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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:メルコ、タツタ、任天堂

メルコ <日足> 「株探」多機能チャートより
■メルコホールディングス <6676>  3,685円  +320 円 (+9.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 26日、メルコホールディングス <6676> が発行済み株式数(自社株を除く)の16.54%にあたる300万株(金額で105億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月27日から18年7月26日まで。同日決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比1.5%減の16.6億円で着地したが売り材料視されなかった。

■タツタ電線 <5809>  756円  +58 円 (+8.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 タツタ電線 <5809> が急反発し、連日で年初来高値を更新した。同社は26日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益が前年同期比73.7%増の11.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。銅価格の上昇による増収効果のほか、スマートフォン新規モデルの発売に向けた機能性フィルムの需要が前期と比べ前倒しとなったことも寄与した。製品構成の改善やコスト削減が進んだことも増益に貢献。さらに固定資産売却益2億円が発生したことも最終利益を押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の30億円→32億円に6.7%上方修正し、減益率が9.7%減→3.7%減に縮小する見通しとなった。

■日本バルカー工業 <7995>  2,832円  +203 円 (+7.7%)  11:30現在
 日本バルカー工業 <7995> が続急伸し、年初来高値を更新した。同社は26日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の15.3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。四半期ベースでの最高益を36四半期(9年)ぶりに更新した。半導体製造装置などの先端産業市場向けを中心に主力の工業用シールの販売が伸びたことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の44億円→50億円に13.6%上方修正。増益率が12.0%増→27.3%増に拡大し、従来の10期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

■FDK <6955>  161円  +11 円 (+7.3%)  11:30現在
 26日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字縮小で着地」が好感された。FDK <6955> [東証2] が7月26日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は1.6億円の赤字(前年同期は6.3億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
  ⇒⇒FDKの詳しい業績推移表を見る

■日本航空電子工業 <6807>  1,836円  +116 円 (+6.7%)  11:30現在
 日本航空電子工業 <6807> が続急伸し、約6ヵ月半ぶりに年初来高値を更新した。同社は26日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比14倍の38.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。スマートフォンの出荷台数が高水準で推移するなか、携帯機器向けコネクターの販売が好調だったことが寄与。内製化によるコスト削減や業務効率化の進展に加え、円安進行で前年同期に計上した為替差損10.3億円が解消したことも増益に貢献した。

■任天堂 <7974>  38,140円  +2,370 円 (+6.6%)  11:30現在
 任天堂<7974>は大幅高。同社は26日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は1540億6900万円(前年同期比2.5倍)、営業損益は162億800万円の黒字(前年同期51億3400万円の赤字)、最終損益は212億6000万円の黒字(同245億3400万円の赤字)だった。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」と関連ソフトの販売が伸びて収益を押し上げている。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期最終利益450億円(前期比56.1%減)に対する第1四半期時点の進捗率は47.2%に達しており増額修正期待から物色人気が加速している。

■四国化成工業 <4099>  1,504円  +92 円 (+6.5%)  11:30現在
 四国化成工業<4099>は続伸。同社は26日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表した。売上高は123億7700万円(前年同期比0.3%増)、営業利益は19億700万円(同14.0%増)、最終利益は14億2300万円(同14.7%増)だった。無機化成品で、ラジアルタイヤ向け原料の不溶性硫黄は、生産能力の増強を完了し、新規顧客の獲得および販売体制の確立に努めた。有機化成品の殺菌消毒剤シアヌル酸誘導品は、国内向けは順調に推移したものの、海外では米国の市況軟化を受け、市場シェアと収益性の維持に努めた。ファインケミカルで、プリント配線板向けの水溶性防錆剤タフエースを主力製品とする電子化学材料は、輸出が好調に推移した。また、エポキシ樹脂硬化剤(イミダゾール類)を中心とする機能材料は、新規開発品や輸出を中心に拡大した。住宅投資や設備投資、インフラ建設などの需要の盛り上がりを受け、住宅分野、景観分野ともに好調に推移した。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高495億円(前期比0.1%増)、営業利益70億円(同10.9%減)、最終利益53億円(同9.2%減)を見込んでいる。

■エレマテック <2715>  2,026円  +104 円 (+5.4%)  11:30現在
 電子部品商社のエレマテック <2715> が続急伸。同社は26日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比48.5%増の12.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。国内でスマートフォン向けデバイスやディスプレー関連部材の販売が好調だった。また、アジアでは自動車やOA機器向け関連部材の販売が伸びた。通期計画の56億円に対する進捗率は22.5%となっている。

