市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):良品計画、スター精、エプソン

良品計画 <日足> 「株探」多機能チャートより
■良品計画 <7453>  27,350円  +240 円 (+0.9%)  本日終値
 米国ではオンラインの小売り事業者として群を抜く存在のアマゾン・ドット・コムが、加速度的に市場シェアを伸ばしており、業界他社の相次ぐ店舗閉鎖にもつながっている。こうした店舗閉鎖のリスクを考慮して、国内でも中期的な小売関連銘柄の選別が必要になっていると、SMBC日興証券が7日付のリポートで述べている。そのなか、小売り企業においては(1)ネットでも検索され選ばれる自社商品/ブランド力があること(カバレッジでは良品計画<7453>)、(2)品質と価格のバランスがあり信頼されるブランドであること(ネット専業の低価格ブランドに勝る商品力。ニトリホールディングス<9843>、TOKYO BASE<3415>、ファーストリテイリング<9983>、セリア<2782>)、(3)EC化に対応すべく、EC対応、店舗数の最適化、および店舗の役割の強化(付加価値提供)がなされていること(TOKYO BASE)、EC企業においては、(4)サービスローンチの強化(スタートトゥデイ<3092>)が、EC時代の中期成長力の源泉、との見方を示している。

■スター精密 <7718>  1,926円  +14 円 (+0.7%)  本日終値
 スター精密<7718>に注目。精密部品メーカーで小型携帯用プリンターのほか、工作機械などで高実績を誇っている。18年2月期第1四半期(3~5月)は円安も追い風となり、連結営業利益は前年同期比37%増と好調。工作機械は、自動車業界向けを中心に伸びており、高水準の受注を抱えているようだ。今通期の連結営業利益は会社予想46億円に対し55億円(前期比53%増)前後への増額観測も出ている。株価は上昇基調を強めており、新高値圏に買われている。今期配当は前期比2円増の50円が予定されており、配当利回りは2.6%台と魅力的な水準にある。

■セイコーエプソン <6724>  2,565円  +17 円 (+0.7%)  本日終値
 セイコーエプソン<6724>が高い。東芝<6502>が8月1日に東証2部へ降格されることが前月23日に東証から発表されており、東芝に代わりエプソンが日経平均株価に採用されるとの思惑から買いが流入した様子だ。ちなみに、昨年8月のシャープ<6753>の2部降格の際は、代替としてヤマハ発動機<7272>が日経平均株価に採用されることが7月12日に発表されている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,187円  +30 円 (+0.5%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、SUBARU<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が買いを集めた。6月の米雇用統計は雇用増加の勢いが市場コンセンサスを上回り、好調な米国経済を背景にFRBの金融引き締めに向けた動きも予定通り遂行できるとの見方から、足もと外国為替市場では1ドル=114円台に入るなどドル高・円安が進んでいる。これを受けて、輸出採算向上を見込んだ買いが優勢となった。前週末の米国株が上昇したことで国内外機関投資家のリスク許容度が改善していることも相対的に出遅れていた自動車セクターを物色する動きを後押ししている。

■ワキタ <8125>  1,183円  -112 円 (-8.7%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 ワキタ<8125>が続急落。前週末7日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算を発表。売上高は157億9800万円(前年同期比6.2%増)、営業利益は15億7100万円(同3.1%減)、純利益は10億7000万円(同73.8%増)と営業減益だったことが嫌気された。建機事業で、受注競争の激化や貸与資産の売却の減少があり販売が冴えなかったことに加えて、賃貸部門でも市況の悪化に伴う稼働率の低下や単価の下落、過去の設備投資にかかる原価の高止まりの影響を受けたという。また、遊戯設備の受注が減少したことに伴い、商機事業の収益が悪化したことも響いたとしている。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高645億円(前期比4.2%増)、営業利益68億円(同3.4%増)、純利益47億円(同26.4%増)の従来予想を据え置いている。

■東芝 <6502>  255.6円  -6.3 円 (-2.4%)  本日終値
 東芝<6502>が急反落。6日まで13日続落した後、7日には反発したが、この日は再度、売り直されている。8月1日に東証2部へと降格されるため、TOPIXや日経平均連動型ファンドからの売りを懸念する動きが続いている。また、米ウエスタンデジタル(WD)社との訴訟に絡み米カリフォルニア州の裁判所は14日に初審問を開き、早ければ同日中に裁判所の判断が示される可能性もあるだけに、その結果が注目されている。

■ユニゾホールディングス <3258>  2,557円  -18 円 (-0.7%)  本日終値
 ユニゾホールディングス<3258>は後場軟化。この日から公募増資の発行価格決定期間に入っており神経質な値動きとなった。414万株の公募と上限61万株のオーバーアロットメントによる売り出しと第三者割当増資を実施する。公募は国内外の不動産への新規投資およびホテル展開の資金などに充てる。発行済み株式数は最大で約20%増える見込み。

■ユーグレナ <2931>  1,172円  -7 円 (-0.6%)  本日終値
 ユーグレナ<2931>は一進一退、SMBC日興証券は7日、同社株の目標株価を1270円から1140円に引き下げた。17年9月期以降の業績予想を引き下げたことなどが要因。17年9月期の連結営業利益は9億3000万円から8億円(会社予想8億2000万円)に見直したほか、18年9月期の同利益は11億9000万円から11億2000万円に修正した。年率27.3%の中期利益成長が見込めるヘルスケア事業が株式価値を下支えしつつ、エネルギー・環境事業の長期展望が株式価値に影響を与えるとの考え方は不変だが、依存割合は期を追うごとに逓減するとみている。

■ウッドフレンズ <8886>  2,600円  +500 円 (+23.8%) ストップ高   本日終値
 7日、ウッドフレンズ <8886> [JQ]が17年5月期の連結経常利益を従来予想の5.6億円→8億円に44.5%上方修正。増益率が27.9%増→84.7%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。収益不動産の計画未達で売上は計画を下回ったものの、戸建住宅の工期短縮による販売効率の向上に加え、建設資材工場におけるコスト削減が奏功し、採算が大きく改善したことが利益を押し上げた。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の45円→90円(前の期は40円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。

■エスクロAJ <6093>  2,867円  +500 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 7日、エスクロー・エージェント・ジャパン <6093> が決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の3.8億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。低水準な住宅ローン金利を背景に融資の申し込みが拡大するなか、司法書士向けのシステム利用件数が伸びたことが寄与。相続案件が増加した不動産オークション事業の収益拡大も大幅増益に貢献した。上期計画の4.6億円に対する進捗率は82.8%に達しており、業績上振れが期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 ビーマップ <4316>  1,784円  +600 円 (+50.7%) ストップ高   本日終値
 東理ホールディングス <5856>  119円  +30 円 (+33.7%) ストップ高   本日終値
 ビリングシステム <3623>  8,630円  +1,500 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 アジア航測 <9233>  893円  +150 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均