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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落・2万円割れ、円高進行を嫌気 (7月18日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20074.41
高値  20081.29(09:01)
安値  19943.14(10:39)
大引け 19999.91(前日比 -118.95、 -0.59% )

売買高  18億1725万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1120億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反落、円高を嫌気して2万円台割れ
 2.米長期金利の上昇一服で、為替は1ドル=111円台に入る場面も
 3.下値では押し目買いが入り、大引けにかけてやや下げ渋る展開に
 4.円高ながら銀行や不動産株など内需が売られ、電機セクターは頑強
 5.個別物色は旺盛で、値下がり銘柄数は全体の5割強程度にとどまる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは8ドル安と5日ぶりに小反落。米主要企業の決算発表を控えて様子見ムードが広がった。

 3連休明けの東京市場では、為替の円高進行を受けて主力株中心に利益確定売りが優勢となった。日経平均株価は下値を探る展開となり、2万円大台をわずかに割り込んで引けた。

 18日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが5日ぶりに小反落、ナスダック指数は小幅ながら7日続伸となったものの、いずれも上値が重く買い手掛かりとはならなかった。一方で米長期金利が上昇一服となり、ドル円相場では円買いの動きを誘発、一時1ドル=112円台を割り込む円高が進行、主力株中心に全体相場に重荷となった。ただ、下値では押し目買いも厚く、大引けにかけてやや下げ渋る動きをみせた。業種別では自動車セクターを除けば、銀行や不動産など内需株に売りが目立った。一方、輸出セクターながら電機・精密セクターは買われるものが多かった。東証1部の値下がり銘柄数も全体の5割強にとどまっている。一方、売買代金は2兆1000億円強と活況の目安とされる2兆円を4日ぶりに上回った

 個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、ファーストリテイリング<9983>も冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などのメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株も売りに押された。メディアドゥ<3678>が急落、KLab<3656>、グリー<3632>も大幅安となった。タカラトミー<7867>なども下落した。
 半面、売買代金トップの任天堂<7974>が上昇、東京エレクトロン<8035>、武田薬品工業<4502>なども頑強な値動き。東芝<6502>が大幅高となったほか、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>、北の達人コーポレーション<2930>はいずれも値幅制限いっぱいに買われた。パソナグループ<2168>、戸田工業<4100>、岩崎電気<6924>などが物色人気となり、NOK<7240>も値を飛ばした。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、TDK <6762> 、武田 <4502> 、太陽誘電 <6976> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約19円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、大塚HD <4578> 、アステラス <4503> 、中外薬 <4519> 。押し下げ効果は約45円。うち26円はファストリ1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)その他製品、(3)電気機器、(4)繊維製品、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)不動産業、(2)銀行業、(3)輸送用機器、(4)海運業、(5)医薬品。

■個別材料株

△パソナG <2168>
 今期経常は30%増益へ。
△ライク <2462>
 今期経常は30%増で3期連続最高益、株式分割も発表。
△ヨシムラHD <2884>
 3-5月期(1Q)経常は88%増益、対通期95%進捗。
△ジンズ <3046>
 9-5月期(3Q累計)経常が79%増益で着地。
△ペッパー <3053> [東証2]
 今期最高益予想を61%上乗せ。
△クリレスHD <3387>
 3-5月期(1Q)経常は12%増益。
△IGポート <3791> [JQ]
 前期経常が一転増益で上振れ着地・今期は13%増益へ。
△CTS <4345>
 1→2の株式分割を実施。
△Gunosy <6047> [東証M]
 今期経常は46%増で4期連続最高益・KDDIと業務提携。
△ベイカレント <6532> [東証M]
 3-5月期(1Q)税引き前は21%増益。

▲サイステップ <3810> [東証M]
 今期経常は76%減益。
▲アジア航測 <9233> [東証2]
 東証が信用規制。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヨシムラHD <2884> 、(2)東芝 <6502> 、(3)北の達人 <2930> 、(4)前沢工業 <6489> 、(5)パソナG <2168> 、(6)CTS <4345> 、(7)ランド <8918> 、(8)ライク <2462> 、(9)Dダイニング <3073> 、(10)戸田工 <4100> 。
 値下がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)メディアドゥ <3678> 、(3)Sサイエンス <5721> 、(4)ヒトコム <3654> 、(5)エンシュウ <6218> 、(6)ポケットC <8519> 、(7)KLab <3656> 、(8)DLE <3686> 、(9)Fスターズ <3687> 、(10)ベクトル <6058> 。

【大引け】

 日経平均は前日比118.95円(0.59%)安の1万9999.91円。TOPIXは前日比5.00(0.31%)安の1620.48。出来高は概算で18億1725万株。値上がり銘柄数は793、値下がり銘柄数は1064となった。日経ジャスダック平均は3287.33円(8.16円安)。

[2017年7月18日]

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