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【特集】ヒマラヤ Research Memo(4):アウトドア用品が好調を持続、EC販売比率は10%超まで上昇

ヒマラヤ <日足> 「株探」多機能チャートより

■ヒマラヤ<7514>の業績動向

2. 商品別売上動向
2017年8月期第3四半期累計の商品別売上動向について見ると、主力の一般スポーツ用品は前年同期比0.1%増となった。主なカテゴリー別で見ると、シューズ用品については健康志向の高まりにより需要は堅調に推移しているものの、販売価格上昇の影響により成長に一服感が出ている。一般スポーツ衣料に関しても販売価格上昇の影響が一部残っているものの、適時適量仕入れの効果により前年同期比では増収となった。一方、サッカー用品はシューズの販売が回復傾向にあるものの、練習用ウェア等が低調に推移、テニス用品についてはブームの一段落により若干の減収となったものの、相対的には堅調に推移した。

ゴルフ用品は前年同期比1.3%減となった。ゴルフクラブが人気ブランドの新製品発売の裏年であったことや、価格競争が継続するなかで各メーカーの新製品の動きも総じて低調だったことが影響した。ただ、スパイク等の関連用品やゴルフウェア等は品ぞろえを強化した効果で増収となった。スキー・スノーボード用品については前年同期比11.7%増となった。2年連続の暖冬・少雪により回復力は会社想定を下回ったものの、1月中旬以降の降雪と気温低下により環境が改善したことが増収につながった。アウトドア用品は前年同期比21.0%増と同社のカテゴリーの中では唯一、会社計画を上回って推移した。天候に恵まれたことでキャンプ用品が好調に推移したほか、アウトドアウェアもタウンユースを中心に堅調に推移したことが要因となっている。

なお、EC事業については第3四半期も引き続き好調に推移しており、売上構成比で10%を超える水準まで成長している。自社サイトでも販売を行っているが、売上げの大半は楽天市場やamazon、Yahoo!ショッピング等の大手マーケットプレイス経由となっている。売上高は順調に拡大しているが、利益率は実店舗販売より相対的に低くなっており、今後の課題となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《MW》

 提供:フィスコ

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