■夢の街創造委員会 <2484>  1,264円  +59 円 (+4.9%)  11:30現在
 夢の街創造委員会<2484>が反発している。同社は26日、運営する宅配ポータルサイト「出前館」が、LINE<3938>が7月26日から開始したデリバリーサービス「LINEデリマ」と、フードデリバリー事業でのシステム開発や店舗開拓などで業務連携をスタートさせたと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。同社は16年5月にLINEと業務提携を行い、同年7月からはLINE公式アカウント上からデリバリー注文できるサービス「出前館 on LINE」を展開。同年10月には業務提携の強化を発表していた。

■東宝 <9602>  3,945円  +175 円 (+4.6%)  11:30現在
 東宝<9602>が急反発。株価は前日に比べ5%高に買われ年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は26日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ引き上げた。目標株価は3560円から4680円に見直した。同証券では、従来18年2月期以降は前期好調の反動で営業減益となり、19年2月期は営業増益も最高益更新には至らないと予想していた。しかし、この見方を「18年2月期以降も最高利益更新持続という強気シナリオ」へ変更した。具体的には18年2月期の連結営業利益を従来予想の425憶円から前期比3%増の515憶円(会社予想450億円)に見直したほか、19年2月期は同445億円から533憶円に上方修正している。

■日立国際電気 <6756>  2,836円  +116 円 (+4.3%)  11:30現在
 日立国際電気 <6756> が3日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。同社は26日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比20倍の68億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。半導体メーカーによる3次元NANDフラッシュメモリーへの積極投資を背景に、半導体製造装置の販売が大きく伸びたことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の169億円→213億円に26.0%上方修正。増益率が61.2%増→2.0倍に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

■日本電産 <6594>  12,090円  +465 円 (+4.0%)  11:30現在
 日本電産<6594>が反発。26日取引終了後、18年3月期の連結業績予想の増額修正を発表したことを好感する買いが入っている。売上高は1兆3500億円から1兆3750億円(前期比14.6%増)へ見直したほか、最終利益は1250億円から1270億円(同13.7%増)へ修正した。この日公表した第1四半期(4~6月)の業績が予想を上回ったことから、通期業績を見直した。精密小型モーター製品や車載および家電・商業・産業用製品が好調に推移している。この決算発表に対して、市場には「ポジティブ」と評価する見方が多い。今3月通期の純利益は1380憶円前後への再増額修正観測が出ている。

■アドバンテスト <6857>  2,160円  +37 円 (+1.7%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>は朝安後、切り返す展開。同社が26日発表した18年3月期第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比61%減の22億2600万円と大幅減益となった。スマートフォン向け半導体の検査装置の苦戦などが響き、同期営業利益の市場予想(55億円前後)を下回った。これを受け株価は下落したが、一部アナリストからは「受注は拡大しており事業環境は依然良好」と見る声も出ており、市場には強弱感が対立している。

■ジャムコ <7408>  2,843円  +44 円 (+1.6%)  11:30現在
 ジャムコ<7408>やナブテスコ<6268>が高い。米ボーイングが26日発表した4~6月期決算は最終損益が17億6100万ドルの黒字(前年同期は2億3400万ドルの赤字)と好転した。人員削減など経費削減効果が奏功しており、同日のニューヨーク株式市場でボーイングの株価は前日比9%高と急伸した。これを受け、ボーイング向けの化粧室やギャレーで高実績があるジャムコや制御装置などを手掛けるナブテスコに見直し買いが流入している。

■栄電子 <7567>  442円  +80 円 (+22.1%) ストップ高   11:30現在
 栄電子<7567>がストップ高。5月22日につけた年初来高値451円に急接近している。なお、2014年1月に462円の高値をつけているが、ここを抜くと2007年8月以来10年ぶりの高値圏に突入する。同社はスイッチング電源などに強みを持つ電子部品商社でPER、PBRともに割安なうえ、時価総額が20億円強と小型で値運びも速い。東証1部で三菱電機系の電子部品商社である協栄産業<6973>が急騰相場を演じていることで、設備投資関連の一角として恩恵を受ける電子部品商社に注目が高まっており、その流れが栄電子にも波及した格好だ。

●ストップ高銘柄
 杉村倉庫 <9307>  424円  +80 円 (+23.3%) ストップ高   11:30現在
 戸田工業 <4100>  470円  +80 円 (+20.5%) ストップ高   11:30現在
 図研エルミック <4770>  576円  +80 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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