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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:リミックス、LINK&M、東エレク

リミックス <日足> 「株探」多機能チャートより
■リミックスポイント <3825>  890円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在
 リミックスポイント<3825>やインフォテリア<3853>が急伸。ビットコインなどに絡む仮想通貨関連の人気が継続している。REMIXは30日まで4日連続ストップ高を演じた後、31日は一服したが、この日は再度ストップ高に買われ年初来高値を更新している。インフォテリアも一時、前日に比べ16%高と急騰し新高値に買われた。1日付の日本経済新聞は、仮想通貨取引所ビットフライヤーとコインチェックは、利用者が取引所に保有する口座から通貨を盗まれた場合の被害を補償するサービスを始める、と報道。今後の仮想通貨市場の拡大につながるとの期待が膨らんだ。また、政府が6月にまとめる成長戦略に「フィンテック推進」が掲げられ、キャッシュレス決済比率を引き上げる方針が示される見通しにあることも期待材料となっている。REMIXは傘下にビットコイン取引所を運営するビットポイントジャパンを擁しており、今後の展開が注目されている。インフォテリア は同じくビットコイン取引所「Zaif」を展開するテックビューロなどと組み為替が安定した仮想通貨を志向したデジタルトークン「Zen」の展開を進めている。

■LINK&M <2170>  831円  +47 円 (+6.0%)  11:30現在
 リンクアンドモチベーション<2170>が4連騰で、新値追いとなっている。同社はきょう、アドバンテッジパートナーズがサービスを提供するファンドが出資する特別目的会社を通じ、学習塾大手の「やる気スイッチグループホールディングス」(東京都中央区)への出資が完了したことを明らかにした。同社は傘下に小・中・高校を対象とした外国語指導講師の配置を行うリンク・インタラックや、外国人材の採用・育成・生活サポート機能を提供するリンクジャパンキャリアを持っており、これらのノウハウを提供することで、やる気スイッチグループが展開する英語教育関連事業の成長・発展を支援することによるシナジー創出を検討するとしている。

■スタンレー電気 <6923>  3,465円  +130 円 (+3.9%)  11:30現在
 スタンレー電気 <6923> が大幅続伸し、上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5月31日付で同社の投資判断「Hold(中立)」を継続し、目標株価を2780円→3200円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、業績面での不安は少なく、安定成長が続くだろうと報告。ここ数年課題だった、自動車照明用光源のLED採用拡大を契機とする設計や製造工数の増加などへの対応は解決に向け着実に進展していると指摘。また、二輪用LED化によるラインアップ拡充に加え、非自動車分野も事業領域が広がっていることも評価した。

■東京エレクトロン <8035>  16,270円  +580 円 (+3.7%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が大幅高で1万6500円近辺まで買われ、2000年5月以来約17年ぶりの高値圏に突入。また、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連が買われている。市場では「月替わりで国内機関投資家とみられる買いが電機・精密・機械セクターなどの時価総額の大きい銘柄に入っている。前日にMSCIの入れ替えに伴う売り圧力が反映されたこともあって、その反動もあるようだ」(国内ネット証券)と指摘されている。半導体メモリーは世界的に需要高水準で、米国ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日こそわずかにマイナスだったものの最高値近辺での推移が続いており、相対的に出遅れる日本の半導体関連株の水準訂正余地が意識されている。

■サンフロンティア不動産 <8934>  1,203円  +35 円 (+3.0%)  11:30現在
 5月31日、サンフロンティア不動産 <8934> が株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、4月に開業した「日和ホテル舞浜」に割引料金で宿泊できる優待券を贈呈する。なお、今後同社が新規開発・運営するホテルは随時優待対象としていく予定という。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■キヤノン <7751>  3,893円  +113 円 (+3.0%)  11:30現在
 5月31日、キヤノン <7751> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.3%にあたる1400万株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月1日から7月14日まで。

■SMC <6273>  35,930円  +920 円 (+2.6%)  11:30現在
 SMC<6273>が1000円を超える上昇で3万6000円台まで上値を伸ばし、年初来高値を更新した。空気圧機器の世界トップメーカーで、18年3月期は前期に続き増収営業増益が見込まれている。SMBC日興証券が31日付で同社株の投資評価を「1」継続、目標株価を3万6000円から4万円に引き上げており、これが株価を強く刺激する形となった。18年3月期の営業利益予想は1511億円から1626億円、19年3月期は1620億円から1636億円に上方修正している。

■サトーホールディングス <6287>  2,572円  +58 円 (+2.3%)  11:30現在
 サトーホールディングス<6287>が反発。31日に提出された大量保有報告書で、世界最大クラスの政府系ファンドを運営するノルウェー銀行が発行済み株数の5.01%を保有していることが判明。これがきょう付の日本経済新聞に報道されたことで、需給思惑が高まっているようだ。なお、保有目的は純投資としている。

