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【材料】「値上げ」して 業績上がる 好循環、SMBC日興証券(花田浩菜)

明治HD <日足> 「株探」多機能チャートより

こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

人手不足やインターネット通販拡大による負担増から、ヤマトHDが5月半ばに全面値上げを表明したのは記憶に新しいですよね。6/7付の「Daily Outlook」では、「値上げ」と企業の業績の関係についてまとめられているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『内閣府「平成28年度企業行動に関するアンケート調査」によると上場企業の1年後の平均仕入価格は8年連続で上昇、また平均販売価格は4年連続の上昇となっている。そうした中で、6月1日の株式市場では同日出荷分より市販用バターの価格改定を行った明治HD(2269)が2.2%高、国内市販用タイヤの値上げを行ったブリヂストン(5108)は1.6%高となった。仕入価格上昇等の価格転嫁を実施した企業は利益率改善期待など市場で一定の評価を得ていることが窺える』と伝えています。

続けて、消費者の反応について、『4月消費者物価指数(除く生鮮食品)は4ヵ月連続でプラス。また、日本銀行「生活意識に関するアンケート調査(2017年3月)」によれば、1年後、5年後の物価はともに「上がる」との回答が増加した。「値上げ」が販売減速に繋がるという向きもあるが、消費者の「値上げ」抵抗力は後退しつつあるのではないか。4月失業率は2.8%と物価や賃金の上昇が加速するといわれている「3%」を割り込んでいる。長期に渡るデフレ時代が終焉し、良好なインフレ経済へ移行することで、経済成長→雇用逼迫→物価上昇(賃金上昇)→消費拡大といった景気循環の流れを後押ししよう』と見ています。

最後にレポートでは、コスト削減策を講じつつ「値上げ」に踏み切るには企業力が必要であるとし、『「値上げ」表明した主な銘柄』を紹介しています。具体的には明治HD<2269>やエフピコ<7947>、大王製紙<3880>など全12銘柄が挙げられていますので、詳しくは6/7付の「Daily Outlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜

《DM》

 提供:フィスコ

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