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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):郵船、ACCESS、任天堂

郵船 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本郵船 <9101>  210円  +4 円 (+1.9%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>などをはじめ海運株が軒並み上値追い態勢。コンテナ船市況の回復が顕著となる一方、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況も7月末以降一貫して上昇基調が鮮明だ。バルチック海運指数は前日まで11連騰で1155まで回復、これは4月24日以来約4カ月ぶりの高い水準となった。海運市況の改善が収益面でプラスに働くとの思惑が、出遅れ感の強い海運セクターの買いにつながっている。

■ACCESS <4813>  859円  +16 円 (+1.9%)  本日終値
 ACCESS<4813>が4日ぶり反発。この日、同社のブラウザ版EPUB3対応電子出版ビューア「PUBLUS(パブラス)Reader for Browser」が、Amazia(東京都渋谷区)が運営する国内最大級の無料マンガアプリサービス「マンガBANG!」のWeb版のビューアとして採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「マンガBANG!」は14年12月に開設された、人気マンガが無料で読めるサービス。同サービスのWeb版は、現在提供中の「マンガBANG!ストア」に加えて、今年8月15日からは「話」単位で購入できるWeb限定連載マンガサービスが開始されることになっており、この新サービスの閲覧ビューアとして「PUBLUS」が導入されることになったという。

■MS&AD <8725>  3,825円  +70 円 (+1.9%)  本日終値
 MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>が反発。同社はきょう、傘下に生命保険事業やファンドマネジメント事業を持つ豪州の金融サービス会社、チャレンジャーの株式約6.3%(約440億円)を、第三者割当増資を通じて取得することを決めたと発表した。新株取得日は8月23日で、今後12カ月以内をメドに流通市場を通じて10%程度まで持ち分比率を引き上げる予定。同社では、高齢化の進行や退職者数の増加、豪州における退職年金の加入強制制度により、大きく成長が予想される同市場で、ブランド、販売網、サービス力、テクノロジーの強みを持つチャレンジャーの持続的な成長を見込んでいるとしている。

■任天堂 <7974>  36,640円  +630 円 (+1.8%)  本日終値
 任天堂<7974>が4日ぶり反発。「ニンテンドースイッチ」の販売が大方の予想を上回る人気で、各調査機関でも販売予想を上方修正するところが相次いでいる。あわせて同商品の増産に伴う18年3月期通期業績予想の増額が濃厚とみられ、前日までの3日続落で値ごろ感の出ていた株価は、リバウンド狙いの買いが優勢となった。テクニカル的には前日時点で13週移動平均線との上方カイ離も解消され過熱感がなくなっていることもプラス材料。

■三菱UFJ <8306>  700.1円  +11.6 円 (+1.7%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが反発に転じた。ここいずれも連日下値を模索する動きにあった。しかし、足もとは北朝鮮を巡る有事リスクが若干後退しており、前日の米国株市場では金融株中心に買いが向かった。米10年債利回り、30年債利回りともに上昇しており、収益環境の改善を背景に東京市場でも銀行株が買い戻され、業種別値上がり率で上位となった。

■ショーワ <7274>  1,293円  +21 円 (+1.7%)  本日終値
 ショーワ<7274>が4日続伸。株価は年初来高値を更新した。SMBC日興証券は14日、同社株の目標株価を1150円から1350円に引き上げた。投資評価は「2」を継続した。同証券では、第1四半期決算の実績を受け、18年3月通期の業績予想を増額修正し、連結営業利益の予想を190億円から225億円(前期は32億6300万円の赤字)に見直した。国内および中国で緩衝器や電動パワーステアリングなどホンダ四輪車部品が予想以上に受注が好調だった。また、アジアで二輪車用部品も需要回復が進んでいる。

■日本工営 <1954>  3,095円  +40 円 (+1.3%)  本日終値
 14日、日本工営 <1954> が発行済み株式数の8.29%にあたる143万6731株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は8月31日。同時に決算を発表。18年6月期の連結経常利益が前期比30.9%増の78億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことも支援材料となった。

■東京急行電鉄 <9005>  1,618円  +12 円 (+0.8%)  本日終値
 東京急行電鉄<9005>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は14日、同社株の投資判断の「オーバーウエート」と目標株価2500円を継続した。引き続き渋谷再開発に注目しており、同エリアのオフィスや商業テナント賃料が現状から大幅に上昇するという、エクイティストーリーを示している。特に、19年3月期の秋に開業する複合ビル「渋谷ストリーム」や20年3月期開業予定の複合ビル「渋谷スクランブルスクエア」により、渋谷エリアの不動産賃料水準の一段の上昇が明らかになることに期待している。

■リニカル <2183>  1,643円  -231 円 (-12.3%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 14日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は19%減益で着地」が嫌気された。リニカル <2183> が8月14日大引け後(16:07)に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比19.4%減の2.5億円に減り、4-9月期(上期)計画の11.2億円に対する進捗率は22.9%にとどまり、5年平均の32.1%も下回った。
  ⇒⇒リニカルの詳しい業績推移表を見る

■アミューズ <4301>  2,748円  -287 円 (-9.5%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 アミューズ<4301>は大幅3日続落。14日取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高99億6500万円(前年同期比14.7%減)、営業利益7億6200万円(同40.5%減)、純利益3億5600万円(同40.9%減)と大幅減益となったことが嫌気された。大型コンサートツアーが減少しイベント収入が落ち込んだほか、コンサートグッズや音楽パッケージなどの商品売り上げも前年同期の実績を下回った。また、新譜による印税収入なども減少し、業績悪化につながった。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高450億円(前期比11.2%減)、営業利益44億円(同17.9%減)、純利益29億円(同43.3%増)の従来見通しを据え置いている。

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