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【市況】新興市場見通し:中小型株は日替わり物色の様相に、IPOは中休みだが人気継続

マザーズ指数 <日足> 「株探」多機能チャートより

先週の新興市場では、マザーズ指数が荒い値動きとなる場面が目立った。週初は前の週末の大幅下落を受けた反発狙いの買いが先行したものの、週半ばには日経平均の弱含みに連れて再び売りが強まる場面があった。ただ、日経平均が2万円台を維持しつつもこう着感の強い展開となったことで、値動きの軽い中小型株には断続的に物色が向かった。なお、週間の騰落率は、日経平均が-0.5%であったのに対して、マザーズ指数は+0.5%、日経ジャスダック平均は+0.3%だった。

個別では、マザーズ時価総額上位のミクシィ<2121>が週間で5.3%安、そーせいグループ<4565>が同1.0%安、サイバーダイン<7779>が同4.0%安と全般軟調だった。ただ、売買代金上位ではリミックスポイント<3825>やアンジェスMG<4563>などが上昇し、プレシジョン・システム・サイエンス<7707>は政策期待から大きく買われた。また、信用規制が解除されたASJ<2351>やRIZAPグループ<2928>傘下の夢展望<3185>が週間のマザーズ上昇率上位となった。反面、利益確定売りに押されたUMNファーマ<4585>や主要株主の株式譲渡で需給懸念が広がったソレイジア・ファーマ<4597>が下落率上位だった。ジャスダック主力では、日本マクドナルドHD<2702>が同4.6%高と堅調だったものの、セリア<2782>が同4.7%安となるなど高安まちまちだった。日本マクドナルドHDは一部証券会社の投資評価引き上げが観測された。売買代金上位ではトレイダーズHD<8704>やアズジェント<4288>が大きく上昇し、RIZAPグループのパスポート<7577>やぱど<4833>が週間のジャスダック上昇率上位に顔を出した。一方、ブロッコリー<2706>やオンキヨー<6628>は利益確定売り優勢となった。IPOでは6月27日にFringe81<6550>、30日にツナグ・ソリューションズ<6551>、SYS HD<3988>、GameWith<6552>が新規上場したが、いずれも公開価格の2倍を超える強い初値形成となった。

今週の新興市場では、マザーズ指数、日経ジャスダック平均ともに一進一退の展開となることが想定される。このところの値動きの荒さから、相場全体の地合い軟化とともに売られる場面もあるだろう。しかし、日経平均の上値の重さから中小型株に物色が向かいやすい状況は続きそうだ。報道などを手掛かりに日替わり物色の様相となるだろう。

今週は7月5日にフロイント産業<6312>、アオキスーパー<9977>、7日にメディア工房<3815>、シリコンスタジオ<3907>、セラク<6199>などが決算発表を予定している。シリコンスタジオは新作ゲームへの期待から直近で急動意を見せたが、決算発表を控え業績動向が注目されよう。また、2日投開票の東京都議会議員選挙の結果によっては、東京五輪・パラリンピック関連や小池都知事の公約に沿った銘柄に関心が向かいそうだ。

IPO関連では、今週の新規上場企業はない。7月上場案件では、ユニフォームネクスト<3566>が5日まで、クロスフォー<7810>とジェイ・エス・ビー<3480>が6日までブックビルディング(BB)期間となっている。前週までBB期間だったソウルドアウト<6553>は比較的大型のマザーズ上場案件だが人気を集めていたようだ。なお、先週はシェアリングテクノロジー<3989>(8月3日、マザーズ及び名証セントレックス)の新規上場が発表されている。

《FA》

 提供:フィスコ

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