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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、2万円大台接近で利益確定売り膨らむ (5月12日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19941.64
高値  19941.64(09:00)
安値  19809.91(11:22)
大引け 19883.90(前日比 -77.65 、 -0.39% )

売買高  22億4862万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆9645億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均株価は3日ぶり反落、利益確定売り優勢
 2.前日の米株安に加え、為替の円高基調が向かい風に
 3.SQに絡み朝方は小幅安もその後下げ幅拡大、後場は下げ渋る
 4.決算発表で明暗分かれ、個別にはボラティリティの高い相場
 5.売買代金は増勢、SQ絡みで3兆円近くまで膨らむ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは23ドル安と3日続落。小売企業の不調な決算で個人消費への懸念から売りが優勢となった。

 東京市場では、利益確定の売りに押される展開となり、日経平均株価は終始マイナス圏で推移。ただ、後場は下げ渋る展開となった。

 12日の東京市場は、前日の米国株市場で主要指数がマイナス圏で引けたことや、外国為替市場で1ドル=113円台後半と円高傾向に振れたことから、利益確定の動きを誘発した。朝方は株価指数オプション・ミニ日経平均先物SQ算出に伴う買い需要が働いて、日経平均の下げ幅は小幅にとどまったが、その後は次第に下げ幅を広げた。前引け近くには1万9800円トビ台まで水準を切り下げたが、後場に入ると主力株中心に押し目買いが入り戻り歩調となった。マクロ面からは手掛かり材料に乏しいなか、物色動向は佳境を迎えている決算発表に注目が集まった。前期決算の内容や今期見通しを受け売りも買いも偏る傾向があり、個別にはボラティリティの高い相場となっている。東証1部の売買代金はSQ絡みで3兆円近くまで膨らんだ。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が前日に続き売買代金トップとなったが株価は反落。トヨタ自動車<7203>も売りに押された。三菱地所<8802>が軟調、コマツ<6301>も値を下げた。ルネサスエレクトロニクス<6723>も安い。東邦亜鉛<5707>が急落、日立造船<7004>も大幅安となった。コニカミノルタ<4902>、TOWA<6315>などの下げも目立つ。
 半面、楽天<4755>が大商いで急伸、SMC<6273>、日東電工<6988>も物色人気となった。エムアップ<3661>、KLab<3656>がストップ高、フージャースホールディングス<3284>も一時値幅制限いっぱいに買われた。ルック<8029>、アーレスティ<5852>などが商いを膨らませ大幅高。富士機械製造<6134>が値を飛ばし、丸井グループ<8252>、ミスミグループ本社<9962>、マツモトキヨシホールディングス<3088>なども高い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は日東電 <6988> 、丸井G <8252> 、KDDI <9433> 、日産化 <4021> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約26円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、スズキ <7269> 、アステラス <4503> 。押し下げ効果は約47円。うち25円はソフトバンク1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)サービス業、(3)小売業、(4)陸運業、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)不動産業、(3)ガラス土石製品、(4)輸送用機器、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

△Dリンクス <2145> [JQ]
 DTSが株式交換で完全子会社化。
△フージャース <3284>
 17年3月期営業利益は75.6%増、自社株買いも実施。
△KLab <3656>
 1-3月期(1Q)経常は10.5億円の黒字。
△カヤック <3904> [東証M]
 1-3月期(1Q)経常は2.2倍増益。
△アイビー <4918> [JQ]
 今期経常は5倍増で2期連続最高益、実質増配。
△アーレスティ <5852>
 今期経常は2%増益、6円増配。
△富機製 <6134>
 18年3月期営業利益は37.8%増予想。
△ルック <8029>
 第1四半期営業利益が3.4倍。
△丸井G <8252>
 5.24%を上限に自社株買いを実施。
△ベルーナ <9997>
 18年3月期業績は最終利益51.6%増予想。

▼オンキヨー <6628> [JQ]
 17年3月期最終損益は計画下振れ。
▼UEX <9888> [JQ]
 東証が信用規制。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)IDEC <6652> 、(2)大林道 <1896> 、(3)東京機 <6335> 、(4)富機製 <6134> 、(5)エムアップ <3661> 、(6)KLab <3656> 、(7)フージャース <3284> 、(8)ルック <8029> 、(9)ベルーナ <9997> 、(10)大紀ア <5702> 。

 値下がり率上位10傑は(1)Dガレージ <4819> 、(2)東邦鉛 <5707> 、(3)キムラタン <8107> 、(4)ヨコオ <6800> 、(5)TOWA <6315> 、(6)日立造 <7004> 、(7)大平金 <5541> 、(8)GMB <7214> 、(9)三井松島 <1518> 、(10)第一実 <8059> 。

【大引け】

 日経平均は前日比77.65円(0.39%)安の1万9883.90円。TOPIXは前日比6.15(0.39%)安の1580.71。出来高は概算で22億4862万株。値上がり銘柄数は734、値下がり銘柄数は1140となった。日経ジャスダック平均は3073.94円(7.84円安)。

[2017年5月12日]

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