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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):タツタ、HIS、JAL

タツタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■タツタ電線 <5809>  720円  +10 円 (+1.4%)  本日終値
 タツタ電線<5809>に再評価余地が指摘されている。岩井コスモ証券は16日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジ開始した。目標株価は790円としている。総合電線メーカーで電磁波シールドフィルムをはじめとする導電機能性材料など電子材料事業を収益の柱としている。スマートフォンの新機種投入が秋に予定されるなか、電磁波シールドフィルムの需要が前年に比べ前倒しで発生。同証券では、18年3月期の連結営業利益は前期比5%増の45億円と会社予想の44億円に対して増額修正を予想。19年3月期の同利益は48億円を見込んでいる。

■DyDo <2590>  5,550円  +50 円 (+0.9%)  本日終値
 ダイドーグループホールディングス<2590>が反発。16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1月21日~7月20日)連結業績について、営業利益は17億9000万円から21億5000万円(前年同期比5.7%減)へ、純利益は8億5000万円から11億3000万円(同41.3%減)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。 売上高は従来予想の892億5000万円から868億円(同0.8%増)へ下振れたものの、一部経費の下期へのずれ込みが発生したことで、利益は計画を上回ったという。

■エイチ・アイ・エス <9603>  3,625円  +30 円 (+0.8%)  本日終値
 エイチ・アイ・エス<9603>が4日続伸で、新値追いとなった。同社は16日、訪日外国人旅行者と地域の地元ガイドをつなぐC2Cマッチングサービスサイト「Travee(トラビー)」を来年1月4日から開始すると発表。観光庁が16日発表した7月の訪日外国人客数が単月ベースで過去最高を記録するなか、注目材料となったようだ。このサービス開始は、政府による「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律」の施行日が来年1月4日に決まったことを受けたもの。なお、本格サービス開始に先駆け、通訳案内士の有資格者において、プレスタートとして10月1日からマッチングサービスを始める。

■日本航空 <9201>  3,824円  +20 円 (+0.5%)  本日終値
 JAL<9201>が3日続伸で8日に付けた年初来高値3815円を上回り、新高値に買われた。前日明らかとなった7月の訪日客数は前年同月比16.8%増の268万1500人と大幅な伸びを示し、単月としての過去最高を更新した。航空便が増えた韓国と香港からの旅客数の増加が寄与したほか、中国や台湾も過去最高を記録した。そのなか、航空大手の同社にも恩恵が及んでいる。国内便も多く、訪日後の乗り換え便としての需要の取り込みも期待されている。ここ最近の原油市況下落や為替の円高もコスト面でポジティブ材料となっている格好だ。

■日成ビルド工業 <1916>  573円  +3 円 (+0.5%)  本日終値
 16日、日成ビルド工業 <1916> が子会社を通じ、シンガポールで駐車場運営・管理事業を展開するP-Parking International社の全株式を取得し子会社化すると発表したことが買い材料視された。取得価額は40.3億円。同社は海外グループ会社4社とのシナジー効果を創出し、シンガポールだけでなく東南アジア諸国における事業成長の加速を図る。なお、P-Parking International社の直近16年9月期売上高は28.1億円、最終利益は1.9億円だった。発表を受けて、海外事業の強化による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■ジェイエイシ <2124>  1,608円  -89 円 (-5.2%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 JAC Recruitment<2124>が3日ぶり急反落。同社が16日取引終了後に発表した17年7月度の連結売上高は前年同月比0.2%増の13億4045万円だった。前月(6月)は27.6%増と今期に入り月次で最高の伸びを示していたが、7月は一転して、ほぼ横ばいにとどまったことで、これがネガティブサプライズとなった。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,033円  -15 円 (-1.4%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源関連株が軟調。ここ原油市況の下落基調が続いており、前日のWTI原油先物価格は77セント安の1バレル=46ドル78セントと3日続落、終値ベースで7月24日以来約3週間ぶりの水準に落ち込んだ。これを受けて前日の米国株市場では、シェブロンが1.6%安で5日続落と下値模索の動きを強めているほか、エクソンモービルなども売られており、この流れが東京市場の資源エネルギーセクターにも波及している。

■東京都競馬 <9672>  3,240円  -20 円 (-0.6%)  本日終値
 東京都競馬<9672>やよみうりランド<9671>が安い。都競馬は4日続落となった。8月は関東など東日本で雨の日が多くプール関連の売り上げ減少が懸念されている。都競馬は東京サマーランドで屋内、屋外プールを運営。よみランドもプールを持っており、夏の書き入れ時の天候不順による影響が不安視されている。

■日産自動車 <7201>  1,103.5円  -5.5 円 (-0.5%)  本日終値
 日産自動車<7201>やホンダ<7267>、マツダ<7261>など自動車株が安い。17日の東京為替市場で1ドル=109円後半へ急激な円高が進んでいることが警戒感を呼んだ。7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表され、米利上げペースが鈍るとの観測から広がったことがドル安・円高要因に働いている。

●ストップ高銘柄
 日本ラッド <4736>  1,007円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 ベクター <2656>  673円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 NF回路 <6864>  1,040円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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