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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:JIA、オプテクスG、堀場製

JIA <日足> 「株探」多機能チャートより
■JIA <7172>  4,230円  +240 円 (+6.0%)  11:30現在
 ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が大幅反発。この日の寄り前に、米ボーイングの「737MAX8」を10機発注するための覚書をボーイングと締結し、パリ航空ショーでボーイングと共同で公表したと発表しており、これを好材料視した買いが入っているようだ。同社は、子会社を通してボーイング737型機および777型機を含む航空機へのオペレーティング・リース事業を展開している。今回のボーイング737MAX8の発注により、運用する航空機アセットに新たな機種が加わることになり、オペレーティング・リースの対象資産ポートフォリオに広がりを持たせることができるようになる。なお、10機のリストプライス(カタログ価格)は、総額約11億2000万ドル(約1232億円)で、21年以降順次引き渡しされる予定という。また、同社としてボーイング新造機を直接購入する取引は初めてとなるという。

■オプテックスグループ <6914>  4,060円  +230 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 オプテックスグループ <6914> が続急伸し、上場来高値を更新した。20日、同社は17年12月期の連結経常利益を従来予想の38億円→42.5億円に11.8%上方修正。増益率が23.1%増→37.7%増に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。スマートフォン向けを中心にFA用センサーや画像検査用LED照明などの国内販売が伸びることが収益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の上期(1-6月)配当を従来計画の20円→25円(前年同期は20円)に増額修正。これを受けて、27日の権利付き最終日を前に配当取りを狙う買いも向かった。なお、年間配当は50円になる。

■京阪神ビルディング <8818>  709円  +26 円 (+3.8%)  11:30現在
 京阪神ビルディング<8818>が反発し、年初来高値を更新している。20日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。上限を6万6600株(発行済み株数の0.12%)、または5000万円としており、取得期間は7月1日から8月31日まで。会社側によると、ストックオプションの行使に伴い交付する株式に充当するためとしている。

■堀場製作所 <6856>  7,290円  +240 円 (+3.4%)  11:30現在
 堀場製作所<6856>が新高値。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は20日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ引き上げた。目標株価は5400円から8500円に見直した。半導体事業の利益予想の大幅上方修正を背景に業績予想を見直した。同証券では、半導体事業は18年12月期以降も安定成長が継続すると指摘。17年12月期の連結純利益を従来予想の131億円から144億円(会社予想136億円)に見直したほか、18年12月期は同140億円を182億円に上方修正している。

■アークランドサカモト <9842>  1,530円  +45 円 (+3.0%)  11:30現在
 20日、アークランドサカモト <9842> が決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比6.0%増の27.9億円に伸びて着地したことが買い材料視された。とんかつ専門店「かつや」の業績が好調で2ケタ増収増益を達成したことが全体の収益を押し上げた。主力のホームセンターを中心とする小売事業は減収となったものの、粗利益率の改善などで増益を確保した。

■アンリツ <6754>  1,058円  +26 円 (+2.5%)  11:30現在
 アンリツ<6754>は全体軟調相場のなか4日続伸と上値指向を継続、4ケタ大台を固める動きをみせている。同社株は次世代通信規格である「5G(第5世代移動通信システム)」関連の有力株として注目されている。5Gは世界的にも利用者数で圧倒的な基盤を誇る中国の台頭などで主導権争いが先鋭化している。インフラ整備に向け各社設備投資に注力するなか、通信系計測器のトップメーカーである同社のビジネスチャンス拡大に、改めてマーケットの注目が集まり始めた。

■日比谷総合設備 <1982>  1,908円  +25 円 (+1.3%)  11:30現在
 20日、日比谷総合設備 <1982> が18年3月期に投資有価証券売却益約43億円を特別利益に計上する見込みとなったと発表。これを受けて通期業績の上振れを期待する買いが向かったようだ。持分法適用関連会社である日本メックスが28日開催予定の株主総会で自己株式取得について付議することを決議。同案件が株主総会で承認された場合、同社は保有する日本メックス株式の一部を譲渡する。これにより、株式売却益が発生する見込みとなった。なお、通期業績への影響については株式譲渡が正式に決定した時点で公表するとしている。

■ツルハホールディングス <3391>  12,750円  +150 円 (+1.2%)  11:30現在
 ツルハホールディングス<3391>が3日続伸。20日取引終了後、18年5月期の連結業績予想を発表し、売上高は6000億円(前期比4.0%増)、営業利益は390億円(同5.2%増)、最終利益は247億4000万円(同1.3%増)と、最高益更新を見込むことが好感されている。同社のPB(プライベートブランド)「エムズワン」「メディズワン」をはじめとする良質で求めやすい商品の品揃えを増やしていくほか、ドミナント展開による店舗網の拡充を図るべく、新規エリアを含めた地域集中出店により140店舗の出店を計画している。なお、17年5月期連結決算は売上高5770億8800万円(前の期比9.4%増)、営業利益370億7100万円(同18.3%増)、最終利益244億3300万円(同26.4%増)だった。

■PALTAC <8283>  3,885円  +30 円 (+0.8%)  11:30現在
 PALTAC<8283>は、6月5日に上場来高値4115円をつけた後、上昇一服となっているが、業績拡大期待を背景に、再び高値更新に向かいそうだ。同社は化粧品や日用品、一般用医薬品などを取り扱う卸業界のトップ企業。顧客小売業の店舗運営効率化に貢献する独自のノウハウを積み上げることで、高付加価値な卸売・物流企業として知られている。景気に左右されにくい生活必需品を取り扱うことに加えて、ドラッグストアの出店増を受けて業績の安定度は高いが、18年3月期はインバウンド消費の復調や猛暑による飲料需要の増加なども期待できる。一方で、5月稼働の広島物流拠点の効果などもあり、会社側の経常利益230億円(前期比7%増)予想は上振れの公算が大きい。今後も物流拠点の整備で持続的な成長が期待できそうだ。また、5月にはタイ消費財大手サハグループの物流会社への出資などで基本合意した。将来的にはASEAN全域への展開も視野に入れており、今後の海外展開にも注目したい。(仁)

