルミ電解コンデンサーの拡大がトップラインを牽引しており、特に産機向けがFAを中心に全般的な需要増加の恩恵を受けていると指摘。なお、欧米や中国におけるカルテル問題には注意が必要としている。

■トシン・グループ <2761>  3,175円  +181 円 (+6.1%)  本日終値
 17日午前、トシン・グループ <2761> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の5.9%にあたる50万株(金額で16億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月18日から18年7月31日まで。

■あらた <2733>  5,020円  +230 円 (+4.8%)  本日終値
 あらた <2733> が急反発。株価は決算発表後の4日に13年ぶりとなる上場来高値を更新、その後も上値を切り上げ、本日は5000円突破を果たしている。2日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の好調を評価する買いが続いた。4-6月期の連結経常利益は前年同期比23.2%増の27億円に伸びて着地、四半期ベースの過去最高益を2四半期ぶりに更新した。主力のドラッグストア向けを中心に化粧品や衣料用洗剤などの卸販売が伸びた。前期に事務センターを集約した効果や単価上昇の取り組みなども奏功しているようだ。第1四半期実績の上期計画の40億円に対する進捗率は67.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。なお、今期の経常利益は前期比5.8%増の83億円と14期ぶりに過去最高益を更新する計画だ。

■戸田建設 <1860>  806円  +34 円 (+4.4%)  本日終値
 戸田建設<1860>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を720円から780円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、受注時採算管理の徹底や、建設物価の安定、追加工事・設計変更の獲得によるマージン改善などを理由に土木、建築ともに18年3月期と19年3月期のマージン水準を引き上げており、18年3月期営業利益予想を252億円から295億円へ、19年3月期を同277億円から317億円へ上方修正している。

■西武ホールディングス <9024>  1,984円  +80 円 (+4.2%)  本日終値
 西武ホールディングス <9024> が続急伸。16日、米投資ファンドのサーベラス・グループが同社株の全てを売却したと発表したことが買い材料視された。サーベラスは同社が経営再建中だった2006年に3割を出資。14年4月の再上場以降は保有株を段階的に売却してきた。全株式売却に伴い、潜在的な需給懸念の後退や今後の経営自由度の向上に期待する買いが向かった。

■アニコムHD <8715>  2,926円  +110 円 (+3.9%)  本日終値
 アニコム ホールディングス<8715>が4日続伸し年初来高値を更新。16日の取引終了後に発表した7月度の月次経営パラメーターで、新規契約件数が1万1432件(前年同月比15.6%増)と4カ月連続で2ケタ増となったことが好感された。また、正味収入保険料も25億300万円(同12.0%増)と2ケタ増となったほか、保有契約件数は65万5712件(同9.0%増)と順調に積み上がっており、これも好材料視されたようだ。

■ニチコン <6996>  1,235円  +44 円 (+3.7%)  本日終値
 ニチコン<6996>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を1190円から1250円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、アルミ電解コンデンサの需要拡大が業績に貢献するとして、18年3月期営業利益予想を48億円から56億円へ、19年3月期を同62億円から72億円へ引き上げている。

■カカクコム <2371>  1,370円  +47 円 (+3.6%)  本日終値
 16日、カカクコム <2371> が配当修正を発表。従来未定としていた18年3月期の年間配当を32円(前期は28円)実施する方針としたことが買い材料視された。12期連続の増配となる。連結配当性向42~43%を目安とする基本方針を踏まえ、株主への利益配分を増やす。国際会計基準(IFRS)に移行する18年3月期最終利益は158億円と日本基準を含めて過去最高を計画している。前日終値ベースの配当利回りは2.42%に上昇した。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■トリドール <3397>  3,130円  +90 円 (+3.0%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付でトリドールホールディングス <3397> の投資判断「Buy(買い)」を再強調し、目標株価を3500円→4000円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、好調な国内既存店売上高を評価している。第1四半期(4-6月)は前年同期比5.6%増と高い伸びを記録。昨年6月の丸亀製麺アプリリニューアル効果やフェアメニュー投入頻度増のほか、一部天ぷら商品の値上げや7月の得サイズ導入効果など、複合的施策による高い成長であり、当面失速の可能性は低いとみている。

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