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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発・2万円台回復、米株高・円安で買い先行 (7月10日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20070.44
高値  20127.76(12:43)
安値  20023.03(09:25)
大引け 20080.98(前日比 +151.89 、 +0.76% )

売買高  15億4025万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0992億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶりに反発、2万円台を回復
 2.6月の米雇用統計が市場予想上回り、米国株高を好感
 3.日米金利差拡大の思惑から、為替のドル高・円安も追い風
 4.70%の銘柄が上昇も売買代金盛り上がらず、終盤伸び悩む
 5.任天堂が今日も断トツの売買代金をこなし1300円超の上昇

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは94ドル高と3日ぶりに反発。6月の雇用統計が市場予想を上回ったことから米長期金利が上昇し、金融株を中心に買いが優勢だった。

 週明けの東京市場では、買い優勢の地合い。前週末の米国株高や円安が進行したことが好感され、日経平均株価は3日ぶりに2万円台を回復して引けた。

 10日の東京市場は、週末の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに高く、外国為替市場では1ドル=114円台前半と円安に振れたことで投資家心理が改善、主力輸出株中心に幅広く買いが入った。6月の米雇用統計は雇用数の増加幅が市場予測を上回るなど米国経済の強さが確認され、FRBによる金融政策の正常化(金利の引き上げ)が順調に進む環境が整ったとの見方が、リスクオンの流れにつながった。日米金利差拡大を背景としたドル買いの動きもフォローの風となっている。もっともヘッジファンドなど短期筋の買いが主導したとの指摘もある。東証1部全体の70%の銘柄が上昇したが、取引終盤は上値が重くなった。東証1部の売買代金は2兆円をかろうじて上回ったものの、前場段階では1兆円を下回るなど市場エネルギー不足も印象づけた。

 個別では、任天堂<7974>がきょうも断トツの売買代金をこなすなか1300円超の上昇をみせた。キヤノン<7751>、ソニー<6758>なども高い。エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>がストップ高に買われたほか、クリーク・アンド・リバー社<4763>、KLab<3656>が値を飛ばした。ユニデンホールディングス<6815>も物色人気に。フォーカスシステムズ<4662>も大幅高に買われた。
 半面、KDDI<9433>が軟調、電通<4324>も値を下げた。ワキタ<8125>、TOKYO BASE<3415>が大幅安、トランザクション<7818>の下げも目立った。オンワードホールディングス<8016>が下落したほか、サンデンホールディングス<6444>も売りに押された。トーヨーカネツ<6369>が利食われ、東芝<6502>は下値を探る展開に。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、コナミ <9766> 、セコム <9735> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約53円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、電通 <4324> 、セブン&アイ <3382> 、塩野義 <4507> 、ソフトバンク <9984> 。押し下げ効果は約25円。

 東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)その他製品、(3)ゴム製品、(4)電気機器、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)情報・通信業、(3)水産・農林業、(4)鉱業、(5)銀行業。

■個別材料株

△スターマイカ <3230> [東証2]
 東証1部に指定替え。
△ミタチ産業 <3321>
 前期経常が一転増益で上振れ着地・今期は32%増益。
△Fブラザーズ <3454>
 上期経常が8%増益で着地。
△マルゼン <5982> [東証2]
 3-5月期(1Q)経常は21%増益で着地。
△エスクロAJ <6093>
 3-5月期(1Q)経常は2.1倍増益で着地。
△ユニデン <6815>
 高業績変化と低PBRで投機資金のターゲット。
△小田原機器 <7314> [JQ]
 指月電から情報機器システム事業を譲受。
△リヒトラブ <7975> [東証2]
 3-5月期(1Q)好調で今期経常を18%上方修正。
△ウッドフレンズ <8886> [JQ]
 前期経常を44%上方修正、配当も45円増額。
△吉野家HD <9861>
 3-5月期(1Q)経常は2.6倍増益で着地。

▲ジンズメイト <7448>
 東証が信用規制。
▲ワキタ <8125>
 3-5月期(1Q)経常は5%減益。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)エスクロAJ <6093> 、(3)ミタチ産業 <3321> 、(4)Sサイエンス <5721> 、(5)CTS <4345> 、(6)C&R <4763> 、(7)Fブラザーズ <3454> 、(8)KLab <3656> 、(9)アイロムG <2372> 、(10)ユニデン <6815> 。
 値下がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)ワキタ <8125> 、(3)T-BASE <3415> 、(4)トランザク <7818> 、(5)ジンズメイト <7448> 、(6)デザインワン <6048> 、(7)アサンテ <6073> 、(8)エコーTD <7427> 、(9)東京計器 <7721> 、(10)片倉 <3001> 。

【大引け】

 日経平均は前日比151.89円(0.76%)高の2万0080.98円。TOPIXは前日比8.42(0.52%)高の1615.48。出来高は概算で15億4025万株。値上がり銘柄数は1411、値下がり銘柄数は469となった。日経ジャスダック平均は3280.44円(15.92円高)。

[2017年7月10日]

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