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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アイビー、富機製、KLab

アイビー <日足> 「株探」多機能チャートより
■アイビー化粧品 <4918>  9,620円  +1,500 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 11日、アイビー化粧品 <4918> [JQ]が決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比75.8%増の10.9億円に伸びて着地。続く18年3月期も前期比5.0倍の55億円に急拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は前期に発売した美容液「レッドパワーセラム」の好調継続や新製品の投入などで、2.1倍の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は250円とし、3月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は25.0%増配とする方針とした。前日終値ベースの予想PERが51.6倍→11.4倍に急低下する一方、配当利回りは3.08%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■富士機械製造 <6134>  1,698円  +251 円 (+17.4%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 富士機械製造<6134>は大幅高。同社は11日取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は960億円(前期比11.1%増)、営業利益は135億円(同37.8%増)、最終利益は100億円(同41.7%増)を見込んでいる。なお、同社は同時に18年4月1日から社名を「FUJI」に変更すると発表した。ロボットソリューション事業では、車載機器やサーバーをはじめとするコンピューター機器などで、引き続き好調が見込まれるのに加え、同社の主力市場である通信機器業界ではスマートフォン大手のモデルチェンジが設備投資を牽引し、電子部品実装ロボット需要は堅調に推移することが見込まれる。工作機械事業では、同社の主力市場である自動車関連の需要は、引き続き緩やかに持ち直しの傾向が続くと見込まれる。なお、17年3月期連結決算は、売上高863億9700万円(前の期比0.3%減)、営業利益97億9400万円(同17.7%減)、最終利益70億5400万円(同2.5%減)だった。

■KLab <3656>  1,085円  +150 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位
 11日、KLab <3656> が決算を発表。17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常損益が10.5億円の黒字(前年同期は4.3億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。主力ゲーム「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」「BLEACH Brave Souls」の売上増加で、8.9%の増収を達成したことが寄与。イベント事業関連費用やテレビCM費用の減少に加え、円安による為替差益の発生も黒字浮上に貢献した。

■ベルーナ <9997>  1,212円  +118 円 (+10.8%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 ベルーナ<9997>が大幅高。同社は婦人アパレルを主力とするカタログ通販大手だが、M&A戦略が奏功、収益多角化推進も寄与して業績急成長局面にある。11日取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表したが、売上高は1600億円(前期比9.5%増)、最終利益段階で88億円(同51.6%増)を見込むなど絶好調。17年3月期連結決算は売上高1460億8300万円(前の期比10.9%増)、営業最終利益58億200万円(同63.7%増)の好決算で発射台が高くなっていた後だけに、ポジティブサプライズとなった。

■アーレスティ <5852>  1,252円  +118 円 (+10.4%)  本日終値
 11日、自動車用ダイカスト大手のアーレスティ <5852> が決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比53.4%増の62.5億円に拡大し、続く18年3月期も前期比2.3%増の64億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期はアルミ地金市況の下落などが響き、減収となったものの、メキシコ工場の生産性改善や中国における増産効果などで大幅増益を達成した。今期も増益基調が続く見通しで、3期連続の増益を目指す。なお、前提為替レートを1ドル=110円に設定している。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比6円増の26円に増配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■丸井グループ <8252>  1,651円  +146 円 (+9.7%)  本日終値
 11日、丸井グループ <8252> が発行済み株式数(自社株を除く)の5.24%にあたる1200万株(金額で150億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は17年5月12日から18年3月31日まで。同時に決算を発表。18年3月期の連結経常利益が前期比12.4%増の350億円に伸び、年間配当も前期比4円増の37円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■日産車体 <7222>  1,181円  +103 円 (+9.6%)  本日終値
 11日に決算を発表。「今期経常は14%増益、前期配当を2円増額・今期も13円継続へ」が好感された。日産車体 <7222> が5月11日大引け後(16:00)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比6.2%増の127億円になり、18年3月期も前期比14.1%増の145億円に伸びる見通しとなった。6期連続増収、5期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を11円→13円(前の期は11円)に増額し、今期も13円を継続する方針とした。
  ⇒⇒日産車体の詳しい業績推移表を見る

■シンフォニア <6507>  370円  +31 円 (+9.1%)  本日終値
 シンフォニアテクノロジー<6507>が急伸。同社は12日午後1時40分、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は950億円(前期比12.8%増)、営業利益は76億円(同45.6%増)、最終利益は49億円(同23.2%増)を見込んでいる。国内外を問わず顧客ニーズを先取りした製品開発と提案型の販売活動を行うことで受注の拡大を目指す。また、引き続き外部コンサルタントを活用したコストダウン、生産・試験工程の自動化による生産効率の改善をさらに進める。なお、17年3月期連結決算は、売上高842億2800万円(前の期比5.2%増)、営業利益52億2100万円(同18.4%増)、最終利益39億7700万円(同39.5%増)だった。

■エン・ジャパン <4849>  2,830円  +225 円 (+8.6%)  本日終値
 エン・ジャパン<4849>が急伸。企業の旺盛な求人需要を背景に、人材関連サービス業界は総じて好調な収益環境にある。求人情報大手の同社も、転職サイトに掲載する広告などが好調で収益拡大基調に変化はない。同社が11日取引終了後に発表した18年3月期の連結業績予想では、売上高が374億3000万円(前期比18.0%増)、営業利益は77億円(同12.3%増)、最終利益は49億円(同22.3%増)を見込んでいる。営業・最終利益ともに前期の大幅増益に続く2ケタ成長を維持する見通し。また、17年3月期の配当については27円60銭と従来計画から4円30銭増額した。18年3月期は33円80銭を計画している。なお、同社は2018年3月期を初年度とする3カ年の新中期経営計画も策定。数値目標として20年3月期に売上高500億円、営業利益110億円を目指すほか、配当性向は30%以上を基本方針とし、20年3月期に40%を目標とする。なお、詳細については5月末に別途公表する予定としている。

■ミスミグループ本社 <9962>  2,428円  +188 円 (+8.4%)  本日終値
 ミスミグループ本社 <9962> が急伸し、連日で上場来高値を更新した。同社は11日に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比5.3%増の264億円で着地。続く18年3月期も前期比17.5%増の311億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は自動車やエレクトロニクス関連の旺盛な自動化需要を取り込み、日本や中国を中心にFA部品の販売が拡大し、増益を確保した。今期は品揃え拡充や確実短納期供給の強化などで海外シェア拡大を目指す。なお、前提為替レートは1ドル=108円に設定した。業績好調に伴い、前期の年間配当を16.23円→16.71円(前の期は15.42円)に増額し、今期も前期比2.89円増の19.6円に増配する方針としたことも支援材料となった。

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