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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~テーマ性があり、流動性の大きい銘柄には個人の資金が集中

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

23日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:テーマ性があり、流動性の大きい銘柄には個人の資金が集中
■外資系証券の注文動向:差し引き450万株の売り越し
■前場の注目材料:三菱地所、アジアで不動産投資、2000億円ファンド


■テーマ性があり、流動性の大きい銘柄には個人の資金が集中

23日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。22日の米国市場はまちまちの展開。共和党上院のオバマケア代替法案の詳細が明らかになると、ヘルスケアセクターを中心に上昇。原油価格が反発したことや、ハイテク大手決算も好感されたが、引けにかけて上げ幅を縮小し、ダウ平均は下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の20100円。

日経平均は20100円処でのこう着が続いているが、上値の重さというよりは下値の堅さが意識されており、センチメントは悪くないだろう。ただし、主力処はインデックスに絡んだ商いが中心であり、リバランスから方向感は出難い。

週末要因から、どちらかというと利食いに伴うポジション調整の売りが出やすく、まずは日経平均の2万円キープを見極めたいところである。中小型株物色については、資金回転が速い分乱高下にはなりやすいが、シコリも残らないためその後の反転も速いだろう。テーマ性があり、流動性の大きい銘柄には、引き続き個人の資金が集中しやすい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き450万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1000万株、買い550万株、差し引き450万株の売り越しとの観測。

06月16日(金):1150万株の売り越し
06月19日(月):60万株の売り越し
06月20日(火):90万株の買い越し
06月21日(水):330万株の売り越し
06月22日(木):200万株の売り越し


■前場の注目材料

・新興中堅企業の成長力、主要企業上回る
・シカゴ日経225先物(20100、+30)
・ナスダックは上昇(6236.69、+2.73)
・NY原油は上昇(42.74、+0.21)
・バイオ株など個人投資家の物色意欲強い
・米共和党上院オバマケア代替法案受け医薬品上昇
・米金融規制緩和策への期待

・三菱地所<8802>、アジアで不動産投資、2000億円ファンド
・楽天<4755>、民泊に参入 新法成立、業界活気づく
・東芝<6502>、決算報告また延期 監査法人了承得られず
・旭化成<3407>、絶縁材生産能力2.5倍に増強、2020年、二次電池用、EV向け需要拡大
・日立建機<6305>、ICT活用工事支援、アプリサービス、今秋めど

・英中銀のフォーブスMPC委「金融引き締めにいくらか緊急性が見られる」
・ライアン米下院議長 「上院がヘルスケア法案を承認することを期待」
・ブラード・セントルイス連銀総裁「中央銀行は、保有資産の縮小を速やかに開始すべき」

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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