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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:デジアーツ、じげん、Vテク

デジアーツ <日足> 「株探」多機能チャートより
■デジタルアーツ <2326>  3,830円  +450 円 (+13.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 デジタルアーツ<2326>が急伸、上場来高値を更新した。同社は閲覧制限ソフトなどを手掛け、ネットセキュリテイー関連として注目されており、業績も15年3月期以降、一貫して大幅増収増益基調を続け収益成長力に対する評価も高い。23日に企業・官公庁・自治体向けのクライアント型メールセキュリティー製品で誤送信防止機能のセキュリティー面の強化などを行った新バージョン「m-FILTER MailAdviser(エムフィルター メールアドバイザー)Ver.3.4」を、6月27日から提供開始することを発表、これを買い手掛かりに投機資金が流入している。

■ユーザーローカル <3984>  9,580円  +970 円 (+11.3%)  11:30現在
 ユーザーローカル<3984>が大幅続伸となっている。同社はきょう、SNS「マストドン」に特化した検索エンジン「マストドンリアルタイム検索」の提供を開始すると発表。これが材料視されているようだ。「マストドン」はドイツのオイゲン・ロッコ氏が開発し、ソフトウエアをオープンソースとして公開している分散型SNS。国内でも利用者が増えており、この1カ月間で40万人のユーザーが利用を開始している。「マストドンリアルタイム検索」では、いまマストドンで流行っているキーワードが自動集計され、話題になっている情報などを素早くキャッチすることが可能になる。

■じげん <3679>  1,635円  +155 円 (+10.5%)  11:30現在
 じげん<3679>が前場終盤に急伸し、年初来高値を更新している。午前11時15分ごろ、NTTドコモ<9437>と業務提携を締結し、仕事探しのプラットフォーム「dジョブ」を共同で企画・制作すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「dジョブ」は、ドコモが運営するコンテンツプラットフォーム「dマーケット」内で提供され、ドコモユーザーだけではなく、他社のスマートフォンユーザーも幅広い仕事探しを行うことができるサービス。じげんが提供する「アルバイトEX」、「転職EX」、「派遣EX」の求人情報に加えて、アンケート回答やクラウドソーシングといったスキマ時間で手軽にできるネット完結型の仕事「スマホワーク」が掲載される予定で、これにより「働き方」の区別なく上記3サイトに掲載される多様な仕事情報を一括で検索・応募できるなどの特徴があるという。なお、サービス開始は今秋ごろを予定しているという。

■LINK&M <2170>  724円  +48 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 リンクアンドモチベーション<2170>が大幅高。分割修正値で4月3日につけた上場来高値740円を視野に入れている。安倍政権が推進を図る「働き方改革」では組織変革や人事コンサルティングで業界を先駆、オンリーワン的な存在の同社の収益機会拡大に対する期待が高まっている。「17年12月期はコンサル・アウトソース事業が牽引するかたちで大幅増益が濃厚、会社側が計画する営業利益30億円(前期実績19億2400万円)は大きく上乗せされる公算が大きい」(国内準大手証券)とみられている。

■ブイ・テクノロジー <7717>  22,440円  +1,330 円 (+6.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 ブイ・テクノロジー<7717>が急伸。23日の取引終了後、海外の大手フラットパネルディスプレー(FPD)メーカーから、FPD製造装置を約130億円で受注したと発表しており、中長期的な業績への貢献を期待した買いが入っている。同社によると、今回の受注は販売実績やアフターサービス体制などが高く評価され成約となったという。なお同受注は、18年3月期および19年3月期以降の業績に貢献する見通しで、18年3月期業績への影響は確定次第発表するとしている。

■JVCケンウッド <6632>  300円  +12 円 (+4.2%)  11:30現在
 JVCケンウッド<6632>が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を270円から330円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。市販の利益率向上やOEMの黒字化によるオートモーティブ(AM)分野の収益拡大を要因に18年3月期の営業利益予想を50億円から64億円へ、19年3月期を同55億円から74億円へ引き上げたことが目標株価引き上げの理由としている。

■MDV <3902>  2,299円  +61 円 (+2.7%)  11:30現在
 メディカル・データ・ビジョン<3902>が続伸し、実質的に上場来高値を更新している。23日の取引終了後、ヒップ<2136>の100%子会社でSMO(治験施設支援機関)事業を展開するコスメックスの全株式を取得し、子会社化することで基本合意したと発表しており、業績への貢献が期待されている。今回のコスメックスの買収は、コスメックスの企業価値向上のためには、医療機関・製薬会社に強いネットワークを持つMDVの傘下で事業を進めることが、医療分野でのシナジーを実現することができるとヒップが判断。一方、MDVでは今後、保有する大規模診療データベースを利活用した治験事業の展開も視野に入れて共同して事業を推進し、グループの飛躍的な事業成長につなげるとしている。なお、取得価額は現在協議中としている。

