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【特集】KLab Research Memo(9):非ゲーム事業の推進により事業ポートフォリオの分散を図り、安定と成長の両立へ


■成長戦略

1. 中期的な方向性
KLab<3656>の中期的な成長戦略の方向性は、2016年12月期における開発方針の見直し(外部開発/パブリッシングによるゲーム事業の推進)に基づき、これまでの内部開発によるゲーム事業中心から、外部開発/パブリッシングによるゲームタイトル数を増加させるほか、非ゲーム事業の推進により、三分鼎立する状態を目指すものである。スマホゲームを取り巻く環境変化が激しいなかで、事業ポートフォリオの分散や収益構造の柔軟性(費用の変動費化)を高めることにより、安定的に黒字経営ができる体質に転換しながら、成長を加速する戦略と言える。

特に、外部開発/パブリッシングの推進は、1)固定費の低減と人件費の変動費化、2)外部の優秀なクリエイターの登用、3)高騰する開発費やリスク分散、4)同時開発本数の拡大と開発工期の短縮、5)開発ラインを伸縮し、IPの取得状況に柔軟に対応、といった5つの効果が期待できる。

また、非ゲーム事業による収益の下支えや将来的な成長エンジンの創出にも注力する。同社の開発力及びIP調達力を生かした非ゲームのスマホアプリの開発・運営やメディア事業への展開のほか、VR、AI、IoT、EdTech、Fintechなど、将来性のある技術の活用を幅広く視野に入れているようだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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