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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):三越伊勢丹、スクエニHD、伊藤園

三越伊勢丹 <日足> 「株探」多機能チャートより
■三越伊勢丹 <3099>  1,170円  +11 円 (+1.0%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が続伸。1日の取引終了後に発表した5月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の既存店売上高は前年同月比0.7%減となり、2カ月連続で前年実績を下回ったが、日曜日が前年に比べて1日少なかった影響が大きいとの評価から買いが優勢となったようだ。晴天の日が多く、気温の上昇に合わせて夏物衣料の一部や服飾雑貨が伸長した。また、基幹店については、食品や化粧品などの日用品が引き続き好調に推移したほか、ラグジュアリーブランドの雑貨や宝飾・時計などの高額品の動きが売り上げを下支えし、基幹3店舗とも前年実績を上回ったとしている。

■スクエニHD <9684>  3,580円  +25 円 (+0.7%)  本日終値
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が続伸し新高値。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は1日、同社株のレーティングを「ニュートル」から「オーバーウエート」へ引き上げた。目標株価は3120円から4860円に見直した。同証券では、従来シナリオである19年3月期は減益となり利益成長はピークアウトする、という見方を変更。18年3月期の連結営業利益は前期比29.7%増の406億円への増益に続き、19年3月期は442億円と8.9%増、20年3月期は526億円の19.0%増と6期連続増益を予想している。パッケージゲーム収益基盤の強化や新たなテコ入れ策でモバイルゲーム収益の拡大から持続的な成長が可能な体制に変わる、とみている。

■伊藤園 <2593>  4,465円  -200 円 (-4.3%)  本日終値
 伊藤園<2593>が反落。1日の取引終了後に18年4月期の連結業績予想を発表し、売上高4925億円(前期比3.5%増)、営業利益226億円(同3.8%増)、純利益140億円(同2.2%増)と増収増益を見込んでいるものの、株価は5月以降上昇基調にあり、前日には17年ぶりの高値をつけたことから、いったん利益を確定する売りが出たようだ。主力の緑茶飲料「お~いお茶」で新製品の投入を図るなどさらなるブランド強化を図るほか、「健康ミネラルむぎ茶」「TULLY’S COFFEE」「1日分の野菜」「充実野菜」「TEAs’TEA」「evian」などの個別ブランドについても強化に取り組み飲料製品の伸長を見込んでいる。また、ルートセールスによる営業基盤の確立と総コストの削減を進め、業績向上を図るとしている。なお、17年4月期連結決算は売上高4758億6600万円(前の期比2.2%増)、営業利益217億7400万円(同26.3%増)、純利益136億9300万円(同58.9%増)だった。

■キリンホールディングス <2503>  2,383円  -14.5 円 (-0.6%)  本日終値
 キリンホールディングス<2503>が反落。1日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、売上高を2兆1000億円から1兆9800億円(前期比4.6%減)へ下方修正した一方、営業利益を1430億円から1460億円(同2.9%増)へ、純利益を680億円から1120億円(同5.2%減)へ上方修正したが、材料出尽くし感が強まっていることに加えて、株価は4月下旬以降上昇基調にあり、1日には年初来高値を更新していることから、この日は利益確定売りが優勢となったようだ。赤字だったブラジルキリン社の全株式売却が完了したことで、ブラジルキリン社の業績については第1四半期のみを連結決算に取り込み、第2四半期以降の9カ月間は連結から除外することになったことが要因としている。また、株式譲渡による関係会社株式売却損の計上と損失発生に伴う税効果も寄与するほか、所有する広島県安芸郡府中町の商業施設の土地および建物、旧社宅の土地および建物をはじめとする固定資産の譲渡により、固定資産売却益の計上が見込まれることも最終利益に上乗せされるという。

■日本光電 <6849>  2,472円  -8 円 (-0.3%)  本日終値
 日本光電<6849>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が1日付で投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を2650円から2460円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、国内の大学病院や官公立病院での設備投資抑制が従来想定以上に厳しいと指摘。国内市場では、生体情報モニタの需要は比較的堅調に推移しているが、脳神経群や心電計群の製品の更新需要が厳しい状況にあるとして、18年3月期営業利益予想を170億円から145億円へ、19年3月期は同180億円から155億円へ下方修正している。

■セガサミー <6460>  1,439円  -1 円 (-0.1%)  本日終値
 セガサミーホールディングス<6460>が安い。大和証券は1日、同社株の投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」に引き下げた。目標株価は1750円から1350円に見直した。17年3月期の連結営業利益は前期比68%増の295億2700万円と同証券予想(418億円)を下回った。エンタテインメントコンテンツ事業に損失処理が発生したことなどが響いた。遊戯機事業の出荷台数が計画を下回ったことはホール側の需要の低さが要因ともみている。さらに同証券では、「ギャンブル依存症対策に絡み遊技機事業においては新たな規制が制定される可能性が取り沙汰されており、先行きに不透明感が増している」とも指摘している。

■フォーカスシステムズ <4662>  875円  +150 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 フォーカスシステムズ<4662>が連日のストップ高。同社は1日、サイバー犯罪の証拠データ分析の高速処理化に向け、日本マイクロソフトと連携することを公表、同日からマイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Azure」を活用した警察機関向け証拠データの高速処理化を実現するソリューション「サイフォクラウド」を開始を発表しており、これが投機資金を呼び込む形となっている。日本マイクロソフトは大規模なクラウドサービスを年内に日本でスタートさせる方針。その際に協業するフォーカスシステムズには業容拡大期待が膨らんでいる。

■モブキャスト <3664>  987円  +150 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値
 モブキャスト<3664>がストップ高の987円まで買われた。株価は3月6日に年初来高値1386円をつけたあと調整局面入りし、4月以降は800円台を中心にもみ合う展開となっていたことから、出遅れ感のあるゲーム関連株として関心が一気に高まったもよう。また、現在中国でiOS版のオープンβテストを実施中の「モバサカ CHAMPIONS MANAGER」中国版が現地のAppStore売上ランキングで急上昇しており、これも好材料視されたようだ。

●ストップ高銘柄
 タカチホ <8225>  203円  +50 円 (+32.7%) ストップ高   本日終値
 AWSホールディングス <3937>  2,138円  +400 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値
 enish <3667>  1,760円  +300 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 ノムラシス <3940>  6,080円  +1,000 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 ガーラ <4777>  504円  +80 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 ベクター <2656>  771円  -150 円 (-16.3%) ストップ安   本日終値
 メディカルネット <3645>  837円  -150 円 (-15.2%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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