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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

KLab <日足> 「株探」多機能チャートより

■KLab <3656>  1,871円 (+56円、+3.1%)

 KLab <3656> が反発。24日、同社がブロッコリー <2706> [JQ]と共同開発しているスマートフォン向けゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」の配信が今夏に決定したと発表したことが買い材料視された。同タイトルは、ブロッコリーが保有する人気コンテンツ「うたの☆プリンスさまっ♪」を題材としたスマートフォン向けリズムアクションゲーム。今夏の正式配信を前に、24日から事前登録の受付を開始した。海外展開に向けて英語・繁体字中国語に対応したグローバル版も開発しているという。発表を受けて、「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」の人気化による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■ミスミG <9962>  2,542円 (+71円、+2.9%)

 金型用部品の専門商社ミスミを中核とするミスミグループ本社 <9962> が反発し、上場来高値を更新した。同社は23日に月次売上実績を発表。5月売上高が前年同月比26.2%増の250億円に拡大したことが買い材料視された。内訳はFA事業が前年同月比29.6%増の84.8億円、金型部品事業は同18.7%増の66.2億円、カタログ販売のVONA事業は同28.6%増の99.3億円と、全事業で前年実績を上回った。4月の21.6%に続き、伸び率が前年実績を20%以上超過したことを評価する買いが向かった。なお、18年3月期は売上高が前期比12.0%増の2900億円、経常利益が同17.5%の311億円といずれも過去最高を計画している。

■日立マクセル <6810>  2,221円 (+55円、+2.5%)

 日立マクセル <6810> が続伸。SMBC日興証券が23日付で、投資判断「1」を継続しつつ、目標株価を2400円から2700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、引き続き車載用部品(マイクロ電池、カメラ用レンズユニット、ヘッドランプ用レンズ)が業績の牽引役との見方に大きな変更はないと評価。また、これに加えてゲーム機器向けリチウムイオン電池の伸びを織り込みエネルギーセグメントの売上高・営業利益予想を引き上げたとしており、18年3月期の会社計画は保守的で、過達の可能性が高いとしている。

■任天堂 <7974>  39,280円 (+840円、+2.2%)

 任天堂 <7974> が3日続伸、4万円大台を目前に捉えている。同社株はリーマン・ショックのあった2008年10月の急落過程で4万4000円台の高値から2万1000円台まで一気に時価総額を半分以下にした過去があるが、4万円台乗せとなればその時以来、約8年8ヵ月ぶり。「ニンテンドースイッチ」の販売好調とそれを受けた増産観測が株価を押し上げている。時価総額は5兆5700億円強まで膨らんでいる。前週末にソニー <6758> と逆転したが、26日はホンダ <7267> も上回り、三井住友フィナンシャルグループ <8316> に続く東証1部第12位に浮上した。

■ミネベア <6479>  1,892円 (+37円、+2.0%)

 ミネベアミツミ <6479> が4日ぶりに反発。SMBC日興証券が23日付で投資評価「2」を継続し、目標株価を1600円から1900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、引き続きゲーム機器の数量変動が、最大の業績変動要因としているほか、モーター販売数量が車載向けで増加し、利益率も改善傾向にあることなどを評価。電子機器セグメントの営業利益は、18年3月期以降はバックライトよりもモーターからの貢献の方が大きくなってくるとしており、18年3月期の営業利益予想を643億円から657億円へ、19年3月期を同683億円から695億円へ引き上げている。

■東エレク <8035>  16,275円 (+305円、+1.9%)

 東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> 、ディスコ <6146> など半導体製造装置関連が買われた。同セクターは6月に入り利益確定売り圧力が顕在化し、足もとの株価も強弱感が対立していたが、26日は調整一巡感から買いが先行した。前週末の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック指数が3日続伸したほか、半導体銘柄で構成される、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発に転じており、為替相場がやや円安方向に振れていることもリスクを取る流れに誘導した。

■国際石開帝石 <1605>  1,038円 (+18.5円、+1.8%)

 国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> 、JXTGホールディングス <5020> など石油関連株が高い。23日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近8月物が前日比0.27ドル高の1バレル=43.01ドルと上昇。21日に42.53ドルと期近物として昨年8月以来、約10ヵ月ぶりの水準に下落したが、目先、反発基調となった。26日の時間外取引で43.50ドル前後へ上昇していることも好感された。

■大塚商会 <4768>  7,230円 (+110円、+1.5%)

 大塚商会 <4768> が反発。システムの開発やメンテナンスを主力に、オフィス用品の調達も手掛ける。情報セキュリティー関連商品分野にも注力しており、サイバー攻撃対応が政府機関や企業の重要かつ喫緊の課題として浮上するなか商機が高まっている。また「働き方改革」など安倍政権の政策を背景に照明制御ソリューション(自動消灯システム)などに商機が広がっている。

■東祥 <8920>  5,410円 (+80円、+1.5%)

 東祥 <8920> が5日ぶりに反発。ドイツ証券は24日、同社株の「バイ」を継続し目標株価を5800円から5900円に見直した。同証券では18年3月期の連結営業利益は前期比13%増の67億4000万円と会社予想(65億円)を上回ると予想。同証券では、スポーツクラブ事業の中期的な成長余地や同社の卓越した収益力を評価している。

■レンゴー <3941>  641円 (+9円、+1.4%)

 レンゴー <3941> が上伸。26日、 段ボール原紙と段ボール製品の値上げを発表しており、採算改善への期待感から買いが入った。段ボール原紙の主原料である古紙が高騰しているほか、原燃料や薬品価格、物流経費が上昇していることが要因。8月1日出荷分から、段ボール原紙は1キログラム当たり10円を値上げするほか、段ボール製品は10月1日出荷分から個別に交渉するとしている。

■FFRI <3692>  5,140円 (+60円、+1.2%)

 FFRI <3692> [東証M]、セグエグループ <3968> [JQ]、トレンドマイクロ <4704> 、ラック <3857> [JQ]、ソースネクスト <4344> など情報セキュリティー関連株が軒並み高。世界的にサイバー攻撃に対する警戒感が高まるなか、米ワシントンポストは23日、オバマ前政権高官の話として、2016年の米大統領選でロシアのプーチン大統領が直接サイバー攻撃を命じていたと報じ、現地では改めて同問題に対する関心が高まっている。一方、24日には英国会が議員のメールアカウントを狙ったサイバー攻撃を受け、メールの使用を制限したことを明らかにしている。官民を問わずサイバー攻撃対応が喫緊の課題となっている日本でも、関連銘柄の株価を強く刺激する格好となった。

※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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