■住友ベークライト <4203>  765円  +20 円 (+2.7%)  11:30現在
 住友ベークライト <4203> が続伸し、年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を770円→820円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、半導体パッケージ基板材「LαZ」の低迷が続いており、半導体封止材も成長軌道の途上にある中で、17年3月期業績が好調だったことを評価。現在の業績は良い面が全て顕在化した結果ではなく、まだ大きな成長余地を残していると指摘している。18年3月期以降は半導体封止材が成長事業になるほか、LαZの売上拡大と赤字縮小を予想している。

■富士通 <6702>  804.4円  +17.6 円 (+2.2%)  11:30現在
 富士通<6702>が反発。新興市場などに上場する銘柄を中心に人工知能(AI)関連株が全面高に買われる地合いとなっているが、同社はスーパーコンピューター「京」の開発で有名であり、その高度な技術力を背景にAI分野での展開も加速している。来年度までにAI関連人材を3.5倍の3500人に増やす方針を発表しており、ソフトバンクグループ<9984>同様に同テーマの中核銘柄として存在感を高めている。SMBC日興証券では23日付で同社の目標株価を760円から900円に大幅に引き上げており、これも株高トレンドを後押ししている。同証券では富士通の17年3月期業績は改革費用を除いた実質ベースでは2ケタ増益とし、18年3月期以降も基本的には収益の改善傾向を想定している。

■三菱UFJ <8306>  703円  +11.7 円 (+1.7%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクがいずれも買い優勢の展開となっている。米国株市場ではNYダウなど主要指数が4日続伸と戻り足を鮮明としており、全般はリスクオフの巻き戻しから債券が売られる展開にある。米10年債利回りは5月17日の2.22%台を底に4日連続で上昇、前日は2.28%台まで水準を切り上げており、これを受けて前日の米国株市場ではゴールドマン・サックスやシティーグループなどの金融関連株が買われた。米国でも事業展開する三菱UFJをはじめとするメガバンクにも追い風が意識されている。

■ニトリホールディングス <9843>  16,190円  +170 円 (+1.1%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>は続伸し年初来高値。23日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比4.0%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。家具ではリクライニングソファやソファベッド、自社開発商品のマットレス「Nスリープ」シリーズが好調に推移。また、ホームファッション商品では、接触冷感機能を持つ「Nクール」シリーズの敷パッドや枕、カバーリングなどを中心に寝具・寝装品が好調に推移したほか、カーテンやキッチン用品が売り上げを牽引した。

■イオンモール <8905>  2,058円  +21 円 (+1.0%)  11:30現在
 イオンモール<8905>が続伸し年初来高値を更新。SMBC日興証券が23日付で投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を1750円から2070円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。国内既存店の売り上げ伸び悩みをコスト削減で相殺すると見込んだことや、17年2月期に子会社化したOPA事業の新店効果や不採算店舗の閉鎖効果をより見込んだこと、さらに中国事業の想定よりも早い損益改善を反映したことなどを考慮し、18年2月期の営業利益予想を455億円から480億円へ、19年2月期を同465億円から510億円へ上方修正したことが要因としている。

■アリアケジャパン <2815>  7,900円  +80 円 (+1.0%)  11:30現在
 アリアケジャパン<2815>が続伸、上場来高値を更新した。業種別の「食料品」指数が27年ぶりの高値圏に上昇するなか、天然調味料最大手の同社株も物色人気となっている。SMBC日興は23日、同社株の投資評価「2」を継続し、目標株価を5660円から6610円に引き上げた。同証券では、18年3月期の連結営業利益を従来予想117億4000万円から119億円(会社予想110億5000万円)に見直すなど、業績見通しを増額修正した。

■堀田丸正 <8105>  184円  +50 円 (+37.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 堀田丸正<8105>に大量の買いが流入、気配値のまま水準を切り上げている。同社は23日引け後、RIZAPグループ<2928>と資本・業務提携することを発表しており、これがポジティブサプライズとなった。中国をはじめとする海外展開やEC販売の強化、新商品の開発などで連携する見通し。資本面では、RIZAPを引受先とする3500万株の第三者割当増資を実施(発行価格は55円)、RIZAPは議決権ベースで62.27%を保有する筆頭株主となる。堀田丸正は和装を中心とする繊維商社だが、RIZAP傘下に入り企画・生産・販売を一貫して手掛ける事業体制を構築することで、業容拡大が見込まれる。

●ストップ高銘柄
 ヤマノホールディングス <7571>  151円  +50 円 (+49.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 パスポート <7577>  420円  +80 円 (+23.5%) ストップ高   11:30現在
 ラクオリア創薬 <4579>  956円  +150 円 (+18.6%) ストップ高   11:30現在
 SDエンターテイメント <4650>  916円  +150 円 (+19.6%) ストップ高   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 フード・プラネット <7853>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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