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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):住友鉱、ニコン、アイスタイル

住友鉱 <日足> 「株探」多機能チャートより
■住友金属鉱山 <5713>  1,326.5円  +5.5 円 (+0.4%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>は全般軟調地合いのなかで小幅反発。同社は6日、カナタの産金会社アイアムコールド社か92.5%の権益を保有するコテ金開発フロシェクトの同社持分の30%(フロシェクト全体の27.75%) を取得することて合意し、投資契約に調印したと発表した。同社は、カナダに設立する新会社を通じて権益を取得する。権益取得に伴う対価は、総額1億9500万ドル(約214億円)で、取得完了は17年度前半を予定している。

■ニコン <7731>  1,765円  +4 円 (+0.2%)  本日終値
 ニコン<7731>が全般悪地合いのなかで強さを発揮。SMBC日興証券が5日付で同社株の目標株価を1410円から1930円に大幅に引き上げており、これが株価を刺激する格好となった。なお、投資評価は「2」継続としている。同証券ではニコンの業績について18年3月期は上振れ、19年3月期は10.5 世代FPD露光装置拡大で2ケタ増益を見込んでいる。構造改革の進捗・成長戦略が焦点だが、既存事業強化の姿勢を評価。18年3月期営業利益は会社側計画の450億円に対し、同証券は今回520億円と予想している。

■アイスタイル <3660>  912円  -98 円 (-9.7%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 5日、アイスタイル <3660> が海外募集による420万株の公募増資と、ヤフー <4689> ほか既存株主による420万株の海外株式売り出しを発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の約6.9%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は909円で、最大で約36億円の調達資金については、借入金返済などに充てる。

■コカBJI <2579>  3,510円  -140 円 (-3.8%)  本日終値
 コカ・コーラボトラーズジャパン<2579>が反落。5日の取引終了後、これまで未定としていた17年12月期の業績予想を発表し、売上高9065億円、営業利益401億円、最終利益215億円とした。同社は旧コカ・コーラウエストと旧コカ・コーライーストジャパンが4月に経営統合し設立した会社で、存続会社となる旧ウエストの前期実績に比べると営業利益は90%増を見込むが、430億円強を見込む市場予想を下回ることから、この日は利益確定売りが出ているようだ。なお、株主還元は旧ウエストの方針を引き継ぎ、17年12月期の年間配当は44円(前期は記念配2円含む46円)を予定。株主優待制度は保有株数と保有期間に応じてコカ・コーラ社製品などと交換できる株主優待ポイントを贈呈するとしている。

■スズケン <9987>  3,455円  -100 円 (-2.8%)  本日終値
 スズケン<9987>が続落。SMBC日興は5日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は4200円から3300円に見直している。市場成長率やC型肝炎薬販売が想定を下回り業績予想を大幅減額した。具体的には、18年3月期の連結営業利益は従来予想272億円を165億円(前期比12%減)に引き下げたほか、19年3月期の同利益を305億円から172億円に修正した。後発品使用促進や薬剤使用抑制などから、国内医療用医薬品市場が想定以上に伸び悩んでいることの影響などを考慮している。

■薬王堂 <3385>  3,385円  -70 円 (-2.0%)  本日終値
 薬王堂<3385>が冴えない。5日の取引終了後に発表した5月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比5.8%増となり、26カ月連続で前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。客数が同4.0%増と引き続き堅調に推移しているほか、客単価が同1.7%増となったことが寄与した。なお、5月末現在の総店舗数は225店舗(うち調剤併設店4店舗、調剤専門薬局1店舗)となっている。

■エービーシー・マート <2670>  6,530円  -130 円 (-2.0%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>が反落。5日の取引終了後に発表した5月度概況で、既存店売上高が前年同月比0.9%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。スポーツシューズやキッズシューズの販売が好調だったほか、気温の上昇とともにサンダルの需要も高まったが、前年に比べて日曜日が1日少なかったことなどが響いたとしている。

■幸楽苑ホールディングス <7554>  1,891円  -33 円 (-1.7%)  本日終値
 幸楽苑ホールディングス<7554>が反落。5日の取引終了後に発表した5月度の売上速報で、既存店売上高が前年同月比4.3%減となり、3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は同1.4%増と堅調な推移が続いているものの、客数が同5.7%減と落ち込みが大きく、これが既存店売上高を押し下げた。

■日本郵船 <9101>  203円  -3 円 (-1.5%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株が軒並み軟調。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は前日5日時点で9ポイント安の821と15日続落、2月22日以来の安値水準にあり、これが海運セクターに重荷となっている。鉄鉱石の港湾在庫が高水準に積み上がっていることが指摘されている。

■朝日インテック <7747>  5,190円  -30 円 (-0.6%)  本日終値
 朝日インテック<7747>が反落。5日取引終了後、公募による自己株処分と売り出しを発表しており株式需給の悪化が警戒された。69万9100株の公募による自己株処分と70万7200株の売り出し、それに上限21万900株のオーバーアロットメントによる売り出しと第三者割当による自己株処分を実施する。自己株処分などに伴う調達資金は最大で約43億1100万円で、新社屋建設や東北R&Dセンターの設立にかかる設備投資に充てる。処分・売り出し価格は13日から16日のいずれかの日に決定する。

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