■ナブテスコ <6268>  3,355円  +10 円 (+0.3%)  11:30現在
 ナブテスコ<6268>がしっかり。20日の取引終了後、設備投資計画を前倒しし、精密減速機の生産能力を17年12月期から18年12月期にかけて段階的に増強すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。各国の自動車工場での新型車生産に向けた設備投資案件の増加や、中国を中心とした自動化ニーズの急速な高まりに伴い、産業用ロボット向けの精密減速機需要が急拡大していることを受けて設備投資計画を前倒しするという。現在、精密減速機の生産は、津工場(三重県津市)と中国常州市の納博特斯克(中国)精密机器が担当しているが、今後、主に津工場で設備投資を実行し、両工場合計の生産能力を16年12月期末比で、17年12月期に約20%、18年12月期上期に約10%ずつ追加し、18年12月期下期時点で30%増とするとしている。なお、これに伴う17年度の設備投資額は約70億円を予定している。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,033.5円  -17.5 円 (-1.7%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>、石油資源開発<1662>などの資源開発関連に売りが優勢の展開。またNEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>は売り気配で始まった。供給過剰懸念などを背景に原油価格がここ下落基調を加速させており。前日のWTI原油先物価格は97セント安の1バレル=43ドル23セントまで下落、54ドル近辺にあった1月の高値から約20%水準を切り下げており、これが米国株市場でエネルギー関連株の下げを誘発している。東京市場でも、原油価格の下落が収益デメリットとなる資源開発関連銘柄に売り材料となっている。

■三菱UFJ <8306>  719.8円  -9.8 円 (-1.3%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>.三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調な展開。引き続き米長期金利の動向に左右される展開が続いている。前日の米国株市場では再度リスク回避の動きが優勢で、債券が買われる流れとなり米長期金利は2.15%台に低下、ゴールドマン・サックスやJPモルガン、シティグループなど大手金融株が軒並み軟調となった。三菱UFJなど日本のメガバンクも米国での資金運用に逆風材料となることで、株価に下押し圧力が働いている。

■オンキヨー <6628>  185円  +43 円 (+30.3%)  11:30現在
 オンキヨー<6628>が急反騰し、2月20日につけた年初来高値174円を一気に更新している。午前10時ごろ、米アップルの音声認識技術「Siri(シリ)に対応し、LightningコネクタでiPhone/iPad/iPod touch と接続し簡単に会議用のスピーカーフォンとして使用することができる、パイオニアブランドのポータブルスピーカー「RAYZ Rally(レイズ ラリー)」を、世界中のアップルストアで発売したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。「RAYZ Rally」は、Lightningコネクタに接続することでスピーカーとマイクが作動し、外部バッテリーを必要とせずに、簡単に電話会議を始めることができるのが特徴。電話会議などのビジネス利用をはじめ、料理や運転時のハンズフリー環境での通話、パーティーやアウトドアなどでの遠隔地との会話などプライベートシーンでも新しいコミュニケーション体験ができるようになるとしている。

■ベクター <2656>  784円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   11:30現在
 ベクター<2656>がストップ高。同社は個人向けソフトウエア販売やオンラインゲームを手掛けている。業績は低迷しているがソフトバンクグループに属し、経営再建を図っている。20日に中国BAIOO社が開発したスマートフォン向けゲーム「造物法則」の国内独占ライセンスを獲得したことを発表、これが材料視された。同ゲームは中国で若者を中心に熱狂的な支持を集めており、業績への貢献が期待される。また、21日は同社株の信用取引の臨時措置(委託保証金率50%以上、うち現金20%以上)解除日にあたり、株式需給面でも追い風が強い。

■トランスジェニック <2342>  797円  +100 円 (+14.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 トランスジェニック<2342>がストップ高。20日の取引終了後、大阪市立大学・森啓特任教授らが開発したアルツハイマー病モデルマウスとしてのAPPOSKマウスおよび野生型TAUトランスジェニックマウスについて、ライセンス契約を締結したと発表した。同APPOSKマウスは、アミロイドβ(Aβ)オリゴマーが形成され、アルツハイマーに特徴的な加齢に伴った認知機能障害、シナプス欠損、ニューロン消失、TAUの異常リン酸化が認めらるというもの。また、ヒト野生型TAUトランスジェニックマウスを交配するとこれらの症状に加えて、ヒトアルツハイマー病に特徴的な神経原線維変化が見られるようになり、また症状の発症も早くなることが示されていることから、これらのマウスを活用することで、アルツハイマー発症の病態とそれをターゲットとする治療法の研究、創薬研究に貢献することが期待されている。トランスジェニックでは今回の契約締結により、全世界においてアルツハイマー病モデルマウスの生産および販売サービスの提供を開始することになる。なお、18年3月期業績への影響は未定としている。

●ストップ高銘柄
 澤藤電機 <6901>  639円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   11:30現在
 シリコンスタジオ <3907>  5,000円  +700 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 アンジェス MG <4563>  741円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 タカタ <7312>  244円  -80 円 (-24.7%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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