■ブリヂストン <5108>  4,731円  +79 円 (+1.7%)  11:30現在
 ブリヂストン<5108>が6日ぶりに反発している。この日から国内市販用タイヤの出荷価格を従来比で6~10%値上げしており、採算改善を期待した買いが入っているようだ。昨年来、タイヤの主要原材料である天然ゴムをはじめとして、合成ゴムなど石油化学系原材料の価格が高騰しており、企業努力だけでこれを吸収することは困難であるとして値上げを決定したという。また同社同様に6月から6~10%値上げした住友ゴム工業<5110>も堅調な展開となっている。

■小野薬品工業 <4528>  2,341円  +39 円 (+1.7%)  11:30現在
 小野薬品工業<4528>が3日ぶりに反発。同社は31日の取引終了後、米Array Biopharma(アレイ社)が開発中のMEK阻害剤「Binimetinib」およびBRAF阻害剤「Encorafenib」に関して、日本と韓国で開発・商業化するライセンス契約を締結したと発表したことが好感された。MEK阻害剤であるBinimetinibおよびBRAF阻害剤であるEncorafenibについては、現在、 併用療法としてBRAF変異メラノーマとBRAF変異大腸がんを対象とした2つのグローバル第3相臨床試験を実施している。

■持田製薬 <4534>  7,940円  +110 円 (+1.4%)  11:30現在
 持田製薬<4534>が13日ぶりに反発している。この日、三洋化成工業<4471>が昨年10月に医薬品製造販売承認を取得していた潰瘍性大腸炎の体外診断用医薬品「カルプロテクチン モチダ」が、6月1日付で保険適用されたと発表しており、販売を手掛ける同社の業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。「カルプロテクチン モチダ」は、三洋化成および持田製薬が、スイスのブールマンラボラトリーが開発・販売する診断薬に関して、日本国内での独占製造・販売契約を交わして製造販売する体外診断用医薬品。潰瘍性大腸炎の体外診断用医薬品として、三洋化成が日本で初めての認可を取得し、持田製薬を通じて販売することになっており、現在、発売に向けて準備中としている。

■村田製作所 <6981>  15,515円  +165 円 (+1.1%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、ローム<6963>、日東電工<6988>など米アップルのサプライヤーリストに指定される電子部品株に買いが入っている。名実ともに月替わりとなり、国内機関投資家の買い需要が発生しているとの見方が出ている一方、市場関係者の間では「6月6日に米アップルが新製品発表の場となる開発者向けイベント『WWDC』基調講演を予定しており、電子部品関連の株価にはポジティブに働く」(国内ネット証券アナリスト)との指摘があった。今秋発売予定のiPhone次世代機種に対する思惑も底流している。

■FCホールディングス <6542>  978円  +150 円 (+18.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 5月31日、土木コンサル中堅のFCホールディングス <6542> [JQ]が業績修正を発表。17年6月期の連結経常利益を従来予想の5億円→6.5億円に30.0%上方修正。従来の11.3%減益予想から一転して15.2%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。道路・交通や環境分野のコンサル業務、熊本地震の復旧・復興関連の受注が想定より伸びることが寄与。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の15円→23円(前期は18円)に大幅増額修正した。前日終値ベースの予想PERが12.1倍→7.6倍に急低下する一方、配当利回りが2.78%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■フォーカスシステムズ <4662>  725円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在
 フォーカスシステムズ<4662>がストップ高で年初来高値更新。同社は独立系のソフト開発会社で、セキュリティー分野への展開も厚く、サイバー攻撃対策で官公庁向けにシステム導入実績を持つなどその技術力の高さに定評がある。そうしたなか、「日本マイクロソフト(MS)は年内に大規模なクラウドサービスを日本で始める。日本の企業や公的機関の基幹システムでも大容量化が進むとみて、最大60テラ(テラは1兆)バイトまで運用できるようにする。警察機関が重要情報を処理できる新サービスも用意する」と1日付の日本経済新聞が報じ、その際に同社と高速データ処理サービス「サイフォクラウド」を提供すると伝えたことが、株価を押し上げる材料となった。日本ではクラウド導入が米国に比べ遅れているが、ビッグデータの普及に伴い企業のクラウド活用が急速に促進される方向にあり、フォーカスシステムズをはじめ関連企業には商機が膨らむ可能性が出てきた。

●ストップ高銘柄
 コンセック <9895>  285円  +80 円 (+39.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 エムジーホーム <8891>  1,358円  +300 円 (+28.4%) ストップ高   11:30現在
 ガーラ <4777>  424円  +80 円 (+23.3%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし


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