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【注目】前週末10日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

フリュー <日足> 「株探」多機能チャートより

■フリュー <6238>  1,067円 (-204円、-16.1%)

 東証1部の下落率トップ。フリュー <6238> が続急落。同社は9日大引け後(15:00)に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は40%減益で着地」が嫌気された。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比39.8%減の7.4億円に落ち込み、4-9月期(上期)計画の20億円に対する進捗率は37.2%にとどまり、さらに前年同期の50.1%も下回った。

■新日本電工 <5563>  452円 (-57円、-11.2%)

 東証1部の下落率9位。新日本電工 <5563> が大幅下落。同社は9日取引終了後、17年12月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を660億円から700億円(前期比19.7%増)へ、営業利益を35億円から80億円(同4.7倍)へ、最終損益を35億円から65億円(前期1億1600万円の赤字)へそれぞれ増額した。ただ、先週後半から株価が上昇基調となり、500円台を回復していたことから、10日は好材料出尽くしとの判断で利益確定売りが優勢となったようだ。主力の合金鉄事業が国際市況の上昇により好転していることや、為替レートが想定より円安で推移したことに加え、その他の事業も概ね堅調に推移したことが寄与している。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は、売上高342億3200万円(前年同期比13.1%増)、営業利益52億2100万円(同3.6倍)、最終利益44億9600万円(同4倍)だった。

■クックパッド <2193>  805円 (-88円、-9.9%)

 クックパッド <2193> が大幅続落し、年初来安値を更新した。9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1-6月)連結決算が、売上高71億1600万円(前年同期比13.3%減)、営業利益37億200万円(同9.7%減)、純利益25億800万円(同9.3%増)となり、特に4-6月期は営業利益が同14%減となったことが嫌気された。第2四半期末のプレミアム会員数が前四半期比で減少したほか、みんなのウェディング <3685> を連結除外したこと、さらに広告事業の売上高が減少したことなどで減収となったことに加えて、人件費が増加したことが利益を圧迫した。純利益は、株式売却益による金融収益が増加したほか、前年同期に発生した株式評価損が発生しなかったことなどで増益を確保した。なお、17年12月期通期業績予想は非開示としている。

※10日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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