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【市況】明日の株式相場見通し=投資家心理改善で続伸、円高進行一服も追い風に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(16日)の東京株式市場は、北朝鮮を巡る地政学リスクがやや後退したとの受け止めが広がるなか、引き続き投資家心理の改善が見込まれ日経平均株価は続伸となりそうだ。また、外国為替市場で約1カ月間続いた円高・ドル安進行が一服する兆しをみせていることも、株式市場にとっては追い風となりそうだ。

 市場関係者からは「北朝鮮問題を巡り、現地14日に米政府高官から外交による解決策を優先する意思表示が相次ぎ、地政学的リスクが和らいだとの受け止めが広がった。さらに、北朝鮮の金正恩労働党委員長が、グアム島周辺へのミサイル発射計画について“米国の行動をもう少し見守る”と発言したと伝えられ、これまでの挑発一辺倒だった強気姿勢から、アメリカの出方をうかがう慎重さを示したとの判断が市場に広がった」との見方が出ている。

 15日の東京株式市場は、北朝鮮を巡る地政学リスクに対する警戒感が緩み、日経平均株価は大きく上昇した。為替が円安・ドル高方向に振れたこともプラス材料となった。日経平均株価終値は、前日比216円21銭高の1万9753円31銭と5日ぶりに大幅反発した。

 日程面では、7月の訪日外国人客数、14日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の初会合(20日まで)、米連邦公開市場員会(FOMC)議事要旨(7月25・26日開催分)、米7月の住宅着工件数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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