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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日製鋼、KLab、ワールドHD

日製鋼 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本製鋼所 <5631>  2,210円  +369 円 (+20.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 7日、日本製鋼所 <5631> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の65億円→80億円に23.1%上方修正。従来の11.8%減益予想から一転して8.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。樹脂製造・加工機械や射出成形機の受注が想定より伸びることが寄与。コスト削減による採算改善効果も利益を押し上げる。併せて、通期の同利益を125億円→140億円に12.0%上方修正し、増益率が3.2%増→15.6%増に拡大する見通しとなった。

■KLab <3656>  2,016円  +281 円 (+16.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 7日、KLab <3656> が17年12月期の連結経常利益を従来予想の16億円(予想レンジ中値)→33億円(同)に2.1倍上方修正。増益率が92.8%増→4.0倍に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。既存の主力タイトルに加え、6月にリリースした「キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~」が好調で、課金収入が想定より伸びることが寄与。

■ワールドHD <2429>  3,065円  +336 円 (+12.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 ワールドホールディングス<2429>が急騰、株式分割考慮で実質上場来高値を更新し未踏の3000円大台乗せを達成した。企業の求人需要は旺盛で、特にITや自動車メーカーの技術者不足が顕著だ。そのなか同社は自動車業界向けに製造請負や人材派遣を手掛けており、好収益環境を享受している。7日取引終了後に発表した17年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算は売上高が568億5300万円(前年同期比36.6%増)と急増、これを受けて営業利益は29億8100万円(同41.2%増)、最終利益は20億6100万円(同71.8%増)といずれも高水準の伸びを示した。1~6月期営業利益の従来予想は22億5500万円でそこから7億円以上も上振れしている。これを好感するかたちで短期資金の流入が加速、株価を青空圏に押し上げている。

■ワコム <6727>  448円  +44 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 7日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字縮小で着地」が好感された。ワコム <6727> が8月7日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は0.4億円の赤字(前年同期は14.8億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
  ⇒⇒ワコムの詳しい業績推移表を見る

■ジャストシステム <4686>  1,892円  +176 円 (+10.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 ジャストシステム <4686> が続急騰し、年初来高値を更新した。同社は7日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比25.0%増の16億円に伸びて着地したことが買い材料視された。同社はワープロソフト「一太郎」といったソフト開発をはじめ、法人向けデータ分析ソフトや営業支援クラウドサービス、小中学生向け通信教育「スマイルゼミ」などを展開している。4-6月期は高機能で付加価値の高い新商品・サービスの提供に注力し、30.5%の大幅増収を達成した。

■ノーリツ鋼機 <7744>  1,094円  +96 円 (+9.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 7日、ノーリツ鋼機 <7744> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比2.2倍の16.6億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。既存事業の成長に加え、前期に買収したユニケソフトウェアリサーチなどの業績上積みが寄与し、ヘルスケア部門の収益が急拡大した。金融収益が増加したことも増益に大きく貢献した。上期計画の17億円に対する進捗率は98.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■GSユアサ <6674>  566円  +49 円 (+9.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>が急伸したほか、関東電化工業<4047>、ステラ ケミファ<4109>など、リチウムイオン電池関連銘柄が物色人気となっている。世界的に無公害車に対するニーズが急速な高まりをみせるなか、電気自動車(EV)シフト加速に向けた思惑が、株式市場にも強く反映されている。特に動力源であるリチウムイオン電池の需給逼迫が指摘され、関連銘柄の株価水準を切り上げている。また、EVは充電設備の少なさが普及の足かせになるとされているが、これは走行距離の問題とも絡んでおり、フル充電でもガソリン車と比べて走行できる距離の短さが今後の克服すべき課題となっている。そうしたなか、8日付の日本経済新聞が「GSユアサはEVが1回の充電で走れる距離を2倍に伸ばす新型電池の量産を2020年にも始める」と報じており、これが株価を強く刺激する格好となった。

