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【市況】14日の米国市場ダイジェスト:ダウ135ドル高、北朝鮮情勢の緊張緩和を好感

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウ135ドル高、北朝鮮情勢の緊張緩和を好感

14日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は135.39ドル高の21993.71、ナスダックは83.68ポイント高の6340.23で取引を終了した。先週末に複数の政府高官が、緊迫化する北朝鮮情勢への非軍事的解決を示唆したことで地政学リスクへの警戒感がやや後退し、買いが先行。投資家心理が改善したほか、長期金利の上昇も好感され、終日堅調推移となった。セクター別ではエネルギーを除いて全面高となり、特に半導体・半導体製造装置や銀行の上昇が目立った。

電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は先週行った社債発行で想定以上の応募があったほか、一部アナリストによる目標株価引き上げを受け、上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は医療保険のエトナ(AET)の保険契約者などにApplewatchを提供することについて協議中であることが報じられ、堅調推移。米国債利回りが上昇し、ゴールドマンサックス(GS)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)などの金融関連企業が買われた。一方で、動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)は経済紙「バロンズ」に株価下落を予想する記事が掲載され、売られた。

週末にバージニア州で発生した白人至上主義者らと反対派による衝突を巡るトランプ大統領の不十分な対応を受け、製薬のメルク(MRK)のケン・フレージャーCEOがトランプ政権の助言機関から離脱した。

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■NY為替:NY連銀総裁は年内1回の追加利上げを支持

14日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円43銭から109円76銭まで上昇して109円65銭で引けた。北朝鮮情勢の緊張緩和、ダドリーNY連銀総裁が9月連邦公開市場委員会(FOMC)でのバランスシート縮小発表や、経済が予想通りに展開した場合、2017年の追加利上げを引き続き支持する姿勢を確認したため、米債利回りの上昇に伴いドル買いが強まった。

ユーロ・ドルは、1.1802ドルから1.1770ドルまで下落し1.1782ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測に伴うユーロ売り・ドル買いが再燃。ユーロ・円は、129円38銭から128円92銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.2957ドルから1.2990ドルのレンジで上下に振れた。ドル・スイスは、0.9676フランから0.9733フランまで上昇した。地政学的リスクの後退で、安全通貨としてのスイスフランの売り戻しが目立った。


■NY原油:大幅反落で47.59ドル、中国の製油活動低下を嫌気

NY原油先物9月限は大幅反落(NYMEX原油9月限終値:47.59 ↓-1.23)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比-1.23ドルの47.59ドルで取引を終えた。一部報道によると、中国における製油活動は低下しており、原油需要の増大は期待できないとの見方が広がったことが要因。リビア最大の油田での生産が大幅に減少との報告を受けて一度買われたが、買いは続かなかった。市場関係者の間では「OPEC加盟国・非加盟国が減産を順守し、さらに原油需要が増加しなければ、原油価格が安定的に推移することは難しい」との見方が依然として多い。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  24.42ドル +0.56ドル(+2.35%)
モルガン・スタンレー(MS) 46.51ドル +0.86ドル(+1.88%)
ゴールドマン・サックス(GS)227.36ドル +3.21ドル(+1.43%)
インテル(INTC)      36.34ドル +0.47ドル(+1.31%)
アップル(AAPL)      159.85ドル +2.37ドル(+1.50%)
アルファベット(GOOG)   922.67ドル +8.28ドル(+0.91%)
フェイスブック(FB)    170.75ドル +2.67ドル(+1.59%)
キャタピラー(CAT)     113.71ドル +0.86ドル(+0.76%)
アルコア(AA)       37.19ドル -0.59ドル(-1.56%)
ウォルマート(WMT)     80.70ドル +0.30ドル(+0.37%)
スプリント(S)       8.41ドル +0.10ドル(+1.20%)

《HT》

 提供:フィスコ

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