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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日電硝、ラクス、ホギメデ

日電硝 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本電気硝子 <5214>  4,270円  +240 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 日本電気硝子 <5214> が急反発し、年初来高値を更新した。同社が12日、17年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の80億円→150億円に87.5%上方修正し、増益率が14倍→26倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。自動車部品向けを中心にガラスファイバーの販売が想定以上に伸びたことが寄与。円安による為替差損益の改善なども利益を押し上げた。

■ラクス <3923>  2,430円  +130 円 (+5.7%)  11:30現在
 ラクス<3923>が3連騰。12日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高(単独)が、前年同月比25.6%増の4億9600万円と高成長を持続したことが好感されている。主力サービスの「楽楽精算」が同63.8%増と高い伸びが継続しているほか、「メールディーラー」についてもソーシャルゲーム関連の大型案件受注などが寄与し同19.3%増収と2ケタ増を維持した。さらにIT人材事業では、5月より営業日数が2日多かったことも寄与して前月比で大幅な増収となり、全社売上高の増加に貢献した。

■ホギメディカル <3593>  7,730円  +340 円 (+4.6%)  11:30現在
 ホギメディカル<3593>が急反発している。同社は12日取引終了後に、18年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は15億1400万円(前年同期比27.3%減)となったものの、上半期計画24億4000万円に対する進捗率は62.0%に達した。売上高は91億5900万円(同1.2%増)で着地。医療機関の経営改善を支援する「オペラマスター」の売り上げは伸びたが、新工場の償却費の増加が利益を圧迫した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。なお、同日には、医療の効率化を進めるとともに安全性を一層高めることを目的とした共同研究講座「戦略的手術室改善マネジメント講座」を順天堂大学大学院医学研究科に設置したことも明らかにしている。

■リンガーハット <8200>  2,570円  +102 円 (+4.1%)  11:30現在
 リンガーハット<8200>が4連騰し年初来高値を更新している。12日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算で、売上高112億9800万円(前年同期比9.3%増)、営業利益7億5000万円(同20.3%増)、純利益2億8200万円(同19.6%増)と2割強の営業増益となったことが好感されている。消費者の健康志向が追い風となり、国産野菜を多めに使ったメニューが好調だったリンガーハットの既存店売上高が前年同期比4.9%増となったことが寄与した。また、濱かつも同3.1%増となり、人件費などの販管費増を吸収した。なお、18年2月期通期業績予想は売上高450億円(前期比2.6%増)、営業利益33億7000万円(同2.6%増)、純利益16億8000万円(同3.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■ナガイレーベン <7447>  2,656円  +97 円 (+3.8%)  11:30現在
 12日、ナガイレーベン <7447> が17年8月期の期末一括配当を従来計画の50円→60円(前期は50円)に増額修正したことが買い材料視された。好調な業績を踏まえ、株主への利益還元を増やす。前日終値ベースの期末配当利回りは2.34%に上昇した。権利付き最終日を26日に控え、配当取りを狙う買いが向かった。

■近鉄百貨店 <8244>  372円  +10 円 (+2.8%)  11:30現在
 12日、近鉄百貨店 <8244> が決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比22.1%増の9.2億円に伸びて着地したことが買い材料視された。食料品や化粧品の人気店新設などの集客力強化策が奏功し、あべのハルカス近鉄本店の売上高が前年実績を上回って推移したことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の19億円→29億円に52.6%上方修正。従来の29.6%減益予想から一転して7.5%増益見通しとなった。

■日本毛織 <3201>  941円  +15 円 (+1.6%)  11:30現在
 ニッケ<3201>は3日続伸。12日の取引終了後、17年11月期の連結業績予想について、営業利益を74億円から76億2000万円(前期比横ばい)へ、純利益を50億円から51億円(同2.0%増)へ上方修正したことが好感されている。なお、売上高は1070億円(同6.0%増)で据え置いている。足もとで自動車向けの縫製糸や不織布、ハイブリッド車向けの紐が売り上げを伸ばしているほか、空気清浄機用フィルターの回復や、楽器用フェルト・工業用フェルトの好調で産業用資材が好調に推移していることなどが寄与するもよう。同時に発表した第2四半期累計(16年12月~17年5月)決算は、売上高519億8000万円(前年同期比4.8%増)、営業利益40億8200万円(同3.7%増)、純利益26億6000万円(同13.7%減)だった。

■日本航空 <9201>  3,576円  +54 円 (+1.5%)  11:30現在
 JAL<9201>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は12日、同社株の投資判断の「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を4450円から4800円に引き上げた。燃料油価格の想定を引き下げた一方、国内線運賃と旅客数想定を引き上げた。これに伴い業績予想を見直しており、18年3月期の連結営業利益は従来予想の1360億円から1600億円(前期比6%減)、19年3月期見通しは同1550億円から1750億円に引き上げている。

