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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

ステラケミ <日足> 「株探」多機能チャートより

■ステラケミ <4109>  3,840円 (+700円、+22.3%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。ステラ ケミファ <4109> が。8日、同社が18年3月期の連結経常利益を従来予想の33.2億円→47億円に41.4%上方修正。従来の20.0%減益予想一転して13.1%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。活況な半導体市場を追い風に、海外向けを中心に高純度フッ化水素酸などの薬品販売が想定より伸びることが寄与。増収効果で主原料である無水フッ酸の価格上昇を吸収する。8日終値ベースの予想PERが15.5倍→11.7倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■太陽工機 <6164>  1,712円 (+300円、+21.3%) ストップ高

 太陽工機 <6164> [JQ] がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。8日、17年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の8.6億円→9.5億円に10.5%上方修正し、増益率が8.7%増→20.1%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。国内の産業機械関連企業や自動車関連企業を中心に研削盤の受注が好調で、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の40円→70円(前期は40円)に大幅増額修正した。前日終値ベースの予想PERが7.3倍→6.6倍に低下した一方、期末配当利回りは4.96%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■太洋物産 <9941>  988円 (+150円、+17.9%) ストップ高

 太洋物産 <9941> [JQ] がストップ高。8日、17年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億7400万円→3億9000万円に2.2倍上方修正したことが買い材料視された。第3四半期累計(16年10-17年6月)の経常損益が3億6100万円の黒字(前年同期は5億2800万円の赤字)に浮上する見込みとなった。スペイン産豚肉の輸入販売が大きく伸びたうえ、外食向けステーキ用原料肉の利益確保や低迷していた鶏肉相場が上昇に転じたことが業績急改善の背景。これを踏まえ、通期業績予想の上方修正に踏み切った。

■ノジマ <7419>  2,043円 (+281円、+16.0%)

 東証1部の上昇率2位。ノジマ <7419> が急反騰し、上場来高値を更新した。8日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比76.6%増の28.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。4K対応テレビや冷蔵庫、洗濯機などが好調だったほか、コンサルティングセールスで利益率の高い新商品や白物家電の販売が伸びたことが寄与。格安スマートフォンの販売強化や生産性の向上を進めた携帯電話販売事業も収益拡大に大きく貢献した。

■新電元 <6844>  680円 (+90円、+15.3%) 一時ストップ高

 東証1部の上昇率3位。新電元工業 <6844> が4連騰で一時ストップ高。同社は8日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比4.3倍の24.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。車載・産業機器向けパワー半導体の販売が好調だったデバイス事業が収益を牽引した。電装品の売上構成良化に加え、円安進行で為替差損が減少したことも増益に大きく貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の35億円→60億円に71.4%上方修正。従来の26.1%減益予想から一転して26.6%増益見通しとなった。8日終値ベースの予想PERが23.4倍→12.7倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■ゲオHD <2681>  1,425円 (+178円、+14.3%)

 東証1部の上昇率4位。ゲオホールディングス <2681> が急反発。8日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高614億700万円(前年同期比1.1%増)、営業利益30億3600万円(同28.0%増)、純利益18億4300万円(同3.7%増)と3割近い営業増益となったことが好感された。レンタル売り上げは不調だったものの、「ニンテンドースイッチ」「プレイステーション4」関連商品やリユース商材が伸長したことが業績を牽引。また、販売促進費や備品消耗品費などの販管費削減に努めたことも奏功した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高2730億円(前期比1.8%増)、営業利益85億円(同1.9%減)、純利益45億円(同6.6%増)は従来見通しを据え置いている。

■レオン <6272>  1,369円 (+151円、+12.4%)

 東証1部の上昇率5位。レオン自動機 <6272> が4連騰。同社は8日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の8.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。省人化需要が拡大するなか、国内でコンビニ向け生産用の中華まんラインや製パン機などの販売が伸び、11.7%の大幅増収を達成したことが寄与。

■ロート <4527>  2,516円 (+276円、+12.3%)

