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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後は中小型株へ資金シフト

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

4日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:買い一巡後は中小型株へ資金シフト
■外資系証券の注文動向:差し引き330万株の買い越し
■前場の注目材料:出光興産、公募増資1400億円、合併実現急ぐ



■買い一巡後は中小型株へ資金シフト

4日の日本株市場は買い先行の展開となろう。3日の米国市場は、6月ISM製造業景況指数が予想を上回ったほか、原油相場の上昇が好感され、NYダウは129ドル高となった。この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円高の20145円。円相場は1ドル113円35銭辺りと円安に振れて推移している。一方で、ハイテク株への利益確定の売りが広がっており、ナスダックは3営業日続落だった。

シカゴ先物にさや寄せする格好から買いが先行し、その後は次第にこう着感が強まりそうである。NYダウの上昇や円安の流れが材料視されるが、4日の米国市場は独立記念日の祝日で休場となるため、海外勢のフローは限られる。商いが膨らみづらいなか、リバランス中心の取引になりそうである。

一方で、個人主体の中小型株物色は引き続き活発である。物色意欲は依然として旺盛であり、足元でスピード調整を見せていたゲーム株の一角には切り返す動きがみられていた。物色対象は絞られる可能性はあるが、流動性があり、動きの強い銘柄へは短期資金が集中しやすい需給状況が続こう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き330万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り550万株、買い880万株、差し引き330万株の買い越しとの観測。

06月27日(火):50万株の売り越し
06月28日(水):420万株の買い越し
06月29日(木):650万株の買い越し
06月30日(金):200万株の売り越し
07月03日(月):150万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(21479.27、+129.64)
・NY原油は上昇(47.07、+1.03)
・シカゴ日経225先物(20145、+75)
・ドル円(113円35-40銭)
・欧州株が全面高に
・米6月ISM製造業景況指数、予想上回る
・6月日銀短観、大企業製造業の景況感改善

・出光興産<5019>、公募増資1400億円、合併実現急ぐ
・東芝<6502>、電子計子会社上場へ、9月にスイスで計画
・GMOクラウド<3788>、中古車個人取引に参入
・味の素<2802>、賞味期限「年月」表示、4割に
・西武HD<9024>、豪大手ホテル事業買収、43億円で調印
・日立<6501>、大規模サイバー攻撃の被害感染源、電子顕微鏡装置か


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:00  営業毎旬報告(6月30日現在、日本銀行)

<海外>
・10:30  豪・小売売上高(5月)  0.2%  1.0%

《HT》

 提供:フィスコ

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