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【市況】東京株式(大引け)=104円高、リスク要因通過で2万円大台を回復

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 9日の東京株式市場は終始買いが優勢の展開となり、日経平均株価は途中伸び悩む場面はあったものの、後場後半に買い直され2万円大台を回復した。

 大引けの日経平均株価は前日比104円00銭高の2万13円26銭と反発。東証1部の売買高概算は22億6387万株、売買代金概算は3兆2000億3000万円。値上がり銘柄数は903、対して値下がり銘柄数は982、変わらずは133銘柄だった。

 きょうの東京市場は、総じてリスク選好の流れとなった。前日の米国株市場ではナスダック指数が過去最高値を更新するなどハイテク銘柄中心に強く、為替も1ドル=110円台前半まで円安が進み、懸念された波乱展開は回避された。コミー前FBI長官の議会証言は想定の範囲内だったことで買い安心感が広がり、ソフトバンクなど一部の値がさ株の上昇も寄与して、日経平均は前場中盤から上げ幅を広げ、2万100円近辺まで買われる局面があった。しかし、英国総選挙については保守党の過半数割れ濃厚との見方が広がったことで上値も重くなり、後場に入り日経平均は伸び悩み2万円を下回って推移する時間帯もあった。売買代金は3兆2000億円と膨らんだが、これはメジャーSQ算出に伴う上乗せがあったため。なお、値上がり銘柄数を値下がりが上回っており、買いは日経225採用銘柄に偏った感も強い。TOPIXはわずか1.25ポイントの上昇にとどまった。

 個別ではソフトバンクグループ<9984>が群を抜く売買代金を集め大幅高。任天堂<7974>も商いを伴い買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが堅調、東京エレクトロン<8035>、TDK<6762>も買いが優勢だった。東芝<6502>も物色人気。オルトプラス<3672>がストップ高となり、新日本無線<6911>、東海カーボン<5301>なども値を飛ばした。三井ハイテック<6966>、マクロミル<3978>なども高い。

 半面、富士フイルムホールディングス<4901>が売られ、花王<4452>も軟調。JT<2914>も冴えない。シーイーシー<9692>が急落、ポーラ・オルビスホールディングス<4927>も大きく値を下げた。エムアップ<3661>が売られ、エムスリー<2413>、TOWA<6315>、ダブル・スコープ<6619>も安い。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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