■IJTT <7315>  715円  +53 円 (+8.0%)  11:30現在
 7日、IJTテクノロジーホールディングス <7315> [東証2]が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比90.4%増の25.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。四半期ベースの過去最高益を2四半期ぶりに更新した。国内やアセアンでトラック用部品が伸びたうえ、排ガス規制に伴う油圧ショベル向けの駆け込み需要獲得も寄与し、16.4%の大幅増収を達成した。上期計画の32億円に対する進捗率は79.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■レーザーテック <6920>  1,681円  +111 円 (+7.1%)  11:30現在
 7日、レーザーテック <6920> が決算を発表。17年6月期の連結経常利益は前の期比9.0%増の49.8億円で着地。続く18年6月期は前期比0.2%増の50億円と2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も半導体関連メーカーによる設備投資の拡大を背景に、半導体マスク欠陥検査装置などの販売が伸び、20.9%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を26円→28円(前の期は1→2の株式分割前で51円)に増額し、今期も前期比2円増の30円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■高砂熱学工業 <1969>  1,993円  +102 円 (+5.4%)  11:30現在
 7日、高砂熱学工業 <1969> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比61.3%増の29.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。首都圏を中心とした大型再開発工事が想定以上に進み、11.6%の大幅増収を達成したことが寄与。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の19億円→43億円に2.3倍上方修正。従来の50.8%減益予想から一転して11.3%増益見通しとなった。

■東洋建設 <1890>  523円  +20 円 (+4.0%)  11:30現在
 東洋建設<1890>が連日の年初来高値更新。株価は値押さえを利かせながらも7月下旬から上値追い態勢を明示、7月18日から前日までの15営業日で安かった日はわずか1日のみという強さをみせている。ここ建設株に物色の矛先が向いているが、これは足もとの業績が好調に推移していることに加え、内閣改造を行った安倍政権が返す刀で財政出動に動くとの思惑が浮上しているため。建設株人気は秋の補正予算をにらんだ動きともいえる。そうしたなか同社が7日取引終了後に発表した18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高が382億2800万円(前年同期比11.9%増)、営業利益は12億9500万円(同16.3%増)といずれも2ケタ伸長をみせた。これが買い安心感を誘い投機筋の買いを助長している。

■ユニプレス <5949>  2,686円  +97 円 (+3.8%)  11:30現在
 自動車用プレス部品最大手ユニプレス <5949> が急反発し、年初来高値を更新した。同社は7日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.7倍の69.3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主要顧客である日産自動車の増産効果で国内やアジアでの売上が拡大したことが寄与。合理化効果に加え、為替差損益が改善したことも大幅増益に貢献した。上期計画の97億円に対する進捗率は71.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■東芝 <6502>  281円  +10 円 (+3.7%)  11:30現在
 東芝<6502>が続伸。7日に提出された大量保有報告書で米国のキング・ストリート・キャピタル・マネージメントが同社の株式の5.81%を所有し大株主に浮上したことも思惑買いを呼んでいる。ただ、17年3月期の有価証券報告書の提出期限である10日が迫っていることから警戒感も出ている。朝日新聞は7日、同報告書に絡み「監査を担当するPwCあらた監査法人が『不適正』か『限定付き適正』のいずれかになる見通しを東芝に伝えた」と報じた。不適正となった場合、東芝の上場維持にマイナスの影響が出てくるともみられている。

■山一電機 <6941>  2,105円  +68 円 (+3.3%)  11:30現在
 7日、山一電機 <6941> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の14.6億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。高機能スマートフォンやデータセンター関連など旺盛な半導体需要を背景に、半導体検査用バーンインソケットやテストソケットの販売が大きく伸びたことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の29.5億円→34.5億円に16.9%上方修正。増益率が15.2%増→34.7%増に拡大する見通しとなった。

■井関農機 <6310>  2,390円  +72 円 (+3.1%)  11:30現在
 井関農機<6310>が急伸している。7日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、営業利益が従来予想の19億円から28億4000万円(前年同期比62.2%増)へ、純利益が13億円から21億9500万円(同4.0倍)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。売上高は海外向け出荷の一部が下期にズレ込んだことなどで812億円から801億7500万円(前年同期比1.1%減)へ下振れたが、国内直系販売会社の収支構造改善効果や、インドネシア事業の改善、さらに一部経費の発生時期ズレもあり、営業利益は予想を上回ったとしている。また、中国関連会社にかかる持ち分法投資損益や為替差損益の好転も純利益の上方修正に貢献したという。

●ストップ高銘柄
 フライングガーデン <3317>  2,337円  +400 円 (+20.7%) ストップ高   11:30現在
 nms <2162>  720円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 買取王国 <3181>  789円  +100 円 (+14.5%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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