【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):CTS、C&R、吉野家HD
CTS <日足> 「株探」多機能チャートより
シーティーエス<4345>が大幅続伸し年初来高値を更新した。東海東京調査センターが7日付で、投資判断を新規に「アウトパフォーム」とし、目標株価を1900円に設定したことが好材料視された。同センターでは、同社について、建設のIT化(i-Construction)を支援する企業として評価。また、東京五輪をはじめとした工事現場の増加や、政府が進める建設のIT化などを追い風に業績拡大を見込むとしており、18年3月期の経常利益を会社計画の12億8000万円を上回る13億3000万円と予想。続く19年3月期については同15億4000万円と2ケタ増益を見込んでいる。
■C&R <4763> 1,400円 +164 円 (+13.3%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
クリーク・アンド・リバー社 <4763> が4連騰し、約16年ぶり高値圏に浮上した。同社は6日昼に18年2月期第1四半期(3-5月)の決算を発表。連結経常利益が前年同期比80.9%増の7.6億円に拡大して着地したことを評価する買いが続いている。四半期ベースでの過去最高益を12四半期ぶりに更新した。主力の国内クリエイティブ分野でテレビやゲーム、ウェブの請負を中心に利益率の高い受託案件が増加したことが寄与。医師の紹介事業が好調だったことも業績を押し上げた。上期計画の9.5億円に対する進捗率は80.5%に達しており、業績上振れも期待される。
■吉野家ホールディングス <9861> 1,964円 +125 円 (+6.8%) 本日終値
7日、吉野家ホールディングス <9861> が決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比2.6倍の8.3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。うどん店「はなまる」や回転寿司「海鮮三崎港」の積極出店が寄与し、4.2%の増収を確保した。牛肉の仕入れ価格の下落などで牛丼店「吉野家」の採算が改善したことも増益に大きく貢献した。
■サムティ <3244> 1,281円 +73 円 (+6.0%) 本日終値
サムティ<3244>が前場終盤に入り上げ幅を拡大。午前11時ごろ、17年11月期の連結業績予想について、売上高を612億円から620億円(前期比18.3%増)へ、営業利益を93億円から103億円(同20.0%増)へ、純利益を48億円から53億円(同14.5%増)へ上方修正したことが好感された。主に不動産事業における物件売却価格の上振れなどが要因としている。また、業績予想の修正に伴い、従来36円を予定していた期末一括配当を6円増額して42円にするとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(16年12月~17年5月)決算は、売上高376億9200万円(前年同期比76.9%増)、営業利益69億2800万円(同2倍)、最終利益43億700万円(同2.5倍)だった。
■アカツキ <3932> 8,810円 +420 円 (+5.0%) 本日終値
アカツキ<3932>が続急伸。同社とバンダイナムコエンターテインメント(東京都港区)が共同開発した「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」が8日のiPhoneのAppStoreゲームセールスランキングで1位となったことが好感された。同ゲームでは今月7日から「星に願いをDOKKANフェス」を開催しており、これが寄与したもよう。また、8日には日本のほか、米英仏独加でもAppStoreのゲーム部門セールスランキングで1位を獲得しており、引き続き人気の高さがうかがえる。
■アース製薬 <4985> 6,370円 +300 円 (+4.9%) 本日終値
アース製薬<4985>が大幅反発し、約2カ月ぶりに年初来高値を更新した。東京都が7日、大井埠頭で陸揚げされたコンテナから新たに100匹以上のヒアリが見つかったと発表したほか、名古屋港管理組合も同日、コンテナの中からヒアリに似たアリが50~100匹程度見つかったと発表しており、殺虫剤需要の増加を見込んで買いが入ったようだ。既に大井埠頭近くのホームセンターではアリ用の殺虫剤の特設コーナーが置かれるなど、関心も高まっているが、アース製薬では「ヒアリ自体は薬剤抵抗性が特別に強いわけではないので、通常のアリ用殺虫剤でも十分に効果が発揮される」とアピール。またこの日、連日の上場来高値更新となったフマキラー<4998>も「通常のアリ用殺虫剤で十分に効果があるものと考えられ、神戸市で発見されたヒアリの緊急防除では、当社の液体タイプとベイトタイプの製品が使用されている」としている。
■チヨダ <8185> 2,997円 +123 円 (+4.3%) 本日終値
チヨダ<8185>は急反発。同社が7日発表した18年2月期第1四半期(17年3月~5月)の連結営業利益は前年同期比2.9%増の35億300万円だった。今上期は同10.9%増の49億円が計画されており、第1四半期の増益率は予定に比べ一見弱めにもみえるが、粗利益率は改善傾向にあり内容は底堅く、今期計画は射程圏との見方が市場には出ている。
■マルゼン <5982> 1,553円 +57 円 (+3.8%) 本日終値
業務用厨房機器大手のマルゼン <5982> [東証2] が大幅反発し、年初来高値を更新した。株価は1996年8月以来、約21年ぶりの高値圏を突き進んでいる。同社は7日に決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比21.3%増の16.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力製品で省人化機器でもあるオートリフトフライヤーや食器洗浄機などの自社製品の販売が伸びたことが収益を押し上げた。上期計画の23.4億円に対する進捗率は70.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■任天堂 <7974> 36,470円 +1,310 円 (+3.7%) 本日終値
任天堂<7974>が大商いをこなし1000円を超える上昇で目を引いた。外国為替市場での円安も手掛かりに短期資金の流入が顕著、午後2時現在、売買代金は1200億円を超え東証1部で断トツ。「ニンテンドースイッチ」の想定を超える販売好調が物色人気の引き金となったが、ここ最近は同社の有するスーパーマリオ関連など強力なソフトの持つ潜在的な収益力にも注目が集まっている。18年から「ニンテンドースイッチ」向けにオンラインサービスを開始する方針にあるが、ネットを通じた対戦が可能となれば、市場の裾野はさらに加速度的に広がっていく。今後、同社の知的財産が多方面で威力を発揮、「中期成長力に対する期待が海外投資家などの買いに反映されていく可能性は以前よりも高まっている」(国内準大手証券)との見方が、足もとの上値追い再開につながっている。
■コナミホールディングス <9766> 6,160円 +200 円 (+3.4%) 本日終値
コナミホールディングス<9766>が5日ぶりに反発。同社傘下のコナミデジタルエンタテインメントはきょう、5月24日から約150の国と地域で配信を開始したモバイルゲーム「ウイニングイレブン2017」が、世界累計3000万ダウンロードを突破したと発表。業績への寄与などが期待されているようだ。このゲームは、家庭用アクションサッカーゲーム「ウイニングイレブン」シリーズのモバイル版。家庭用「ウイニングイレブン」シリーズは、シリーズ累計販売本数が9630万本(17年3月末時点)を超えている。
株探ニュース