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【市況】明日の株式相場見通し=円安の流れ映し強含み、イエレン議長の証言前に上値は限定的

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(12日)の東京株式市場は、外国為替市場の円安・ドル高の流れを反映して、引き続き強含みの推移となりそうだ。ただ、現地12日からのイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を前にして、模様眺め姿勢が強まることも予想され、日経平均株価の上値は限定的となりそうだ。

 市場関係者からは「きのう、きょうと現物株市場の取引時間中に円安・ドル高が進行したことから、日経平均株価は連日で100円を超える上昇幅となった。ただ、東証1部の売買代金がようやく2兆円を超える程度の水準で盛り上がりに欠けているうえに、全体相場を牽引するようなテーマや個別銘柄も見当たらない。過熱感とは程遠い状態にあり、底堅い地合いが続く可能性もある」との見方で出ていた。

 11日の東京株式市場は前日の米国株市場が高安まちまちで方向感を欠くなか、取引時間中の円安・ドル高進行が追い風となり、日経平均株価はジリ高歩調となった。終値は前日比114円50銭高の2万195円48銭と続伸した。

 日程面では、地方および中堅・中小企業向けネットビジネス支援事業(Webマーケティング、HR、IT化領域を支援するサービスの提供)を手掛けるソウルドアウト<6553>が東証マザーズに新規上場する。

 このほか、環太平洋経済連携協定(TPP)主席交渉官会合(14日まで)、6月の企業物価指数、10日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、イエレンFRB議長が下院で議会証言、EU・ウクライナ首脳会議(13日まで)、米地区連銀経済報告(ベージュブック)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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