市場ニュース

戻る
 

【市況】日経平均は小幅続落、円高重しでこう着感強く/相場概況

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均は小幅続落。米国では7月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けて追加利上げ観測が後退したほか、政権運営の混乱から経済政策の実施にも懐疑的な見方が広がった。米長期金利の低下とともにドル・円は再び1ドル=110円を割り込み、本日の日経平均はこうした流れを受けて21円安からスタートした。金融株などが売られる一方、海運株や資源関連株の一角に買いが入ったが、寄り付き後の日経平均は19700円を挟んだ小動きとなった。前日に続き商いは低調で、こう着感の強い展開だった。

大引けの日経平均は前日比26.65円安の19702.63円となった。東証1部の売買高は14億3619万株、売買代金は1兆8060億円と連日で2兆円を下回った。業種別では、鉱業、食料品、保険業が下落率上位だった。一方、海運業、石油・石炭製品、鉄鋼が上昇率上位だった。

個別では、トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、KLab<3656>、みずほ<8411>などがさえない。ソフトバンクG<9984>や三井住友<8316>は小幅に下げた。また、7月の月次売上が急失速したJAC<2124>や、北の達人<2930>、森永菓<2201>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、ソニー<6758>や東エレク<8035>が小幅に上昇し、SUMCO<3436>、キーエンス<6861>などはしっかり。商船三井<9104>などの海運株は海外同業の好決算を受けて買われた。米投資ファンドが保有株を全て売却したと伝わった西武ホールディ<9024>は4%超の上昇。東邦鉛<5707>は亜鉛市況の上昇を受けて大幅続伸した。また、日理化<4406>が商いを伴って急伸し東証1部上昇率トップ。その他、レーザーテック<6920>や協栄産<6973>も上昇率上位に顔を出した。
《HK》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均