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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 テセック、信越化、三菱自 (25日大引け後 発表分)

テセック <日足> 「株探」多機能チャートより

 25日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 テセック <6337>   ★4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地
 ◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は2億円の黒字(前年同期は3900万円の赤字)に浮上して着地。スマートフォンの高機能化やデータセンター投資の拡大を背景に旺盛な半導体需要が続くなか、主力のパワーデバイス用テスターのほか、半導体ウエハー用テスターなどの新製品が大きく伸びたことが寄与。スペアパーツの販売増加も黒字転換に貢献した。
  通期計画の4億5000万円に対する進捗率が44.4%に達しており、業績上振れが期待される。

 アサヒ <2502>   ★上期税引き前を2期ぶり最高益に30%上方修正
 ◆17年12月期上期(1-6月)の連結税引き前利益を従来予想の490億円→636億円に29.8%上方修正。増益率が2.8%増→33.4%増に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。3月に買収手続きが完了した中東欧ビール事業の業績上積みが収益を押し上げた。国内事業の収益拡大に加え、原価低減や固定費削減なども利益上振れに貢献した。

 信越化 <4063>   ★非開示だった今期経常は16%増益、配当は10円増配
 ◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比33.2%増の770億円に拡大して着地。活況な半導体市場を追い風に、半導体シリコンウエハーの出荷が大幅に増加したことが寄与。米子会社の生産能力を増強した効果で塩化ビニールの販売が拡大したほか、化粧品や車載向けシリコンなども伸びた。
  併せて、非開示だった通期の業績予想は連結経常利益が前期比15.6%増の2800億円に伸びる見通しを示した。業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当を前期比10円増の130円に増配する方針とした。

 MARUWA <5344>   ★4-6月期(1Q)経常は2倍増益で着地
 ◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の16.5億円に急拡大して着地。データセンターや半導体製造装置向けに好採算のセラミック部品の販売が好調だったことが寄与。上期計画の21億円に対する進捗率は78.7%に達しており、業績上振れが期待される。

 日新電機 <6641>   ★4-6月期(1Q)経常は56%増益で着地
 ◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比55.5%増の38.8億円に拡大して着地。高精細フラットパネルディスプレー製造用イオン注入装置の受注が大きく伸びたことが寄与。電力機器事業の赤字縮小に加え、原価低減を進めたことも大幅増益に貢献した。

 富士通コン <6719> [東証2]  ★上期最終を一転黒字に上方修正
 ◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終損益は1.2億円の黒字(前年同期は5.4億円の赤字)に浮上して着地。アジア・北米向けに車載用リレーやタッチパネルなどの販売が伸びたことが寄与。円安による為替差損益の改善も黒字転換に貢献した。
  併せて、上期の同損益を従来予想の1.5億円の赤字→1億円の黒字(前年同期は4.4億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。

 KOA <6999>   ★非開示だった上期経常は2.3倍増益、配当は1円増配
 ◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の13.1億円に急拡大して着地。主力の抵抗器が自動車向けや国内産業機器向けに伸びたほか、円安による収益押し上げ効果も寄与した。高付加価値品の販売増加やコスト削減の進展なども大幅増益に貢献した。
  併せて、非開示だった上期の同利益は前年同期比2.3倍の26.4億円に拡大する見通しを示した。業績好調に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を15円(前年同期は14円)実施する方針とした。

 三菱自 <7211>   ★4-6月期(1Q)経常は6.6倍増益で着地
 ◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比6.6倍の290億円に急拡大して着地。前期に計上した燃費不正関連費用の解消や日産自動車 <7201> との協業効果、円安による為替差損益の改善が増益に大きく貢献した。販売面では国内で燃費不正問題以前の水準まで回復したほか、中国では「アウトランダー」の好調が続いた。通期計画の790億円に対する進捗率は36.7%に達し、5年平均の24.0%も上回った。

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