 東証1部の上昇率6位。ロート製薬 <4527> が3日ぶり急反騰。同社は8日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4-6月)連結決算を発表したが、売上高は358億3700万円(前年同期比9.0%増)、営業利益は34億3300万円(同54.9%増)、最終利益は22億7500万円(同65.7%増)と好調だった。目薬では高機能眼科用薬「Vロートプレミアム」が好調で収益に貢献。また、スキンケア分野では「肌ラボ白潤プレミアム」や日焼け止め「スキンアクア」などの新製品がインバウンド需要なども取り込み業績に寄与した。

■加賀電子 <8154>  2,756円 (+300円、+12.2%) 一時ストップ高

 東証1部の上昇率7位。加賀電子 <8154> が急反騰。同社は8日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.6倍の22億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。国内外で電子機器向け製造受託サービスが大きく伸びた電子部品事業が収益を牽引した。住宅向け関連商材が好調だった情報機器事業の収益拡大も大幅増益の要因となった。上期計画の30億円に対する進捗率は73.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■メック <4971>  1,536円 (+139円、+10.0%)

 東証1部の上昇率8位。メック <4971> が急反騰し、年初来高値を更新。8日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、売上高を86億円から90億円へ、営業利益を11億円から14億円へ、純利益を8億5000万円から11億円へ上方修正したことが好感された。薬品販売がディスプレー向けを中心に伸長し、第1四半期(4-6月)の出荷数量が同14.1%増となったことに加えて、為替レートが想定より円安で推移したことが寄与した。また、利益率の高い薬品の売り上げが増加したことも利益を押し上げたという。なお、今期は決算期変更に伴う9ヵ月決算のため、前期との比較はない。同時に発表した第1四半期決算は、売上高24億9500万円(前年同期比8.5%増)、営業利益5億1900万円(同2.1%増)、純利益4億3500万円(同20.2%増)だった。

■ペッパー <3053>  4,680円 (+395円、+9.2%)

 ペッパーフードサービス <3053> [東証2]が3連騰。8日、東証が同社を15日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ケーズHD <8282>  2,437円 (+199円、+8.9%)

 ケーズホールディングス <8282> が続急伸し、年初来高値を更新した。株価は15年6月につけた上場来高値2430円にあと18円に迫る場面があった。8日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比34.4%増の69.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。時短・節水志向の高まりを背景に大容量タイプの洗濯機が好調だった。4K対応テレビのほか、省エネタイプなど付加価値の高い冷蔵庫や洗濯機、理美容・健康器具の販売が増加したことも大幅増益に貢献した。

■タカラトミー <7867>  1,498円 (+121円、+8.8%)

 タカラトミー <7867> が大幅続伸し、約2ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。8日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高384億8700万円(前年同期比13.9%増)、営業利益18億3500万円(前年同期1億5100万円の赤字)、最終利益12億1800万円(同10億3300万円の赤字)となり、大幅黒字転換したことが好感された。「ベイブレードバースト」が累計1000万個超を販売するなど好調を持続しているほか、今年50周年を迎えたロングセラー「リカちゃん」関連商品の販売が伸長したことが寄与した。利益率の高い国内玩具の販売が好調だったほか、「ポケットモンスター」「トランスフォーマー」の輸出が好調に推移し、また、前期に実施した一部商品の値引き販売が今期減少したことなどから海外事業の収益性が改善したことも貢献した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高1700億円(前期比1.4%増)、営業利益80億円(同3.3%増)、最終利益55億円(同2.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■ダイフク <6383>  4,215円 (+330円、+8.5%)

 ダイフク <6383> が急反騰し、上場来高値を更新した。8日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比64.1%増の70.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。旺盛な半導体・液晶パネル需要を背景に搬送システムが好調だったほか、物流施設向け自動化システムも伸びた。地域別ではアジア、北米向けが拡大した。原価低減の進展も大幅増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の274億円→310億円に13.1%上方修正。増益率が15.3%増→30.5%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。併せて、今期の上期配当を従来計画の15円→20円(前年同期は12円)に大幅増額したことも買いに拍車を掛けた。年間配当は52円になる。

■河西工 <7256>  1,562円 (+113円、+7.8%)

 自動車内装部品メーカーの河西工業 <7256> が急反発し、約5ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。8日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比26.3%増の42.6億円に伸びて着地したことが買い材料視された。受注車種の減産や円高が重しとなり北米事業の収益が悪化したものの、国内・アジアでの増収効果に加え、生産性向上や原価低減の進展で吸収し、大幅増益を達成した。

※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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