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【市況】明日の株式相場見通し=強調地合いも上値重い、市場エネルギーは盛り上がり欠く

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(20日)の東京株式市場は、きょうの日経平均株価が終値で9日以来6日ぶりに2万円の大台を回復し、6月5日以来約2週ぶりの高値水準に達したことで上値志向が強まっていることは確か。ただ、ここから買い上がる手掛かり材料に乏しい面も否定できない。強調地合いが想定されるものの上値の重さからは脱皮できそうもない。

 市場関係者からは「マスコミ各社が揃って安倍内閣支持率の大幅低下を報じたものの、外国為替市場で円高・ドル安が進行しなかったことなどから、日経平均株価は2万円台を回復した。しかし、東証1部の売買代金は1兆9867億円と2兆円台を割り込み、5月30日以来の低水準となった点は気にかかる。やはり、海外投資家による日本株への高水準の買い越しなど援軍が必要とされそうだ」との見方が出ていた。

 19日の東京株式市場は、前週末に続き日経平均株価が上値追い基調を強めた。外国為替市場での円高一服で、ハイテク輸出株が買い戻され、全体相場を牽引した。日経平均株価終値は、前週末比124円49銭高の2万67円75銭と続伸した。

 日程面では、ダイレクトメールおよび宅配便の発送をワンストップで行う発送代行事業、コンテンツマーケティングやSEOコンサルティングサービスおよび自社メディアサイトの運営などによるインターネット広告事業を手掛けるディーエムソリューションズ<6549>が東証ジャスダック市場に新規上場する。

 このほかに、5月の百貨店売上高に注目。海外では、米1~3月期の経常収支が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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