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【市況】【↑】日経平均 大引け| 5日ぶり急反発、北朝鮮リスク後退で買い戻し (8月15日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19689.38
高値  19824.12(10:39)
安値  19656.91(09:03)
大引け 19753.31(前日比 +216.21 、 +1.11% )

売買高  16億5080万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2363億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は5日ぶり急反発、リスクオフの巻き戻し
 2.北朝鮮を巡る地政学リスク後退で不安心理が改善
 3.1ドル=110円台後半の円安が、主力株中心に追い風
 4.先物主導の買い戻しで上げ幅拡大も、引け際やや伸び悩む
 5.空売り筋の買い戻しを絡め、東証1部の75%の銘柄が上昇

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは135ドル高と続伸。北朝鮮問題を巡り、米政府高官から外交による解決策を示唆する発言が相次いだことから軍事衝突への警戒感が後退し買いが優勢となった。

 東京市場では北朝鮮を巡る地政学リスクに対する警戒感が緩み、日経平均株価は大きく上昇した。為替が円安方向に振れたこともプラス材料となった。

 15日の東京市場はリスクオフの巻き戻しで急速な切り返しをみせた。前日の欧米株市場は総じて上昇、米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに続伸し、外国為替市場ではドルが買い戻され、1ドル=110円台前半まで円安が進行、これが主力株中心に追い風となった。日経平均は前日までの4日続落でこの間に500円以上の下げをみせており、テクニカル的なリバウンド狙いの押し目買いや売りポジションを高めていた投資家のショートカバーが全体相場を押し上げた。先物主導の裁定買いも誘発して次第に上げ足を強める展開となった。ただ、1万9800円近辺では戻り売りに押され、もう一段の上昇とはならず、引け際に手仕舞い売りが出て伸び悩んだ。東証1部全体の75%強の銘柄が上昇し、売買代金は活況の目安となる2兆円を14日連続で上回った。

 個別では、売買代金トップの任天堂<7974>が買い優勢だったほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも上昇した。キーエンス<6861>、安川電機<6506>も高い。ホシデン<6804>が値上がり率トップに買われ、ジャストシステム<4686>も値を飛ばした。戸田工業<4100>、富士フイルムホールディングス<4901>が物色人気となり、ボルテージ<3639>、ソディック<6143>、GMOインターネット<9449>も値を上げた。
 半面、出光興産<5019>、ブイ・テクノロジー<7717>が冴えず、ワイエイシイホールディングス<6298>が大幅安、ルック<8029>も値を下げた。石川製作所<6208>が急反落、ピーシーデポコーポレーション<7618>、サンケン電気<6707>も下落した。スカラ<4845>、エムアップ<3661>などの下げも目立つ。日揮<1963>も売りに押された。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、富士フイルム <4901> 、東エレク <8035> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約63円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は日揮 <1963> 、コマツ <6301> 、アサヒ <2502> 、三越伊勢丹 <3099> 、信越化 <4063> 。押し下げ効果は約5円。

 東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は石油石炭製品、鉱業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)化学、(3)精密機器、(4)銀行業、(5)その他製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)鉄鋼、(2)電気・ガス業、(3)非鉄金属、(4)金属製品、(5)空運業。

■個別材料株

△日工営 <1954>
 8.29%の自社株消却を実施、今期経常は31%増で2期連続最高益更新。
△J―HD <2721> [JQ]
 「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載を解消。
△マーケットE <3135> [東証M]
 今期経常は13倍増益へ。
△ボルテージ <3639>
 今期経常は90%増益へ。
△ディディエス <3782>
 日本HPの多要素認証基盤と連携。
△富士フイルム <4901>
 4-6月期(1Q)税引き前は2.4倍増益で着地。
△りたりこ <6187>
 4-6月期(1Q)経常は26%増益で着地。
△リファインV <6531> [東証M]
 今期経常は23%増で7期連続最高益更新。
△IIF <6545> [東証M]
 1→4の株式分割を実施。
△ホシデン <6804>
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が「強気」に格上げ。
△スマバ <9417> [JQ]
 今期経常は34%増で6期連続最高益更新へ。

▲Gオイスター <3224> [東証M]
 東証が監理銘柄(確認中)に指定。
▲ラオックス <8202> [東証2]
 今期経常を93%下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ホシデン <6804> 、(2)ジャスト <4686> 、(3)ミマキエンジ <6638> 、(4)りたりこ <6187> 、(5)戸田工 <4100> 、(6)アルコニクス <3036> 、(7)富士フイルム <4901> 、(8)日基技 <1914> 、(9)ゲンキー <2772> 、(10)川西倉 <9322> 。
 値下がり率上位10傑は(1)石川製 <6208> 、(2)リニカル <2183> 、(3)ワイエイシイ <6298> 、(4)スカラ <4845> 、(5)豊和工 <6203> 、(6)アミューズ <4301> 、(7)エムアップ <3661> 、(8)東京計器 <7721> 、(9)ルック <8029> 、(10)リブセンス <6054> 。

【大引け】

 日経平均は前日比216.21円(1.11%)高の1万9753.31円。TOPIXは前日比17.15(1.07%)高の1616.21。出来高は概算で16億5080万株。値上がり銘柄数は1537、値下がり銘柄数は393となった。日経ジャスダック平均は3300.11円(14.50円高)。

[2017年8月15日]

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