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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日製鋼、KLab、GSユアサ

日製鋼 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本製鋼所 <5631>  2,209円  +368 円 (+20.0%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 7日、日本製鋼所 <5631> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の65億円→80億円に23.1%上方修正。従来の11.8%減益予想から一転して8.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。樹脂製造・加工機械や射出成形機の受注が想定より伸びることが寄与。コスト削減による採算改善効果も利益を押し上げる。併せて、通期の同利益を125億円→140億円に12.0%上方修正し、増益率が3.2%増→15.6%増に拡大する見通しとなった。

■KLab <3656>  2,022円  +287 円 (+16.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 7日、KLab <3656> が17年12月期の連結経常利益を従来予想の16億円(予想レンジ中値)→33億円(同)に2.1倍上方修正。増益率が92.8%増→4.0倍に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。既存の主力タイトルに加え、6月にリリースした「キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~」が好調で、課金収入が想定より伸びることが寄与。

■ニチバン <4218>  1,147円  +147 円 (+14.7%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 ニチバン<4218>は後場急伸し年初来高値更新。同社は8日午後2時、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表した。売上高は107億5100万円(前年同期比3.2%増)、営業利益は12億1200万円(同24.1%増)、最終利益は8億2300万円(同3.1%増)だった。大衆薬分野では、鎮痛消炎剤「ロイヒつぼ膏」や、高機能救急絆創膏「ケアリーヴ」が好調に推移し、医療機関向け医療材料では、極低刺激性サージカルテープ「スキナゲート」や、穿刺部保護・止血製品「セサブリック」などの販売に注力した。一方、産業用テープでは、自動車産業向け塗装マスキングテープ製品の販売が回復している。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高470億円(前期比6.5%増)、営業利益43億円(同6.0%増)、最終利益32億円(同3.0%増)を見込んでいる。

■ジャストシステム <4686>  1,937円  +221 円 (+12.9%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ジャストシステム <4686> が続急騰し、年初来高値を更新した。同社は7日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比25.0%増の16億円に伸びて着地したことが買い材料視された。同社はワープロソフト「一太郎」といったソフト開発をはじめ、法人向けデータ分析ソフトや営業支援クラウドサービス、小中学生向け通信教育「スマイルゼミ」などを展開している。4-6月期は高機能で付加価値の高い新商品・サービスの提供に注力し、30.5%の大幅増収を達成した。

■ワールドHD <2429>  3,070円  +341 円 (+12.5%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ワールドホールディングス<2429>が急騰、株式分割考慮で実質上場来高値を更新し未踏の3000円大台乗せを達成した。企業の求人需要は旺盛で、特にITや自動車メーカーの技術者不足が顕著だ。そのなか同社は自動車業界向けに製造請負や人材派遣を手掛けており、好収益環境を享受している。7日取引終了後に発表した17年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算は売上高が568億5300万円(前年同期比36.6%増)と急増、これを受けて営業利益は29億8100万円(同41.2%増)、最終利益は20億6100万円(同71.8%増)といずれも高水準の伸びを示した。1~6月期営業利益の従来予想は22億5500万円でそこから7億円以上も上振れしている。これを好感するかたちで短期資金の流入が加速、株価を青空圏に押し上げている。

■アルコニックス <3036>  2,548円  +269 円 (+11.8%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 アルコニックス<3036>は急騰。同社は8日午後0時30分、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は586億100万円(前年同期比22.6%増)、営業利益は16億9700万円(同90.0%増)、最終利益は14億3600万円(同72.8%増)だった。国内外の製造子会社各社の業績が連結経営成績に大きく貢献するとともに、商社流通分野でも銅・アルミ原料、伸銅品、アルミ圧延品、スマートフォン、タブレット端末向け電子材料の取り扱いが前年同期に比べ増加した。また、この第1四半期連結累計期間に、連結子会社化した金属加工を主力事業とする富士プレスの業績も、グループの連結経営成績に寄与した。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高2200億円(前期比8.9%増)、営業利益46億円(同10.4%増)、最終利益34億5000万円(同11.9%増)を見込んでいる。

■ワコム <6727>  444円  +40 円 (+9.9%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 7日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字縮小で着地」が好感された。ワコム <6727> が8月7日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は0.4億円の赤字(前年同期は14.8億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
  ⇒⇒ワコムの詳しい業績推移表を見る

■ノーリツ鋼機 <7744>  1,094円  +96 円 (+9.6%)  本日終値
 7日、ノーリツ鋼機 <7744> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比2.2倍の16.6億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。既存事業の成長に加え、前期に買収したユニケソフトウェアリサーチなどの業績上積みが寄与し、ヘルスケア部門の収益が急拡大した。金融収益が増加したことも増益に大きく貢献した。上期計画の17億円に対する進捗率は98.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■GSユアサ <6674>  562円  +45 円 (+8.7%)  本日終値
 ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>が急伸したほか、戸田工業<4100>、関東電化工業<4047>、ステラ ケミファ<4109>など、リチウムイオン電池関連銘柄が物色人気となった。世界的に無公害車に対するニーズが急速な高まりをみせるなか、電気自動車(EV)シフト加速に向けた思惑が、株式市場にも強く反映されている。特に動力源であるリチウムイオン電池の需給逼迫が指摘され、関連銘柄の株価水準を切り上げている。また、EVは充電設備の少なさが普及の足かせになるとされているが、これは走行距離の問題とも絡んでおり、フル充電でもガソリン車と比べて走行できる距離の短さが今後の克服すべき課題となっている。そうしたなか、8日付の日本経済新聞が「GSユアサはEVが1回の充電で走れる距離を2倍に伸ばす新型電池の量産を2020年にも始める」と報じており、これが株価を強く刺激する格好となった。

■レーザーテック <6920>  1,696円  +126 円 (+8.0%)  本日終値
 7日、レーザーテック <6920> が決算を発表。17年6月期の連結経常利益は前の期比9.0%増の49.8億円で着地。続く18年6月期は前期比0.2%増の50億円と2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も半導体関連メーカーによる設備投資の拡大を背景に、半導体マスク欠陥検査装置などの販売が伸び、20.9%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を26円→28円(前の期は1→2の株式分割前で51円)に増額し、今期も前期比2円増の30円に増配する方針としたことも支援材料となった。

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