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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日機装、トラスコ中山、ルック

日機装 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日機装 <6376>  1,025円  -126 円 (-11.0%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 日機装 <6376> が急反落。同社は7日に決算を発表。17年12月期上期(1-6月)の連結経常損益は5.3億円の黒字(前年同期は2.4億円の赤字)に浮上したが、従来計画の13億円を大幅に下回って着地したことが売り材料視された。医療部門でCRRT(急性血液浄化療法)事業の業績が悪化したことが響いた。また、4月に買収を発表した米クライオジェニック・インダストリーズグループに関連する計画外の経費約5.4億円を計上したことも利益を圧迫した。通期計画の55億円に対する進捗率は9.7%となり、計画未達を懸念する売りが向かった。

■トラスコ中山 <9830>  2,670円  -267 円 (-9.1%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 トラスコ中山<9830>が急落。午後1時ごろ、17年12月期の単独業績予想について、売上高を1880億円から1935億円(前期比9.3%増)へ上方修正した一方、営業利益を150億円から142億5000万円(同0.6%増)へ下方修正したことが嫌気された。戦略的に在庫アイテムの拡充および配送網の強化を行ったことで在庫商品からの販売が増え、売上高は上振れする見通し。ただ、これに伴いナショナルブランド商品の売上構成比が上昇したことで利益率が低下したほか、売上高の拡大による運賃および荷造費の増加や人件費の増加もあり、利益は下振れる見通しだという。なお、純利益は税制優遇措置などを考慮し、100億円(同0.4%増)で据え置いた。また同時に、従来中間・期末各19円を予定していた配当を中間19円50銭、期末18円50銭にするとあわせて発表した。年間配当は38円となり、従来予想を継続する。なお、同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高958億3700万円(前年同期比8.5%増)、営業利益73億600万円(同0.7%増)、純利益50億6000万円(同4.8%増)だった。

■福島工業 <6420>  4,210円  -380 円 (-8.3%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 福島工業<6420>が大幅続落。7日の取引終了後、大型パネル冷蔵設備案件について不適切な原価処理があったことが判明したと発表しており、これを嫌気した売りが出たようだ。17年3月に売り上げ計上した大型パネル冷蔵設備案件の同社が所掌しない工事の一部で、同社社員が会社または共同企業体名義の注文書を発行していると報告を受けたことで発覚したという。これを受けて福島工業では調査委員会を立ち上げ調査を行っているが、14日に発表を予定している第1四半期決算は、調査結果によっては延期の可能性があるとしており、業績への影響が警戒されている。

■日信工業 <7230>  1,788円  -150 円 (-7.7%)  本日終値
 7日に決算を発表。「4-6月期(1Q)税引き前は9%減益で着地」が嫌気された。日信工業 <7230> が8月7日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比8.9%減の30.8億円に減り、4-9月期(上期)計画の61億円に対する進捗率は3年平均の65.7%を下回る50.6%にとどまった。
  ⇒⇒日信工業の詳しい業績推移表を見る

■ユニバーサル <6425>  3,035円  -195 円 (-6.0%)  本日終値
 7日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。ユニバーサルエンターテインメント <6425> [JQ] が8月7日大引け後(16:50)に決算を発表。17年12月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は98億円の赤字(前年同期は97.4億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒ユニバーサルの詳しい業績推移表を見る

■パイオニア <6773>  204円  -13 円 (-6.0%)  本日終値
 7日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。パイオニア <6773> が8月7日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は12.3億円の赤字(前年同期は20.2億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒パイオニアの詳しい業績推移表を見る

■大林組 <1802>  1,322円  -62 円 (-4.5%)  本日終値
 大林組<1802>は大幅安。8月に入って、好決算発表期待から株価が上昇を継続していたが、増益率が小幅にとどまったとの受け止めから、利益確定の売りが優勢となったようだ。同社は8日正午、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は4390億4400万円(前年同期比9.2%増)、営業利益は248億9700万円(同8.3%増)、最終利益は189億7600万円(同19.0%増)だった。子会社も含めて建設事業売上高が増加し、損益面では完成工事総利益が増加したことが寄与している。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高1兆9150億円(前期比2.3%増)、営業利益1345億円(同0.6%増)、最終利益950億円(同0.5%増)を見込んでいる。

■アリアケジャパン <2815>  7,700円  -220 円 (-2.8%)  本日終値
 アリアケジャパン<2815>が大幅続落。大和証券は7日、同社株の投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」に引き下げた。目標株価は8000円で据え置いた。第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比11%増の24億9000万円と同証券の想定並みの着地だった。ただ、労務費などが想定以上に増加したことを受け、18年3月期の連結営業利益予想を見直した。具体的には、今3月期の連結営業利益は112億8000万円を111億5000万円(会社予想110億5000万円)に見直したほか、19年3月期は同125億8000万円を121億6000万円に引き下げた。

■ルック <8029>  429円  +80 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値
 ルック<8029>が大商いで急騰、時価は2013年5月以来4年3カ月ぶりとなる400円台に突入し需給相場の様相を呈してきた。婦人服中心にカジュアル衣料を主力としており、オリジナルブランドの「キース」、インポートブランドの「イルビゾンテ」、「マリメッコ」などが好調で収益を牽引している。7日取引終了後に17年12月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を435億円から437億円(前期比2.5%増)へ、営業利益を9億円から14億円(同69.5%増)へ、最終利益を7億円から12億円(同4.7倍)へ増額しており、これを手掛かり材料に物色資金の流入が加速した。株価指標面でもPBRは依然として0.7倍台と会社解散価値の半値水準にあることで上値余地が意識されている。

■タイセイ <3359>  852円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 タイセイ<3359>がストップ高。この日の前引け後、17年9月期の連結業績予想について、売上高を58億4500万円から60億900万円(前期比23.8%増)へ、営業利益を1億7000万円から2億9000万円(同79.0%増)へ、純利益を1億3000万円から2億円(同22.7%増)へ上方修正したことが買い材料視された。今期に入り開始した動画配信などが好評だったことに加えて、テレビをはじめとしたマスメディアに同社が取り上げられる機会が増えたことで知名度が向上し、クリスマス・バレンタインなどの需要期後も好調に推移していることなどが要因としている。また、前期末に連結子会社化したヒラカワとの共同開発商品が順調に売り上げを伸ばし、売上総利益率が計画よりも向上していることなども貢献するという。

■AppBank <6177>  739円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 AppBank<6177>がストップ高。7日、人気YouTuberのHikaru氏が自身のチャンネルで、AppBank取締役の村井智建(マックスむらい)氏と対談し、コラボレーション企画を発表したのが好材料視されたようだ。AppBankが新規事業として手掛けている、コミック(電子書籍に関する情報配信サイト「デネシィ」)や麻雀(「麻雀ツモツモ」)の分野でコラボ企画を展開するとしている。また、8月30日付で東証マザーズ市場に、YouTuberなどのマネジメント業務を行うUUUM<3990>が新規上場する予定であることから、類似業種であるAppBankへの関心も高まっているようだ。

●ストップ高銘柄
 フライングガーデン <3317>  2,337円  +400 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 nms <2162>  720円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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