市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):IJTT、高砂熱、ユニプレス

IJTT <日足> 「株探」多機能チャートより
■IJTT <7315>  715円  +53 円 (+8.0%)  本日終値
 7日、IJTテクノロジーホールディングス <7315> [東証2]が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比90.4%増の25.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。四半期ベースの過去最高益を2四半期ぶりに更新した。国内やアセアンでトラック用部品が伸びたうえ、排ガス規制に伴う油圧ショベル向けの駆け込み需要獲得も寄与し、16.4%の大幅増収を達成した。上期計画の32億円に対する進捗率は79.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■アキレス <5142>  2,141円  +113 円 (+5.6%)  本日終値
 アキレス<5142>が急伸。午後2時ごろに自社株買いと消却を発表しており、これを好感した買いが入った。自社株買いは上限を100万株(発行済み株数の5.74%)、または25億円としており、取得期間は8月9日から来年8月8日まで。一方、消却は今年8月23日付で90万株(消却前発行済み株数の4.90%)を実施する予定で、消却後の発行済み株数は1746万2714株となる予定だ。同時に第1四半期(4~6月)連結決算を発表しており、売上高206億700万円(前年同期比5.0%増)、営業利益4億5900万円(同33.2%増)、純利益8億3200万円(同2.7倍)だった。車載用などに産業資材事業やプラスチック事業が好調に推移したことが業績を牽引した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高880億円(前期比1.2%増)、営業利益22億円(同13.2%減)、純利益22億円(同11.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■高砂熱学工業 <1969>  1,994円  +103 円 (+5.5%)  本日終値
 7日、高砂熱学工業 <1969> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比61.3%増の29.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。首都圏を中心とした大型再開発工事が想定以上に進み、11.6%の大幅増収を達成したことが寄与。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の19億円→43億円に2.3倍上方修正。従来の50.8%減益予想から一転して11.3%増益見通しとなった。

■東洋建設 <1890>  528円  +25 円 (+5.0%)  本日終値
 東洋建設<1890>が連日の年初来高値更新。株価は値押さえを利かせながらも7月下旬から上値追い態勢を明示、7月18日から前日までの15営業日で安かった日はわずか1日のみという強さをみせている。ここ建設株に物色の矛先が向いているが、これは足もとの業績が好調に推移していることに加え、内閣改造を行った安倍政権が返す刀で財政出動に動くとの思惑が浮上しているため。建設株人気は秋の補正予算をにらんだ動きともいえる。そうしたなか同社が7日取引終了後に発表した18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高が382億2800万円(前年同期比11.9%増)、営業利益は12億9500万円(同16.3%増)といずれも2ケタ伸長をみせた。これが買い安心感を誘い投機筋の買いを助長している。

■ユニプレス <5949>  2,690円  +101 円 (+3.9%)  本日終値
 自動車用プレス部品最大手ユニプレス <5949> が急反発し、年初来高値を更新した。同社は7日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.7倍の69.3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主要顧客である日産自動車の増産効果で国内やアジアでの売上が拡大したことが寄与。合理化効果に加え、為替差損益が改善したことも大幅増益に貢献した。上期計画の97億円に対する進捗率は71.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■井関農機 <6310>  2,407円  +89 円 (+3.8%)  本日終値
 井関農機<6310>が急伸。7日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、営業利益が従来予想の19億円から28億4000万円(前年同期比62.2%増)へ、純利益が13億円から21億9500万円(同4.0倍)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。売上高は海外向け出荷の一部が下期にズレ込んだことなどで812億円から801億7500万円(前年同期比1.1%減)へ下振れたが、国内直系販売会社の収支構造改善効果や、インドネシア事業の改善、さらに一部経費の発生時期ズレもあり、営業利益は予想を上回ったとしている。また、中国関連会社にかかる持ち分法投資損益や為替差損益の好転も純利益の上方修正に貢献したという。

■山一電機 <6941>  2,114円  +77 円 (+3.8%)  本日終値
 7日、山一電機 <6941> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の14.6億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。高機能スマートフォンやデータセンター関連など旺盛な半導体需要を背景に、半導体検査用バーンインソケットやテストソケットの販売が大きく伸びたことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の29.5億円→34.5億円に16.9%上方修正。増益率が15.2%増→34.7%増に拡大する見通しとなった。

■東芝 <6502>  281円  +10 円 (+3.7%)  本日終値
 東芝<6502>が続伸。7日に提出された大量保有報告書で米国のキング・ストリート・キャピタル・マネージメントが同社の株式の5.81%を所有し大株主に浮上したことも思惑買いを呼び込んだ。ただ、17年3月期の有価証券報告書の提出期限である10日が迫っていることから警戒感も出ている。朝日新聞は7日、同報告書に絡み「監査を担当するPwCあらた監査法人が『不適正』か『限定付き適正』のいずれかになる見通しを東芝に伝えた」と報じた。不適正となった場合、東芝の上場維持にマイナスの影響が出てくるともみられている。

■三浦工業 <6005>  2,384円  +71 円 (+3.1%)  本日終値
 三浦工業<6005>が出来高増勢のなか6連騰で2400円台まで買われ、連日の年初来高値更新となった。同社は陸用小型ボイラーの大手で国内過半のシェアを占める。メンテナンスで実績が高く、業績は12年3月期以降、増収増益基調を続ける高成長企業だ。環境問題に取り組む中国で排ガス規制対応のボイラーが伸長、バラスト水対応で船舶向けも好調で収益環境には強い追い風が吹いている。そのなか、同社が7日取引終了後に発表した18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高にあたる売上収益が208億200万円(前年同期比5.4%増)、営業利益は21億3900万円(同32.0%増)、最終利益は15億1800万円(同62.3%増)と高変化を示しており、これが物色人気増幅につながった。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均