市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ミルボン、東エレク、ナノキャリア

ミルボン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ミルボン <4919>  6,200円  +150 円 (+2.5%)  本日終値
 東京証券取引所は7日、本決算期末が4~6月期に該当する企業のTOPIX浮動株比率(FFW)の定期見直しを発表。TOPIXへの適用は今月31日が予定されており、28日終値にかけてリバランスに伴う売買インパクトが予想されている。SMBC日興証券では7日、浮動株比率の見直しに伴う買いインパクトの大きい銘柄として、ミルボン<4919>、日本セラミック<6929>、アサツーディ・ケイ<9747>、ノーリツ<5943>、大塚商会<4768>を挙げた。一方売りインパクトが予想される銘柄はK&Oエナジーグループ<1663>、鳥居薬品<4551>、静岡ガス<9543>など。

■東京エレクトロン <8035>  15,580円  +350 円 (+2.3%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が軒並み高。前週末の米国株市場ではアプライドマテリアルズが大幅高となったほか、エヌビディアやザイリンクス、インテルなどの半導体関連株も揃って買われ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数も反発に転じている。この流れが東京市場にも波及した。東エレク、ディスコはいずれもマドを開けて買われ、25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消する動き。

■ナノキャリア <4571>  700円  +13 円 (+1.9%)  本日終値
 ナノキャリア<4571>が後場上げ幅を拡大した。午後0時15分ごろ、同社の次世代型プラットフォーム技術である核酸医薬のデリバリーに適用可能なキャリアに関する物質特許出願について、日本国特許庁から特許査定を受けたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。これにより、3つの核酸デリバリーシステムからなる「NanoFect」シリーズにおいて、国内における権利を確保できることになったとしており、権利強化につながったことが好感されている。なお、同件による18年3月期業績への直接的な影響はないとしている。

■日本郵船 <9101>  221円  +4 円 (+1.8%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が大きく買われた。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が前週末時点で7日続落と下落基調が続いているが、足もとのばら積み船市況の軟調は織り込み済み。海運セクターはPBR1倍を大きく下回る低PBR株の宝庫で、バリュー株見直しの動きに乗っている。また、郵船、商船三井、川崎汽の3社がコンテナ船事業を統合した新会社「オーシャンネットワークエクスプレスHD」を設立したことを7日に発表しており、これも株価を強く刺激している。

■ソニー <6758>  4,318円  +73 円 (+1.7%)  本日終値
 ソニー<6758>が3日ぶり反発。ゲーム事業と半導体事業の好調で18年3月期業績は本業のもうけを示す営業利益が前期比73%増の5000億円と高変化を見込んでいるが、市場では一段の上振れを予想する声も強い。スマートフォン向け画像センサーが成長しているが、車載カメラなど自動車向けでも市場開拓余地が大きく、中期成長シナリオを後押しする。目先は前週末の米国株高を受け東京市場でも主力株の一角に買い戻しの動きがみられるなか、海外投資家のリスク許容度の拡大で、改めて同社株に物色の矛先が向いている。対ユーロでの円安進行も追い風材料となった。

■コニカミノルタ <4902>  946円  +11 円 (+1.2%)  本日終値
 コニカミノルタ<4902>やブラザー工業<6448>、シチズン時計<7762>など欧州向け比率が高い欧州関連株が高い。ドイツなど欧州主要国の金利が上昇しており、午前11時時点でユーロは対円では1ユーロ=130円20銭前後と16年2月以来、1年5カ月ぶりのユーロ高・円安水準で推移。ユーロに対する円安の進行はコニカミノルタなどの欧州関連株には業績面の追い風となるとの見方が出ている。

■ゆうちょ銀行 <7182>  1,457円  +13 円 (+0.9%)  本日終値
 ゆうちょ銀行<7182>が続伸。国内外で長期金利が上昇していることは、同社の運用環境には追い風とみられている。また、連結PBRは0.4倍台、配当利回りは3.4%台にあり株価には再評価機運が出ている。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均