【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):三越伊勢丹、ベクター、ノムラシス
JT <日足> 「株探」多機能チャートより
JT<2914>は続落。世界保健機関(WHO)は30日、喫煙やたばこ類の使用により、毎年世界で700万人以上が死亡し、その8割以上が低・中所得国に集中していると発表した。また、経済的損失は、健康被害に伴う医療費などで1兆4000億ドル(約155兆円)に上ると報告している。報告書では、たばこの使用を抑制するために、さらに厳しい措置が必要だと訴えており、各国に職場や屋内公共施設での禁煙、たばこ製品の宣伝の禁止、さらにはたばこの値上げや課税が効果的として呼びかけている。
■トヨタ自動車 <7203> 5,932円 -49 円 (-0.8%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>など自動車株が売りに押される展開。外国為替市場では米長期金利の低下を受け、1ドル=110円80~90銭と前日と比較して円高方向に振れている。これを受けて自動車セクターは輸出採算改善に対する期待が後退、下値を探る展開となっている。トヨタなど18年3月期の想定為替レートを1ドル=105円と厳しくみていることもあって、6000円大台を割り込んだ水準では押し目買いも厚くなっているが、トランプ政権の保護主義的な政策に対する懸念もくすぶるなか上値も重い。
■三菱UFJ <8306> 690.9円 -5.6 円 (-0.8%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクに売り優勢。前日の米国株市場ではゴールドマン・サックスやJPモルガン、シティグループなどの大手金融株が軟調だった。米国では消費者信頼感指数の発表を受け、景気減速に対する懸念が浮上し、米10年債利回りは2.20%近辺に低下、これが金融株の売りに反映された。東京市場でも米長期金利低下に伴う収益機会の縮小を嫌気する売りがメガバンクに波及している。
■コンセック <9895> 205円 +50 円 (+32.3%) ストップ高 本日終値
コンセック<9895>がストップ高の205円まで買われ、年初来高値を更新した。早稲田大学と共同出願していた電解質膜、膜電極接合体、および燃料電池に関する特許について、5月12日に登録され、この日に発行されたことが好材料視されているようだ。
■ベクター <2656> 881円 +150 円 (+20.5%) ストップ高 本日終値
ベクター <2656> [JQ]が4日連続のストップ高。25日大引け後に、同社が中国のInitialWorldとGAMEMOONが共同開発したスマートフォンゲーム「小小軍姫」の国内独占ライセンスを獲得したと発表。これを受け、業績拡大を期待する買いが続いている。「小小軍姫」は5月末に韓国で正式サービス開始予定の恋愛ミリタリーRPG。日本語版では「侵攻のオトメギアス」というタイトル名で年内にサービス開始を予定している。
■ゼネラル・オイスター <3224> 1,542円 +243 円 (+18.7%) 一時ストップ高 本日終値
ゼネラル・オイスター<3224>が大幅高。同社はオイスターバーを運営するが17年3月期は営業損益が4億6100万円の赤字と苦戦、株価も2月下旬以降下値模索の展開にあった。同社は30日、アスラポート・ダイニング<3069>と、同社への役員3人派遣を通じた取引関係の強化で合意。業務提携を前提にアスラポートから運転資金2億円の借入を受けることを発表しており、これを材料視する買いが入った。
■ノムラシス <3940> 4,375円 +530 円 (+13.8%) 本日終値
31日昼、ノムラシステムコーポレーション <3940> [JQ]が6月30日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
●ストップ高銘柄
浅香工業 <5962> 200円 +50 円 (+33.3%) ストップ高 本日終値
ルーデン <1400> 374円 +80 円 (+27.2%) ストップ高 本日終値
アルメディオ <7859> 249円 +50 円 (+25.1%) ストップ高 本日終値
アストマックス <7162> 549円 +80 円 (+17.1%) ストップ高 本日終値
ナガオカ <6239> 1,053円 +150 円 (+16.6%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース