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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

薬王堂 <日足> 「株探」多機能チャートより

■薬王堂 <3385>  3,020円 (-330円、-9.9%)

 東証1部の下落率2位。薬王堂 <3385> が急反落。同社は岩手を地盤に東北5県での小商圏で集中出店する独立系のドラッグストア。食品や衣料品など商品ラインアップの拡充により消費者ニーズを捉え、高水準に業績を伸ばしている。ただ、ここにきて売り上げの伸びが鈍化傾向にある。同社が5日取引終了後に発表した6月度の既存店売上高は前年同月比2.9%増とプラスを確保したが、伸び率については4月が8.4%増、5月が5.8%増と漸減傾向にあり、これが嫌気される格好となった。

■USMH <3222>  1,075円 (-88円、-7.6%)

 東証1部の下落率4位。ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス <3222> が続落。同社は5日取引終了後に、18年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算を発表。営業利益は27億2200万円(前年同期比25.2%減)となり、上半期計画70億円に対する進捗率は38.9%にとどまった。営業収益は1713億9600万円(同1.1%増)で着地。生鮮品の相場変動や競争環境の変化などで売り上げが伸び悩んだほか、利益面では人件費を中心に経費支出が相対的に増加したことが影響した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■良品計画 <7453>  27,160円 (-1,580円、-5.5%)

 東証1部の下落率9位。良品計画 <7453> が急反落。同社は5日に決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比0.8%増の115億円で着地した。増益を確保したものの伸び率が低調だったことや、5日好決算を先取りする買いが先行していたことなどから売りが膨らんだ。国内を中心に生活雑貨の販売が好調で2ケタ増収を達成したものの、円高の影響で調達コストが膨らんだほか、人件費や配送費が増加したことなどが経常利益の伸びを抑えた。上期計画の210億円に対する進捗率は54.9%に達したものの、5年平均の61.1%を下回った。

■ジャパンディスプレイ <6740>  210円 (-11円、-5.0%)

 ジャパンディスプレイ <6740> が反落。SMBC日興証券が5日付で投資判断を「2」から「3」とし、目標株価を280円から170円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、各種電子デバイスで需給タイト感が続いているのに反して、スマートフォン向け中小型LTPS液晶パネルは大きな調整局面を迎えており、同社業績は会社計画を下回るリスクが拡大しているとして、18年3月期営業損益予想を380億円の黒字から380億円の赤字へ、19年3月期を同580億円の黒字から130億円の赤字へ下方修正した。また、こうした外部環境の逆風に加えて、内部の混乱が厳しさに拍車をかけるとしており、前回予想時と比べ外部要因、内部要因ともに悪化した印象としている。

■不二越 <6474>  622円 (-30円、-4.6%)

 不二越 <6474> が大幅反落。5日に好調な業績を発表したものの、利益確定売りが出た。同社は5日取引終了後、17年11月期第2四半期累計(16年12月-17年5月)の連結決算を発表した。売上高は1144億8500万円(前年同期比7.8%増)、営業利益は77億2300万円(同19.8%増)、最終利益は46億4700万円(同71.8%増)だった。機械工具事業は、自動車向けの工作機械の需要は低調に推移したものの、自動車分野向けのロボットが好調だったことに加え、産業機械・電機・電子向けを中心にロボットが大きく伸長した。部品事業は、自動車・建設機械向けの需要が回復・拡大傾向にあり、ベアリング、カーコントロールバルブ、油圧モータなどの需要が拡大し、操業度の改善に加え、コスト改善、内製拡大の効果も寄与している。

■ミニストップ <9946>  2,317円 (-93円、-3.9%)

 ミニストップ <9946> が反落。5日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)連結決算で、売上高510億3200万円(前年同期比4.2%増)、営業損益2億6900万円の赤字(前年同期2億5400万円の赤字)、最終損益1億2700万円の赤字(同2億9900万円の赤字)と営業赤字が拡大したことが嫌気された。国内事業は、販促方法の見直しや不採算店舗の閉店などによる販管費率が改善したものの、韓国で店舗大型化を積極的に実施したことや店舗改修工事を集中的に実施したことが響いた。なお、18年2月期通期業績予想は売上高2195億円(前期比11.4%増)、営業利益17億円(同37.0%増)、最終利益1億5000万円(同30.3%減)の従来予想を据え置いている。

■ローソン <2651>  7,450円 (-260円、-3.4%)

 ローソン <2651> が続落。同社は5日取引終了後、18年2月期の第1四半期(3-5月)連結決算を発表。売上高にあたる営業総収入は1592億1600万円(前年同期比6.9%増)と増収を確保したものの、本業のもうけを示す営業利益は162億5200万円(同6.9%減)と減益だった。新規出店に伴う粗利益の増加も、販売管理費拡大が利益を押し下げており、失望売りが優勢となった。

■トーセイ <8923>  798円 (-25円、-3.0%)

 トーセイ <8923> が反落。5日の取引終了後に発表した17年11月期第2四半期累計(16年12月-17年5月)連結決算が、売上高263億6000万円(前年同期比14.0%減)、営業利益62億4100万円(同18.7%減)、純利益39億3100万円(同17.1%減)と2ケタ減益となったことが嫌気された。不動産流動化事業での1棟販売が前年同期と比べてほぼ倍増となるなど順調に推移したが、前年同期に不動産開発事業において商業施設2棟の売却があった反動や、来期以降引渡予定の新築分譲マンション3棟の開発経費が先行発生した影響などで、減益を余儀なくされた。なお、17年11月期通期業績予想は、売上高692億6800万円(前期比39.0%増)、営業利益100億800万円(同7.8%増)、純利益59億2600万円(同6.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■ABCマート <2670>  6,470円 (-110円、-1.7%)

 エービーシー・マート <2670> が反落。5日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)連結決算が、売上高685億4600万円(前年同期比3.3%増)、営業利益139億7400万円(同2.6%減)、純利益94億9800万円(同1.5%減)となり、増収減益で着地したことが嫌気された。国内外合わせて45店舗の新規出店を行ったことや、大型旗艦店の改装を進めている国内の既存店売上高が前年同期比0.9%増となったことで増収を確保したが、大量出店による出店コストや販促強化で宣伝費を積み増したことが利益を圧迫した。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高2540億円(前期比6.3%増)、営業利益425億円(同1.5%増)、純利益287億3000万円(同1.3%増)の従来予想を据え置いている。

■東芝 <6502>  256.2円 (-3.6円、-1.4%)

 東芝 <6502> が13日続落。先月20日からの株価下落が続いており、この間の株価下落率は20%を超している。8月1日に東証2部に降格されることから、TOPIXや日経平均株価連動型のファンドからの除外を意識する売りが継続している。また、米ウエスタンデジタル(WD)が東芝を提訴したことに伴う、米カリフォルニア州の上級裁判所での初の審問が14日に予定されていることも買い手控え要因となっている様子だ。

■国際石開帝石 <1605>  1,073円 (-13円、-1.2%)

 国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> が安い。5日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近8月物が前日比1.94ドル安の1バレル=45.13ドルと大幅反落した。ロシアが石油輸出国機構(OPEC)主導の減産に反対する方針との一部報道を受け、WTI価格が急落したことが嫌気された。同価格は前日まで8連騰していただけに、高値警戒感も出ていた様子だ。

※6日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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