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【材料】ソフトバンクグループが続伸、AI関連の中核として存在感

ソフトバンク <日足> 「株探」多機能チャートより
 ソフトバンクグループ<9984>が、全般軟調相場のなかも前日の大幅高の余勢を駆って続伸する強さをみせている。前日に、同社は画像処理半導体(GPU)に圧倒的強みを持つ米半導体大手エヌビディアの株式を、金額ベースで4000億円前後かけて市場から買い集めていることが伝えられた。人工知能(AI)関連分野への本腰を入れた資金投下の動きが株価を強く刺激する格好となったが、きょうも引き続き大口の買いが継続し、目先筋の利益確定売りを吸収している。

 エヌビディアは今月10日にトヨタ自動車<7203>と自動運転分野での提携を発表しており、自動運転分野と切っても切り離せないAI技術をトヨタに提供して同分野の開発スピードを加速させる構えをみせており、ソフトバンクが発足させた10兆円ファンドの今後の動きも合わせて注目されている。

 きょうもAI関連では画像処理半導体を手掛けるディジタルメディアプロフェッショナル<3652>や、エヌビディアとサポート契約を締結している日本サード・パーティ<2488>、高精度デジタルマップでエヌビディアと提携するゼンリン<9474>などに買いが先行。また、AI関連として常連銘柄のメンバーズ<2130>やロックオン<3690>なども物色人気を集めている。

 25日に米グーグルが開発したAIソフト「アルファ碁」と、世界ランキング1位のカ・ケツ九段との三番勝負第2局が行われ、アルファ碁が2連勝したことで改めて完全情報ゲームにおけるAIの“人類超え”が証明され、関連株に追い風となる可能性がある。なお、昨年アルファ碁との五番勝負に敗れたイ・セドル氏は現在世界ランキング8位に位置している。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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