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【市況】明日の株式相場見通し=短期急落の反動で自律反発、地政学リスク懸念は持続

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(15日)の東京株式市場では、北朝鮮を巡る地政学リスクへの懸念は持続するものの、きょうまでの4日続落で日経平均株価の下落幅は518円と、短期間で大幅な下げとなってきたことから、自律反発の買いも想定され買い優勢となりそうだ。

 市場関係者からは「多くの市場参加者は、実際に米朝が軍事衝突する可能性は低いと見ているものの、両国首脳の挑発的な発言がエスカレートすることで“万が一”の不安が払拭できない状態にある。北朝鮮にとっては、15日の祖国解放記念日、25日の先軍節(金正日前総書記が軍政を始めた日)、9月9日の建国記念日と重要日程が目白押しの上に、21日からは韓国で、定例の米韓合同軍事演習がスタートする。従って、少なくとも9月上旬が過ぎるまでは、地政学リスクが株式相場の圧迫要因として継続しそうだ」との見方が出ていた。

 14日の東京株式市場は、北朝鮮を巡る地政学リスクへの懸念が強まっていることに加え、外国為替市場で円高・ドル安が進行したことから、輸出関連の主力銘柄を中心に売り優勢となった。日経平均株価は一時、前日比243円安の1万9486円まで売り込まれ、取引時間中では5月19日以来約3カ月ぶりに1万9500円台を割り込む場面もあった。終値は、前週末比192円64銭安の1万9537円10銭と大幅安で4日続落となった。

 日程面では、7月の新築マンション市場動向に注目。海外では、米7月の小売売上高、米8月のNY連銀製造業景気指数、ドイツ4~6月期のGDPが焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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