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【特集】大幸薬品 Research Memo(4):51年ぶりの新製品「正露丸クイックC」2017年4月に発売

大幸薬品 <日足> 「株探」多機能チャートより

■成長戦略の動向

大幸薬品<4574>は2017年4月にすばやく溶ける液体カプセルの止瀉薬「正露丸クイックC」を新発売した。1902年の丸剤、1966年の糖衣錠、そして51年の歳月を経て新剤形の正露丸が投入された。中身が液体のカプセルであるため、有効成分の「木クレオソート」がすばやく溶け出し、胃で吸収され、急な下痢等のお腹のトラブルに効果を発揮する。新CMの全国放映、ウェブサイト、SNS等での情報発信により、止瀉薬の新規購入者層である若年層への浸透を図り、ブランド認知の向上と販売促進を図っていく。

ちなみに、生鮮魚介類に寄生したアニサキスによる食中毒の報告件数が近年増加しているが、木クレオソート含有製剤(正露丸)がアニサキス症の疑いのある“食あたり”症例を軽快させる可能性を示す研究論文がドイツの医学雑誌に掲載されており(2011年)、正露丸は多くの可能性を秘めている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《TN》

 提供:フィスコ

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