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【市況】5日の米国市場ダイジェスト:ダウは22ドル安、重要イベントを控えて様子見ムード

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは22ドル安、重要イベントを控えて様子見ムード

NYダウ ナスダック
終値:21184.04 終値:6295.68
前日比:-22.25 前日比:-10.11
始値:21195.03 始値:6305.47
高値:21224.41 高値:6310.62
安値:21168.69 安値:6292.15

5日の米国株式相場は下落。ダウ平均は22.25ドル安の21184.04、ナスダックは10.11ポイント安の6295.68で取引を終了した。英国で発生したテロ事件や、中東主要国がカタールとの国交断絶を発表したことによる地政学リスクへの警戒感から売りが先行。しかし、8日に前FBI長官の議会証言、英国総選挙、欧州中央銀行(ECB)理事会を控えて、内容を見極めたいとの思惑もあり下値は限られた。セクター別では、ソフトウェア・サービスや各種金融が上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器やメディアが下落した。

健康食品のハーバライフ(HLF)は通期の売上高見通しを下方修正し、下落。写真共有アプリを手掛けるスナップ(SNAP)はJPモルガンによる目標株価引き下げを受け、軟調推移。一方で、不動産開発のフォレスター・グループ(FOR)は、住宅建設会社のDRホートン(DHI)による株式取得の提案を受けて、大幅上昇。検索大手のアルファベット(GOOGL)は株価が初めて1000ドルを突破した。

本日、アップルは世界開発者会議(WWDC)で、音声認識型アシスタント機能を搭載した家庭用デバイス「ホームポッド」に加えて、10.5インチ型iPadや携帯端末向け次期基本ソフト「iOS 11」などを発表した。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:一部米経済指標の悪化を嫌ってドル売り優勢

5日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円69銭から110円37銭まで下落し、110円45銭で引けた。米国の1-3月期非農業部門労働生産性改定値の上方修正を受けて、ドル買いが先行した。ただし、その後発表された5月ISM非製造業景況指数(総合)は市場予想を下回った。また、4月製造業受注の減少や4月耐久財受注改定値が下方修正されたことを受けてリスク回避的なドル売りがやや優勢となり、ドルは伸び悩んだ。ユーロ・ドルは1.1234ドルから1.1264ドルまでじり高になり、1.1254ドルで引けた。ユーロ・円は124円47銭から124円20銭まで下落した。ポンド・ドルは1.2894ドルから1.2941ドルまで上昇した。英保守党の支持率リードを好感したポンド買いが継続した。ドル・スイスフランは0.9643フランから0.9664フランで推移した。


■NY原油:続落で47.40ドル、カタール断交でOPEC減産履行への懸念から売り先行

NY原油先物は続落(NYMEX原油7月限終値:47.40↓0.26)。46.86ドルまで下落した後、47.51ドルまで上昇した。サウジアラビアなど中東主要国がカタールとの国交断然を宣言したことを受けて、石油輸出国機構(OPEC)の減産履行に支障が出る可能性への懸念が浮上し、売りが先行したもよう。ただ、今後の状況を見極めたいとのムードもあり、47ドル割れからは買い戻しもみられ、その後は下落幅を徐々に縮小する動きになった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  22.41ドル -0.04ドル(-0.18%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.89ドル +0.37ドル(+0.87%)
ゴールドマン・サックス(GS)213.99ドル +0.68ドル(+0.32%)
インテル(INTC)      36.34ドル +0.02ドル(+0.06%)
アップル(AAPL)      153.93ドル -1.52ドル(-0.98%)
アルファベット(GOOG)   983.68ドル +8.08ドル(+0.83%)
フェイスブック(FB)    153.63ドル +0.02ドル(+0.01%)
キャタピラー(CAT)     105.20ドル -0.75ドル(-0.71%)
アルコア(AA)       33.32ドル +0.46ドル(+1.40%)
ウォルマート(WMT)     80.26ドル +0.64ドル(+0.80%)
スプリント(S)       8.96ドル +0.09ドル(+1.01%)

《HT》

 提供:フィスコ

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