■住友金属鉱山 <5713>  1,558円  +23.5 円 (+1.5%)  11:30現在
 住友金属鉱山<5713>が3日続伸。午前11時ごろ、熱処理などであらかじめ無害化された使用済みリチウムイオン二次電池や、リチウムイオン二次電池の製造過程で発生する中間物から銅やニッケルを回収し、これらを再資源化することを日本で初めて実用化したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。リチウムイオン二次電池はニッケル水素電池と比較すると有価金属の含有量が低く、再資源化の採算性が悪いため、経済的に有価物を回収することが困難だったが、同社では東予工場(愛媛県西条市)の乾式銅製錬工程とニッケル工場(愛媛県新居浜市)の湿式ニッケル製錬工程を組み合わせた処理フローを確立し、原料中の不純物濃度を的確に管理することで国内で唯一、銅およびニッケルを回収することに成功したという。これにより、日本で初めて廃リチウムイオン二次電池からの「電池to電池」の再資源化を実現したとしており、資源循環の推進強化につながると期待されている。

■OSG <6136>  2,412円  +35 円 (+1.5%)  11:30現在
 オーエスジー<6136>は前日終値の2377円近辺で小動き。12日取引終了後、17年11月期通期の連結業績予想の修正を発表した。売上高を1165億円から1180億円(前期比11.8%増)へ上方修正した。営業利益195億円(同6.9%増)、最終利益115億円(同13.5%増)は据え置いた。日本および欧州での需要は引き続き活発で、中国も回復基調に転じ、主要ユーザーである自動車関連産業向け、および航空機関連産業向け需要はともに堅調に推移した。製品別売上では主力のタップ、超硬ドリル、超硬エンドミル、ハイスドリルなど製品全般にわたって増加した。また、海外売上高比率は為替変動による換算の影響を受けつつも57.5%(前年同四半期連結累計期間は55.3%)と増加した。営業利益は、韓国での一時金計上および円高進行による輸出採算性の低下や、換算の影響もあり前年同期と比較して減少した。なお、あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は、売上高588億1300万円(前年同期比10.0%増)、営業利益91億2100万円(同7.3%減)、最終利益62億2900万円(同7.1%増)だった。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,088.5円  +15 円 (+1.4%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>が3日続伸。底入れの動きをみせている原油市況が追い風となっている。前日のWTI原油先物価格は、週間在庫の減少を手掛かりに45セント高の1バレル=45ドル49セントと3日続伸、原油高が収益面でプラスに働く同社株もこれに連動する動きとなっている。5日移動平均線を足場に上値を追い、一時1096円まで買われる場面があった。

■オンコセラピ <4564>  269円  +1 円 (+0.4%)  11:30現在
 オンコセラピー・サイエンス<4564>が3日続伸。この日の寄り前に、新規抗がん剤として開発を進めているMELK特異的阻害剤について、物質特許が日本で登録されたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。MELKは、新規抗がん剤標的分子として中村祐輔研究室のゲノム包括的遺伝子解析により同定されたもの。乳がんや肺がんなどを含めて多くのがん種で発現が非常に高くなっており、また、正常な組織での発現がほとんどないため、この分子に作用する薬剤は多様ながん種に適応でき、また副作用のリスクが非常に低いとされている。今回、物質特許登録されたMELK特異的阻害剤は、既に対応特許が米国やシンガポール、オーストラリアで登録されており、それに続いての日本での物質特許登録で、同社の知的財産戦略の強化につながるとみられている。なお、同件による業績への影響はないとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,230円  +5 円 (+0.1%)  11:30現在
 自動車セクターの値動きの重さが目立っている。トヨタ自動車<7203>はやや買い優勢となっているが上げ幅はわずか、日産自動車<7201>、SUBARU<7270>などは弱含みで推移するなど売り圧力が強い。前日の米国株市場ではNYダウが最高値を更新したが、外国為替市場ではドル安・円高に振れていることで、自動車株は輸出採算向上期待が後退、米国や中国などで新車販売台数が減速傾向にあることも重荷となっている。

■農業総合研究所 <3541>  6,840円  +1,000 円 (+17.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 農業総合研究所<3541>がストップ高カイ気配。同社は12日の取引終了後、17年8月期第3四半期(16年9月~17年5月)の決算発表を行うとともに、株式分割やJAL<9201>との連携協定の締結を発表したことが好感された。同社は8月31日時点の株主に対して1対2の株式分割を行う。効力発生日は9月1日。また、子会社の世界市場とともにJALと連携協定を締結し日本の農産物の輸出拡大を進める。8月から和歌山と北海道で出荷した農産物を香港へ航空輸送し、現地スーパーで販売する。第3四半期の連結営業利益は前期比10%減の9300万円だったが、通期の進捗は計画通りとしている。

■スタジオアタオ <3550>  7,140円  +1,000 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 12日、スタジオアタオ <3550> [東証M]が8月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は2.5億円となり、通期計画の5億円に対する進捗率は51.6%となったことも支援材料。

●ストップ高銘柄
 ラピーヌ <8143>  878円  +150 円 (+20.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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