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【市況】6日の米国市場ダイジェスト:ダウ158ドル安、雇用情勢への懸念広がる

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウ158ドル安、雇用情勢への懸念広がる

6日の米国株式相場は下落。ダウ平均は158.13ドル安の21320.04、ナスダックは61.39ポイント安の6089.46で取引を終了した。金融緩和の縮小観測を受け、欧州株がほぼ全面安となり、米国株も売りが先行。長期金利や商品価格が上昇する中、6月ADP雇用統計が予想を下回り、米景気減速への警戒感から終日軟調推移となった。セクター別では全面安となり、特に不動産や耐久消費財・アパレルの下落が目立った。

電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、セダン車「モデルS」が米国道路安全保険協会(IIHS)の安全性テストで最高水準と認定されなかったことが嫌気され、下落。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)はJPモルガンによる目標株価引き下げを受け、軟調推移。石油大手のエクソン・モービル(XOM)とシェブロン(CVX)は一部アナリストによる投資判断引き下げを受け、売られた。一方で、会員制卸売のコストコ・ホールセール(COST)は6月既存店売上高が予想を上振れ、買われた。

7日から8日にかけて主要20カ国・地域(G20)首脳会議が開催される。トランプ大統領は、主要国首脳と会談する方向で調整しているものの、政権運営への不透明感が高まる結果になる可能性もあり、注意が必要だ。

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■NY為替:ユーロ上昇、ECBの早期テーパリング観測強まる

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円42銭から113円03銭へ下落し113円21銭で引けた。米国の6月ADP雇用統計が予想を下回ったため追加利上げに不透明感が広がり、ドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1379ドルから1.1425ドルまで上昇し1.1424ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)が公表した6月定例理事会の議事要旨で、委員が資産購入プログラムの緩和バイアス変更を協議したことが明らかになると、早期のテーパリング観測が強まりユーロの買戻しが加速。ユーロ・円は、128円80銭から129円42銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.2925ドルから1.2977ドルへ上昇。英国中央銀行のマカフィー金融政策会合(MPC)委員が、もし成長が予想通りに継続した場合、緩やかな利上げを実施する可能性を示唆したため、ポンド買いが強まった。ドル・スイスは、0.9650フランから0.9601フランへ下落した。


■NY原油:45.52ドル、ガソリン在庫の大幅減少を好感も上げ幅は縮小

NY原油先物8月限は反発(NYMEX原油8月限終値:45.52 ↑0.39)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比+0.39ドルの45.52ドルで取引を終えた。原油とガソリンの在庫減少幅が市場予想を大幅に上回ったことから、短期筋などの買い戻しが強まり、NY原油先物は一時46.53ドルまで買われた。しかしながら、米国の生産が増加したことから、原油先物は取引終盤にかけて伸び悩み、結局46ドルを下回って取引を終えた。ロシアが石油輸出国機構(OPEC)主導の減産について、削減幅の拡大には反対していることも引き続き材料視されていたようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  24.71ドル -0.21ドル(-0.84%)
モルガン・スタンレー(MS) 46.13ドル -0.03ドル(-0.06%)
ゴールドマン・サックス(GS)226.69ドル -1.35ドル(-0.59%)
インテル(INTC)      33.63ドル -0.71ドル(-2.07%)
アップル(AAPL)      142.73ドル -1.36ドル(-0.94%)
アルファベット(GOOG)   906.69ドル -5.02ドル(-0.55%)
フェイスブック(FB)    148.82ドル -1.52ドル(-1.01%)
キャタピラー(CAT)     106.51ドル -0.98ドル(-0.91%)
アルコア(AA)       33.89ドル +0.12ドル(+0.36%)
ウォルマート(WMT)     75.47ドル +0.15ドル(+0.20%)
スプリント(S)       8.04ドル -0.19ドル(-2.31%)

《HT》

 提供:フィスコ

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