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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~トランプ物色再燃で2万円固めになるか

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:トランプ物色再燃で2万円固めになるか
■外資系証券の注文動向:差し引き410万株の買い越し
■前場の注目材料:シャープ、150億円黒字、4~6月最終、液晶の収益改善


■トランプ物色再燃で2万円固めになるか

26日の日本株市場は買い先行の展開となろう。25日の米国市場はNYダウが100ドル超の上昇となった。主要企業の決算内容が好感されたほか、原油相場の上昇を受けて買いが先行。予想を上回る経済指標のほか、米上院でヘルスケア協議を進める決定をしたため、トランプ政権による経済政策が実施に向けて前進するとの期待が再燃した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の20060円。円相場は1ドル111円90銭辺りと、やや円安に振れて推移している。

米株高の流れを受けて、シカゴ先物にさや寄せする格好から、日経平均は節目の2万円を回復してくることになりそうだ。朝方はインデックスに絡んだ商いにより、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>など指数インパクトの大きい銘柄が日経平均をけん引。その後は5日、25日線辺りでの攻防となり、決算を手掛かりとした個別物色が中心になりそうである。

トランプ政権による経済政策への期待感が再燃しているほか、キャタピラーの好決算等が支援材料となり、トランプ関連といったインフラ企業等への物色が意識されそうである。一方でFOMCの結果待ちとなるなか、日経平均の2万円処でのこう着感が強まるようだと、次第に中小型株での値幅取り狙いの商いにシフトしてくる可能性がありそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き410万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り670万株、買い1080万株、差し引き410万株の買い越しとの観測。

07月19日(水):130万株の買い越し
07月20日(木):120万株の売り越し
07月21日(金):60万株の買い越し
07月24日(月):220万株の買い越し
07月25日(火):20万株の買い越し


■前場の注目材料

・米上院で可決、オバマケア改廃法案審議入り
・米キャタピラー、予想上回る決算
・シカゴ日経225先物(20060、+140)
・ドル円(111.80-111.85)
・NYダウは上昇(21613.43、+100.26)
・ナスダックは上昇(6412.17、+1.37)
・NY原油は上昇(47.89、+1.55)
・米7月消費者信頼感指数、予想を上回り121.1

・シャープ<6753>、150億円黒字、4~6月最終、液晶の収益改善
・京セラ<6971>、病気、画像で瞬時に判別
・ふくおか<8354>・十八銀<8396>、統合無期延期、白紙化は否定
・みずほ<8411>、民泊仲介最大手エアビーと提携
・ソフトバンクG<9984>、ウーバーに出資検討、数千億円規模、米紙報道
・トヨタ自<7203>、本社工場に開発棟、FC関連など、環境技術を研究


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:30  中曽日銀副総裁が金融経済懇談会に出席、14:00~記者会見

<海外>
・10:30  豪・消費者物価指数(4-6月)  2.2%  2.1%

《HT》

 提供:フィスコ

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