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【市況】明日の株式相場見通し=円相場を注視し神経質な推移、1ドル=112円巡る攻防を映す

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(19日)の東京株式市場は、引き続き外国為替市場の円相場を注視しながらの神経質な推移となりそうだ。米長期金利の上昇一服を受けて、きょうは円相場が一時、1ドル=111円台後半まで上昇したことから、輸出関連銘柄の採算悪化懸念で自動車、機械などの主力銘柄が売られた。

 市場関係者からは「1ドル=112円は、多くの日本の輸出関連企業にとって、業績見通しにある程度の余裕を持てる分水嶺の水準といえそうだ。主力輸出企業の実際の今期想定為替レートの平均は1ドル=108~110円程度だが、この水準まで円高が進行すると損益分岐点ギリギリで、業績下方修正の可能性も考慮しなければならない。一方、1ドル=112円台以上の円安ゾーンでの推移なら、大方の輸出企業にとって為替に関しては心理的な安全圏といえそうだ」との味方が出ていた。

 3連休明けとなったきょうの東京株式市場は、主力株中心に利益確定の動きが優勢となった。日経平均株価は下値を探る展開となり、2万円大台をわずかに割り込んで引けた。終値は前週末比118円95銭安の1万9999円91銭と3日ぶり反落した。終値ベースで2万円大台を6日ぶりに下回った。

 日程面では、業務用ユニフォームの通信販売を手掛けるユニフォームネクスト<3566>が東証マザーズ市場に新規上場する。このほかに、日銀金融政策決定会合(20日まで)、6月の訪日外国人客数、4~6月期の訪日外国人消費動向調査、7月の月例経済報告に注目。海外では、米6月の住宅着工・完工件数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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