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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ノーリツ鋼機、THK、日産自

ノーリツ鋼機 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ノーリツ鋼機 <7744>  927円  +42 円 (+4.8%)  本日終値
 ノーリツ鋼機<7744>が4日ぶりに反発。11日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、最終利益が従来予想の22億円から43億円(前の期29億5500万円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、これを好材料視した買いが入った。投資有価証券評価益と投資有価証券売却益を合わせて、金融収益として20億4300万円計上することが要因としている。なお、売上高は500億円(前期比15.6%増)、営業利益は46億円(同2.3倍)の従来予想を据え置いている。

■THK <6481>  3,075円  +98 円 (+3.3%)  本日終値
 THK<6481>が大きく買われ、年初来高値に買われた。同社が11日取引終了後に発表した17年3月期連結決算は、売上高が2735億7700万円(前の期比13.8%増)、最終利益が167億3100万円(同23.2%増)と好調だった。17年12月期の連結業績予想については、決算期変更のため前期との比較はできないが、実質9カ月決算ながら最終利益段階で202億円を見込んでおり、これが好感された格好だ。直近は為替相場が円安方向に振れており自動車・電機・機械株セクターなどには追い風となっている。ただ、自動車セクターは米トランプ政権との通商摩擦が懸念されるなか上値が重く、市場では「海外投資家の日本株物色意欲が再燃するなかも、自動車株から一部設備投資関連への資金シフトが観測される」(準大手証券ストラテジスト)という。そのなか、直動システムを手掛ける同社株は上値思惑が膨らんでいる。

■セントラル硝子 <4044>  502円  +15 円 (+3.1%)  本日終値
 11日、セントラル硝子 <4044> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.47%にあたる300万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月12日から9月22日まで。同時に決算を発表。18年3月期の連結経常利益が前期比20.5%減の120億円に減る見通しとなったが売り材料視されなかった。

■日産自動車 <7201>  1,107.5円  +32.5 円 (+3.0%)  本日終値
 日産自動車<7201>が堅調。11日の取引終了後に発表した18年3月期の連結業績予想は、売上高11兆8000億円(前期比0.7%増)、営業利益6850億円(同7.7%減)、純利益5350億円(同19.4%減)と減益を見込んでいるものの、年間配当を前期比5円増の53円を予定していることが好感されたようだ。同社は今期、グローバル販売台数を前期比3.6%増の583万台と計画しており、内訳は北米が同0.5%増、日本が同6.7%増、中国が同9.3%増。販売台数の増加で増収を見込むが、原材料価格の高騰や、想定為替レートを1ドル=108円、1ユーロ=118円と前期実績に比べてやや円高水準に設定したこと、さらにカルソニックカンセイの連結範囲からの除外の影響などが利益を圧迫するという。なお、17年3月期連結決算は売上高11兆7200億4100万円(前の期比3.9%減)、営業利益7422億2800万円(同6.4%減)で着地した。グローバル販売台数は前の期比3.7%増の562万6000台だったが、為替が円高となったことが響いた。なお純利益は、前の期に品質関連費用などの特別損失がかさんだ反動で、6634億9900万円(同26.7%増)となった。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,597円  +62 円 (+2.5%)  本日終値
 ディー・エヌ・エー<2432>が反発。11日の取引終了後に発表した17年3月期決算が、売上高1438億600万円(前期比0.1%増)、営業利益231億7800万円(同17.0%増)、純利益308億2600万円(同2.7倍)と大幅増益で着地したことが好感された。「スーパーマリオラン」が人気化したことで任天堂<7974>との協業の貢献が始まり、海外事業の損益も改善したゲーム事業が増益に転じたことが業績を牽引。また、プロ野球球団「横浜DeNAベイスターズ」の観戦チケットの販売が伸びるなどスポーツ事業の損益が大幅に改善したことも寄与した。なお、18年3月期業績予想は第1四半期予想のみを発表しており、売上高364億円(前年同期比4.9%減)、営業利益75億円(同2.0%増)、純利益74億円(同43.2%増)を見込んでいる。

■曙ブレーキ工業 <7238>  379円  +8 円 (+2.2%)  本日終値
 曙ブレーキ工業<7238>は反発。同社は11日取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は2506億円(前期比5.8%減)と減収予想ながら、営業利益は80億円(同89.4%増)、最終利益は30億円(同8.5倍)と大幅増益を見込んでいる。日本・北米は伸び悩むものの、中国・ASEANでは引き続き受注は堅調に推移し、欧州では高性能量販車向けディスクブレーキ製品の販売が本格化することなどから売上高は増加を見込む。利益面では、日本国内の将来に向けた開発費用、欧州では高性能量販車向けディスクブレーキ製品の増産対応の費用などがかさむものの、日本国内では引き続きコスト削減に努め、アジアでは競争が厳しくなるなか、経営管理を強化し収益につなげる。また、米国での黒字転換により利益の大幅な改善を見込んでいる。なお、17年3月期連結決算は、売上高2660億9900万円(前の期比5.4%減)、営業損益42億2300万円の黒字(前の期37億6100万円の赤字)、最終損益3億5400万円の黒字(同194億6200万円の赤字)だった。

■ユニ・チャーム <8113>  2,897.5円  +53.5 円 (+1.9%)  本日終値
 ユニ・チャーム<8113>が後場に入りプラスに転じた。前引け後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算で、売上高1462億5900万円(前年同期比0.2%増)、純利益115億8900万円(同18.6%増)と大幅増益となったことが好感されている。中国向け紙おむつなどが好調に推移したことに加えて、ペットケア事業の収益が大幅に改善したことが寄与した。なお、17年12月期通期業績予想は、売上高6300億円(前期比4.2%増)、純利益490億円(同4.3%増)の従来予想を据え置いている。

■データリンクス <2145>  2,251円  +400 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値
 11日、データリンクス <2145> [JQ]を親会社のDTS <9682> が株式交換によって完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。8月1日付で同社株1株に対し、DTS株0.73株を割り当てる。DTSの前日終値3090円から算出した理論価格は2256円となり、本日はこれにサヤ寄せする形となった。同社株は7月27日付で上場廃止となる予定。

●ストップ高銘柄
 エムアップ <3661>  1,015円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値
 曽田香料 <4965>  1,051円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 ケアネット <2150>  1,052円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 ポラテクノ <4239>  1,067円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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